建国後の合衆国-23 フリーメイソン排斥運動https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/73268c88b325196b7cfde786c946a360
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米国政党制度の確立
フリーメイソンが政治的攻撃の対象となったのは、民衆の政治参加が進んでいた時期に、閉鎖的で位階制的組織原則を維持しながら、地域社会の中であまりにも威信と影響力を強めたため、共和政体にはふさわしくない貴族的特権団体とになされるようになったからです。
よって、反メイソン党運動は、既存の政治指導者を排除する、新人たちによる反エリート主義的扇動を展開することになりました。
この党は、北部のアダムズ＝クレイ連合の支持基盤から発生してきたので、国民共和党と票を奪い合って共倒れになってしました。
しかしニューヨーク州では、反メイソン党の指導者 サーロー・ウィード が主導権を握り、反メイソン党と国民共和党を合体させ、反ジャクソン派を糾合（きゅうごう）してホイッグ党を創りました。
彼はさらに1836年の大統領選挙では既存の大物政治家を排し、北西部のインディアン戦争の英雄 ウィリアム・ヘンリー・ハリソン を擁立して、ジャクソンの後継者 ヴァン・ビューレン と対決させました。
ホイッグ党は、1836年選挙ではいぼくしたものの、1840年選挙では1837年恐慌の痛手から回復できないヴァン・ビューレン大統領を相手に、再びハリソンを立て挑戦し、雪辱を果たしました。
選挙参謀たちは、全国各地の立場を異にする人々の支持を集めるために、ハリソンには一切の政治的発言を封じ、彼がインディアン征服の英雄であり、西部の丸太小屋生まれの庶民であると宣伝し、各地で野外宴会を催し、パレードを繰りひろげ、酒を振るまって票を集めました。
両派の選挙戦は、当時のヨーロッパの人々の目には、さながらカトリック教徒の精細な祝祭のように見えました。
投票率は、ついに白人男子の８０％にも達しました。
ここに民主党とホイッグ党からなる米国の二大政党制度が形成されたのです。
以後、アメリカ政治の特質ともいうべき、イデオロギー対立を基盤とせず、多元的利害調整によって権力獲得を目指す二大政党が競合する制度は今日まで存続しています。
しかし、当時の二大政党は、ともにその支持基盤に、奴隷所有者の利害を擁護する勢力と、これと対立する勢力をだ変え込んでいました。
その後まもなく、政界再編の問題が政治家たちの直面すべき課題として登場してくることになります。
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PS．
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