取材に応じる米国のスミス北大西洋条約機構(NATO)大使㊧(12日、東京都港区)
米国のジュリアン・スミス北大西洋条約機構(NATO)大使は12日、ウクライナが望むNATO加盟について「おそらく2024年7月のNATO首脳会議では加盟招待しない」と語った。都内の米国大使館で記者団の取材に応じた。
スミス氏は「ウクライナは加盟に向けて進んでいるが、時期や条件については未定だ」と述べた。同国が反汚職や民主的統治の分野で改革に取り組んでいる最中との見解を示した。
スミス氏は「(加盟が実現すれば)ウクライナはNATOに恩恵を与える」とも述べ、条件が整えば招待する姿勢は変わらないと強調した。
23年7月にリトアニアで開かれたNATO首脳会議の際には「将来的な加盟を再確認した」(スミス氏)。一方、会議で「自国領土で戦争が続いているという事実」について言及があったといい、NATOはウクライナの加盟を慎重に判断するもようだ。
7月にNATOとウクライナが対等に協議する枠組み「NATOウクライナ理事会」が発足した。スミス氏は「ウクライナの加盟や共有する安全保障上の課題について話し合えるようになった」と語った。
スミス氏は「ウクライナは欧州最大級の軍隊、多くの戦闘経験を持つ。(加盟が実現すれば)安全保障の消費者ではなく、提供者として同盟に恩恵を与えることは間違いない」とも述べた。
NATOが東京に連絡事務所を新たにつくる案については「今回の視察で進展はない。引き続きNATO全体で議論していく」と述べるにとどめた。
今回の来日は米国など8カ国のNATO大使らが日本を訪れ、11日に上川陽子外相らと会談した。日本とNATOの関係強化に向けた話し合いの場が設けられる。テーマは北朝鮮の動向、サイバーセキュリティーや海洋安全保障など多岐にわたるという。
(武藤珠代)
日経記事 2023.12.12より引用
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個人的には、NATO・東京事務所設立に賛成です。 第二次大戦を見ても分かるように軍事的安全保障は、資本力・科学技術力を保有する大国の間でチームを組んでいた方が最終的には勝ちます。
こういうのは、外交・インテリジェンス用語で nuissance value を上げるといいます。
ネット界では、インテリジェンスを語るいろんな自称評論家がいますが、実際政府機関や軍事関係の企業、また科学技術の企業などと、何も関係したことのない人々ばかりなので、まり信じないほうが良いです。
シンプルに考えて、価値観を共にできる強者連合のチームにいることが重要です。 また、アホ丸出しで世界を敵に回しますか?