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永遠の1/2

佐藤正午 集英社文庫

面白そうなタイトルでしょ? 第7回すばる文学賞受賞作
賞金は競輪と酒代に消えた..ですって..(笑)
自分にそっくりな男が知り合いに目撃されるが自分は会えない..
話の設定はどっかで聞いた気がします。
でもこの設定ならもっともっと面白くなったハズ..
あまりにも「   」が多く脚本?って思うくらいで、
しかも会話の内容が面白くないです。
加えて(   )の補足説明が多く読んでいて邪魔でした。
数文字で改行する話言葉の部分とだらだら長い説明の部分が
この話の中でくっ付いていない感じで、小説としても未完成品だと感じました。
良子との関係や良子の生い立ち..競輪や酒の話もいまいち..
主人公の運だけで生きている憧れもしない内容が面白みをかいています。

終盤「これでほぼ一年と四ヶ月にわたるぼくの問わず語りは終わる」と言う文字に苦笑い..
ホント作者の妄想日記って感じでした。
小説はやはり大嘘ついてナンボです。
あるかも知れない盛り上がらない話をだらだら読まされたって感じです..。

じゃあ何で買ったの? 面白そうに思ったのですよねぇ

☆☆☆
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