Renaissancejapan

哲学と宗教、財閥、国際政治、金融、科学技術、心霊現象など幅広いジャンルについて投稿しています

シャープの歴史と物語

2024-06-28 12:17:44 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業

・シャープ-1  創業者 早川徳次
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/18208c4d7876b9fcd0464ca596bb5b13

・シャープ-2  シャープペンシルの発明https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/eef30031fbb6e4a3341eea462d24a044

・シャープー3  大阪に移転https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/04fceb8b99dcb258e2b1cb572df1eb04

・シャープー4  『中興の祖』佐伯旭(さえきあきら)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c96c2265e2ad0cdaca015d4db4006cd7

・シャープー5  経営権を掌握した佐伯旭https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5f2c43e6cb8a536dd142fe0d14bca760

・シャープー6  千里から天理へhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/537c474a7326419e43459021da8b0b4e

・シャープー7  創業者・早川徳次が亡くなり、佐伯旭の院政https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4395f73139d1d80596a4b78085a3d122

・シャープー8  佐伯家の縁者で固められた経営陣https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fd8350321d88cd3a2e68d49896bc75a6

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7da98797504886d8b9eaa2e5936655e6

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (1/4)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1f87a836a42cfdcf5bc18c8a5e212fe5

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (2/4)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/40a30f12de3651f13810a90405370238

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (3/4)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/47e334f8ba710639aefdcc8d7824f9fa

ロスチャイルド財閥 今まで投稿してきた記事リスト (4/4)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b33a59636d98b97ec0575f2d8a22bd83

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

世界の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/14d30c37bfae00d834c78d49da070029

日本の財閥 ここまでの投稿記事リスト 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6958fc72746302160416dd6dad039f68

ゴールドマン・サックス ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0b4c5b8ba383a38e0af1df7b1a477ea3

Black Rock ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/93ef8de49c1ff9039ce7446f1f3fb0e8

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・フリーメーソン・イルミナティ・秘密結社 ここまでのまとめ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d52e37f7e9a7af44f93554ed333744b3
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

★Renaissancejapanの自己紹介まとめ
https://blog.goo.ne.jp/admin/entries?ymd=&category_id=863afcc284ad7e9435b8d005d847a1ec#block1

 

・ロスチャイルド財閥-111 国際金融財閥の序列
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/af41696ec05203f68b46d63b897e9b3d

・ロスチャイルド財閥-215 ロスチャイルド当主 ANAホテル(赤坂)プライベート会合https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/15e42c79348485224e0b9ae63ca899e4

・ロスチャイルド財閥ー224 Black Rock と親会社 Black Stone、そしてワシントンコンセンサス
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/9e5f232ed05a223f6fabc318428554b7

・Bloomberg ブラックロックCEO、現代金融理論を支持せず-「くず」と一蹴https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f8723862229429fc9507648b3cfd56e2

・アホの一つ覚えのMMT信者https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/edfec0faeef39871e87a42779cd369b4

 

・『死の商人』デュポン財閥 今まで投稿してきた記事リストhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5aed80e18c285ccaa9f5fb87e06a08ad

・日本の『死の商人』 今まで投稿してきた記事リストhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/878b15c4eaa371f00e54ec6f1fd489aa

 


【小泉悠×鶴岡路人】ウクライナ最新戦況 ウクライナ軍がクリミアの宇宙通信施設を攻撃か 【米供与ATACMS投入の波紋】2024/6/27放送

2024-06-28 10:56:18 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢

【小泉悠×鶴岡路人】ウクライナ最新戦況 ウクライナ軍がクリミアの宇宙通信施設を攻撃か 【米供与ATACMS投入の波紋】2024/6/27放送

https://www.youtube.com/watch?v=00pQd9BXtCc


「牛を使わないミルク」ベンチャーに脚光、鳥インフル感染拡大で

2024-06-28 10:13:56 | 科学技術・宇宙・量子・物理化学・生命・医学・生物学・脳科学・意識・人類史

鳥インフルエンザの感染拡大を受けて、米国では牛乳の安全性が揺らぎ始めた。遺伝子組換えの微生物や作物から牛乳タンパク質を合成しようと試みる企業が相次いでいる。

by Antonio Regalado2024.06.18

 

この記事の3つのポイント

  1. 米国の酪農場で鳥インフルエンザのアウトブレイクが発生している
  2. 遺伝子工学者は酵母や植物に牛の遺伝子を組み込み、牛乳の代替品を開発している
  3. 大豆にカゼインを生成させ、動物を介さない牛乳生産を目指す企業もある

 

 

この記事は米国版ニュースレターを一部再編集したものです。

 

米国の酪農場での鳥インフルエンザのアウトブレイク(集団発生)によって、牛乳の安全性は大きく揺らぎ始めた。

生乳、つまり殺菌されていない牛乳を飲んだネズミは実際に感染する可能性があり、すでに数人の酪農業者が感染している。

 

米国食品医薬品局(FDA)によれば、市販の牛乳は低温殺菌で雑菌を死滅させているので安全だという。

とはいえ、牛乳抜きの暮らしも十分視野に入ってくる。たとえばコーヒーをブラックで飲んだり、オーツミルクを飲んだりするような暮らしだ。

 

しかし本物の牛乳なしではやっていけない人たちのために、遺伝子工学者たちは牛乳をなくさない方法を研究していることが分かった。

代わりに不要になるのは牛の方だ。研究者らは酵母や植物に牛の遺伝子を組み込んで、牛乳の色、心を満たすあの味、そしてたっぷりの栄養の源となる重要なタンパク質を作らせようとしている。

 

研究者が複製しようとしているタンパク質のひとつはカゼインだ。これは柔軟性のある重合体で、牛乳に含まれるタンパク質の中では一番多い。

ピザのチーズがよく伸びるのはこれのおかげだ。もうひとつはホエイという、複数の必須アミノ酸が混ざった栄養豊富な物質だ。これはエナジーパウダーによく配合される。

 

動物の代替として、研究室や鋼鉄の容器で育てられた材料や作物由来の食材を使おうという大きな潮流があるが、これもその一環である。

インポッシブル・バーガー(Impossible burger)を思い浮かべてほしい。遺伝子組換え大豆の根から作られたヘム(血液の成分)入りの、食欲をそそるベジタブルパティだ。

 

リミルク(Remilk)は牛乳のイノベーターの1社だ。2019年にイスラエルで創業されたスタートアップ企業である同社は、酵母に手を加えてβラクトグロブリン(ホエイの主成分)を生成できるようにした。

同社の共同創業者兼最高技術責任者(CTO)のオリ・コハヴィは、砂糖を餌に泡立つ酵母タンクを備えたバイオテクノロジー工場1つで、理論的には「5万から10万頭の牛を置き換えられます」と語る。

 

リミルクはこれまでに試作バッチを製造しており、塗って食べられるチーズ、アイスクリーム、乳飲料を作るために植物油や砂糖でタンパク質を合成する方法をテストしている。

そう、これは「加工」食品の話だ。提携企業の1社は地元のコカ・コーラボトラーであり、リミルクにはネスレ、ダノン(Danone)、ペプシコ(PepsiCo)の元幹部たちが顧問として参加している。

 

普通の牛乳もそれほど自然なものではない。搾乳時の牛は精巧なロボットの中に立たされ、まるでエイリアンに誘拐されているように見える。

「緑豊かな景色の中に牛が立っているというイメージは、牛乳の生産風景からはかけ離れています」とコハヴィCTOは言う。

 

環境への影響もある。牛は強力な温室効果ガスであるメタンをげっぷではき出すし、泌乳牛は1日約40ガロン(150リットル)の水を飲む必要がある。

「地球上で何億頭もの乳牛が温室効果ガスを排出し、多くの水と土地を使っています。これが食料生産の理想像とはいえません」とコハヴィCTOは言う。

 

牛乳に取って代わろうとするバイオベンチャーにとっての大きな課題は、自社の生産コストを牛と競争できるほどに低く抑えることだ。

酪農家は政府の保護と補助金を得られるうえ、作るのは牛乳だけではない。乳牛は最終的にゼラチンやマクドナルドのハンバーガー、レンジローバーのレザーシートになる。捨てるところは少ないのだ。

 

サンフランシスコのバイオテクノロジー企業であるアルパイン・バイオ(Alpine Bio、ノーベル・フーズ(Nobell Foods)から社名変更)の研究者はカゼインを生成する大豆を作り出した。

まだ販売は許可されていないが、この大豆はすでに中西部にある米国農務省(USDA)認可済の試験圃場で栽培されているとアルパイン・バイオのマギ・リチャーニ最高経営責任者(CEO)は言う。

 

リチャーニCEOが大豆を選んだのは、大豆がすでに主要なコモディティーであり、かつ最も安価なタンパク源だからだ。同CEOはこう語る。

「私たちはすでに動物の飼料用大豆を栽培している農家と提携しています。そして『これを人間の食料として栽培できますよ』と言っているのです。コモディティーのシステムを相手取って競争するなら、コモディティーの作物を使う必要があります」。

 

アルパイン・バイオは、大豆を粉砕してカゼインを抽出し、リミルク同様に大手食品会社へ販売するつもりだ。

牛乳を追い落とすのが難しいのは誰もが認めるところだ。人間精神の中で牛乳は特別な立場にある。

 

また、文明そのものがある程度、家畜化された動物のたまものである。実は私たちの遺伝子にも牛の痕跡がある。多くの人のDNAには、牛乳を消化しやすくする突然変異があるのだ。

しかし、だからこそ、そろそろテクノロジーを前進させる時期なのかもしれないとリチャーニCEOは言う。

 

「私たちは毎年600億頭もの動物を食用として育てます。これは無茶苦茶です。私たちはやりすぎました。環境に優しく、抗生物質を使わなくてもよく、病気のリスクを克服できる選択肢が必要です」。

酪農場での鳥インフルエンザのアウトブレイクが人間に大きな危険を及ぼすかどうかはまだ不明だ。

 

しかし牛抜きで牛乳を作れれば、動物のウイルスが新たなパンデミックを引き起こすリスクを確実に抑えられるだろう。リチャーニCEOはこう語る。「大豆は人間に病気を移しません」。

 

MITテクノロジーレビューの関連記事

以前の記事では、アンドリュー・ローゼンブラムが100%植物由来のおいしいブリーチーズを試食した。

チーズ以上に飲み込みにくかったのは開発元のクライマックス・フーズ(Climax Foods)の主張だ。人工知能(AI)を使ってそのチーズを設計したという。

 

酵母を使い、発酵によって食材や化学物質、さらには燃料を作り出すというアイデアは、合成生物学の夢のひとつである。しかし簡単なことではない。

2021年、MITテクノロジーレビューは飛ぶ鳥を落とす勢いだったギンコ・バイオワークス(Ginkgo BioWorks)というスタートアップ企業に対して疑問を呈した。

 

今週になって同社の株価は1株0.49ドルと過去最低を記録した。同社が何でもいいから何かを作ろうと悪戦苦闘するさなかのことだ。

この春、私はフロリダを訪れ、全く新しい生命創造の試みを見学した。研究室で作られた人工胚を使うというものだ。これはゲインズビルにあるフロリダ大学の畜産学部で実施され、実験には牛が用いられた。


 

 

MIT TR(テックレビュー) 2024.06.18より引用

 

 


NATO、軍事から「価値観同盟」へ 首脳会議が7月開催 欧州総局長 赤川省吾

2024-06-28 07:12:37 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


日本の岸田文雄首相㊧は3年連続でNATO首脳会議に出席する
(写真は2023年、リトアニアでの首脳会議)=ロイター

 

 

北大西洋条約機構(NATO)が7月9〜11日、米ワシントンで首脳会議を開く。

今年も日本や韓国が参加し、ウクライナ支援を軸に討議する。強権国家との亀裂が深まるなか、NATOは「軍事同盟」に加え「価値観同盟」の色彩を濃くする。民主主義陣営の結束をうたう会合になる。

 

「ウクライナ支援を急ぎ決めたい」。NATOのストルテンベルグ事務総長は米国での演説で強調した。

ロシアは北朝鮮から兵器を調達し、攻勢を強める。ウクライナを助けないと取り返しのつかないことになるとの切迫感がある。

 

ウクライナでは期待が高まる。すぐにNATOに加盟できないにしても、武器や資金などの包括的な支援策はまとまるのではないか――。そんな観測がある。

6月はウクライナ支援を話し合う国際会議が相次いだ。主要7カ国(G7)はイタリアでの首脳会議で「揺るぎない支援」を宣言し、欧州連合(EU)は加盟交渉を始めた。NATO会議は総仕上げとなる。

 

 

設立75年、歴史的な転換期に

米国・カナダと西欧は1949年にNATOを設立した。

「米国を引き込み、ロシアを締め出し、ドイツを抑え込む」。英国出身の初代事務総長イスメイが語ったように当初からソ連(ロシア)が仮想敵だった。

 

設立75年を迎えたNATOは、軍拡に転じたことに加え、2つの点で歴史的な転換期にある。

1つ目は「価値観同盟」のイメージが強くなったこと。冷戦期は反共という旗印が優先され、独裁国家のギリシャやポルトガルも加盟国として抱えた。いまは民主主義や法の支配を重んじる国家の合議体を演じようとする。

 

 

2つ目はグローバル秩序の維持にかかわりつつあること。以前は欧州防衛ばかりを話し合っていたが、最近はインド太平洋も議題になる。ロシアを支える中国をけん制するためだ。

足元の対立を「欧米とロシア」という古い構図から「民主主義と強権」という図式に広げたいとの思惑がにじむ。だからこそ今回の首脳会議に日韓を招いた。



次期事務総長にはオランダ首相


もっとも、微妙なバランスは保とうとしている。


NATOは次期事務総長にオランダ首相のルッテ氏を充てる人事を決めた=ロイター


26日、NATOは近く任期が切れるストルテンベルグ事務総長の後任にオランダのルッテ首相を選んだ。

対ロシア強硬派のエストニアのカラス首相を推す声があったが、過度な緊張は好ましくないとの意見が大勢を占め、やや穏健なルッテ氏に落ち着いたという。対中政策も、どこまで強い姿勢で臨むか意見が割れる。

 

米国では今秋の大統領選でNATOを軽んじるトランプ前大統領が復帰するかもしれない。欧州では親ロシアの極右政党が台頭し、日韓も内政がぐらつく。

NATO首脳会議の参加国は漠然とした不安を抱えながら結束をアピールするだろう。内外の脅威にさらされるなか、価値観同盟を守ろうとする強い政治的な意志が必要になる。

 

 

 


EU首脳会議、欧州委員長続投で合意 大統領はコスタ氏

2024-06-28 07:02:23 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


EU首脳はフォンデアライエン欧州委員長の続投案で合意した=AP

 

 

【ブリュッセル=辻隆史】欧州連合(EU)は27日の首脳会議で、フォンデアライエン欧州委員長を今秋以降も続投させる方針で合意した。

ミシェル大統領の後任にはポルトガルのコスタ元首相を指名したほか、外相にあたる外交安全保障上級代表にはエストニアのカラス首相を充てる案でも一致した。

 

フォンデアライエン氏が率いる現在の欧州委員会執行部は2019年12月に発足した。任期は24年10月31日まで。

新委員長はEU首脳会議が6月6〜9日の欧州議会選の結果を踏まえて指名し、欧州議会の承認を経て正式決定する仕組みをとる。任期は5年。

 

フォンデアライエン氏は中道右派の欧州議会内会派・欧州人民党(EPP)から委員長候補として推薦された上で選挙を戦った。EPPは議会内第1党を維持し、議席数も増やした。

EU首脳は気候変動対策や新型コロナウイルス対策といったこれまでの実績に加え、議会選での結果も踏まえて続投が妥当だと判断した。

 

7月にも欧州議会が人事案を採決する。決定には過半数の信任票を得る必要がある。

欧州議会選後もEPPなど親EU会派が過半数の安定勢力を保持するが、過去には造反が出たこともあり承認が確定的とはいえない。極右は反対票を投じる見通しだ。

 

 

今回のEU首脳会議は大統領にポルトガルの元首相であるコスタ氏を指名した。

大統領は加盟国の首脳間で協議が必要な外交・経済の重要課題や主要人事、今後のEUのあり方などの議論の調整役を担う。

 

ウクライナのEU加盟交渉を進展させる役割などが期待される。24年の下半期はハンガリーがEU内の議長国を務める。

強権的な政治手法をとり、中国とも近いオルバン首相らを説得しながら、EU全体で政治的な合意を取りまとめなければならない。

 

EU首脳は、外相にあたる外交安保上級代表にエストニア首相のカラス氏を充てる方針。ロシアと国境を接するバルト3国は、ウクライナの「次の標的」になるとの危機意識が強い。

カラス氏はEUや北大西洋条約機構(NATO)内で厳しい対ロ外交を唱える。人事は今後もロシアと距離をとって対峙していく決意の表れともとれるが、EU加盟国には同氏の主張が「強硬すぎる」と反発する意見もある。

 

 

2期目を狙うフォンデアライエン氏は、推進する政策の優先順位を見直す考えだ。ロシアのウクライナ侵略が長期化し、欧州の安全保障環境が厳しくなっていることを背景に、安保・防衛重視を掲げる。

ウクライナの反攻を後押しするための弾薬などが大きく不足する。EUレベルで増産し、ウクライナだけでなく域内の防衛力も高める計画を持つ。

 

域内の防衛産業を支援するため、防衛担当の欧州委員ポストを新設する案がある。大規模な資金調達を可能にするためにEUが「防衛債」を発行すべきだとの意見がフランスなど加盟国内にある。「欧州軍」などEU独自の軍事機構の構想も浮かぶ。

米国や中国に対抗するため、域内の「競争力強化」も主要なテーマとなる。半導体など有力分野への投資を加速させる。

 

 

欧州企業の資本調達を拡大させるため、域内の資本市場統合に向けた協議も本格的に再開する。

2015年に当時のユンケル欧州委員長が主導した「資本市場同盟」構想も議題となる。加盟国で分かれる様々な金融商品取引の規制や仕組みの違いを減らす。

 

1期目で掲げた野心的な気候変動対策「グリーンディール」は、議会選で極右などから批判を受けた。

2期目でも脱炭素に向けた施策を講じる構えだが、域内の産業や雇用により配慮した形に修正しそうだ。

 

議会選では極右が欧州に流入する移民・難民の制限などを訴え、勢力を伸ばした。欧州委により厳しい移民政策を求める圧力が強まっている。

フォンデアライエン氏は経済安全保障の考えを重視する。

 

特定の製品や材料の過度な中国依存を避ける「デリスキング(リスク軽減)」路線は堅持する見込みだ。

欧州委は12日、中国製の電気自動車(EV)の輸入に最大38%の追加関税を課すと発表した。風力発電など再生可能エネルギーの導入でも脱中国依存を模索する。

 

デジタル政策では大きな戦略変更はなさそうだ。EUはすでに巨大IT(情報技術)企業を規制するデジタル市場法、デジタルサービス法、AI(人工知能)規則などの主要法制を成立させた。

規制の執行では欧州委が強い権限を握るため、プラットフォーマーへの調査や制裁といった対応をさらに強める可能性がある。

 

 

 

日経記事2024.06.28より引用

 

 

 

<picture class="picture_p166dhyf"><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=525&h=558&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=169d0bdbeaef7ef806230e4df11c8abc 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1050&h=1116&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=d640144c5a44199e4a95c543fda331c5 2x" media="(min-width: 1232px)" /><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=525&h=558&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=169d0bdbeaef7ef806230e4df11c8abc 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1050&h=1116&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=d640144c5a44199e4a95c543fda331c5 2x" media="(min-width: 992px)" /><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=525&h=558&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=169d0bdbeaef7ef806230e4df11c8abc 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1050&h=1116&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=d640144c5a44199e4a95c543fda331c5 2x" media="(min-width: 752px)" /><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=525&h=558&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=169d0bdbeaef7ef806230e4df11c8abc 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1050&h=1116&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=d640144c5a44199e4a95c543fda331c5 2x" media="(min-width: 316px)" /><source srcset="https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=525&h=558&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=169d0bdbeaef7ef806230e4df11c8abc 1x, https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO4979170017062024000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=1050&h=1116&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&s=d640144c5a44199e4a95c543fda331c5 2x" media="(min-width: 0px)" /></picture>