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日本の伝統色


仕事の関係で、美術関係の書籍が多い..
これは日本の伝統色250色が、色名と解説付きで紹介している本...
しかもプロセスカラーの配合まで載っている。

例えば「瑠璃色(るりいろ)」の頁...
仏教の七宝の一つに数えられている玉石で、紫みの冴えた青色
顔料のウルトラマリンの原鉱石でもある....とつづく...

C97% M65% Y0% K0%の掛け合わせで印刷では瑠璃色となる
ちなみにイラレで作成して出力してみたら
モニタ上では若干濃く...カラーコピーの出力では相当濃いかった..
C85% M65%くらいにシアンを落として、やっと近似値でした..
出力機のシアンのトナーには、もともとマゼンタが入ってるからです..

面白かったのは「黒色(くろいろ)」と「呂色/蠟色(ろいろ)」
解説では「黒色(くろいろ)」を正統な黒「純黒」といい
「呂色/蠟色(ろいろ)」は黒漆の濡れた様な深く美しい黒とあった
色の濃さ的には呂色/蠟色になる..ハズ...
カラーチャートを見ると
黒色 C91% M84% Y74% K71%
呂色/蠟色 C0% M0% Y0% K100%となっている

黒色はピュアな純黒だと解説にあったが4色の掛け合わせになっている
呂色は深く濃い黒であるのにK100%のみである..
この配合から行くと印刷データは明らかに黒色の方が濃くなる
印刷データの一番濃い黒は C100% M100% Y100% K100%なのです。

ルーペで印刷物を確認..やっぱり...
黒色も呂色も4色掛け合わせで呂色の方が濃い配合だった...

職業病ですね..純粋に書籍を楽しみましょう..





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