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NTTデータ、宇宙ビジネス参入 防災・安保に衛星画像

2024-06-29 20:46:12 | 宇宙・地球・航空宇宙ビジネス・星座神話・

NTTデータは人工衛星を複数打ち上げ、宇宙に地上の観測網を整える。地震など災害の状況確認や安全保障で必要な特定海域の監視向けの需要を見込む。

撮影した画像を国や自治体などに販売する。宇宙での活動を企業が補うことで観測網の厚みが増す。日本でも民間企業による宇宙ビジネスが拡大してきた。

 

 

2026年にも小型衛星を打ち上げる。数基から始め、将来は数十基まで増やす。

すべての衛星を一体的に運営し、観測できる範囲を広げる。計測可能な最も小さな値を示す識別能力を40センチメートルにする方針だ。

 

自動車の車種などがはっきり分かる。同1〜数メートルの現在の民間衛星より大幅に能力が高まる。民間で世界最高水準となる。

自然災害の増加や安保上の懸念が強まり、衛星画像への需要は高まっている。政府は予算などの制約もあるため、企業による宇宙ビジネスの拡大を後押ししている。

 

世界経済フォーラムによると、宇宙ビジネスの世界市場は35年に23年比2.3倍の7550億ドル(約120兆円)ほどに膨らむ見通し。

起業家のイーロン・マスク氏の米スペースXなど米中の企業が相次ぎ参入している。日本は出遅れていたが、NTTグループが事業化に動くことで拡大に弾みがつく。

 

NTTデータは7月1日に専門の子会社を立ち上げる。衛星写真と3次元の地図情報を組み合わせて人工知能(AI)で処理し、高精細な画像にするサービスなどにも活用する。

宇宙関連事業の売上高を30年に750億円にすることを目指す。

 

【関連記事】

 

 

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

小玉祥司のアバター
小玉祥司
日本経済新聞社 編集委員

ひとこと解説

NTTデータはすでに衛星データを活用した高精度の3次元地図「AW3D」のサービスを提供しています。

この記事では2026年に小型衛星を打ち上げて将来は数10機に増やすということですから、より幅広いデータを効率よく取得するために自前の衛星コンステレーションを構築するということなのでしょう。

NTTもスカパーJSATと共同出資でスペースコンパスを設立し、衛星群を使った宇宙の通信・コンピューティング基盤を構築する事業を進めています。

宇宙産業市場で通信やデータ利用などのサービスは全体の約3割を占め、NTTグループ全体で取り組みを強化していけば、日本の宇宙産業には大きな後押しになるはずです。

 (更新)
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鈴木一人のアバター
鈴木一人東京大学 公共政策大学院 教授

分析・考察

NTTデータが参入しようとしている市場は、光学衛星のコンステレーションによる画像提供サービスという市場だが、この市場はすでに多くの企業が参入している市場であり、なかなかの競争が待っている。

NTTデータのビジネスと組み合わせ、競合他社に対してどのような優位性を持つのかが問われるが、この記事では明らかになっていない。

伝統的な大規模衛星によるものや、JAXAが打ち上げた衛星と比較しても意味がない。

この市場で果たして競争力を持ったサービスが提供できるのか、そこが勝負となる。

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宇宙開発

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が手掛ける大型ロケット「H2A」や新型ロケット「H3」、イーロン・マスク氏が率いるスペースXなど、世界中で官民が宇宙開発競争を繰り広げています。

ロケット開発や実験、衛星など最新ニュースをまとめました。

 

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日経記事2024.06.29より引用

 

 

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【キメラ】ヒトの尊厳が低下?サルも苦悩する?生命科学者「感覚だけで議論すべきじゃない」キメラ研究はどこまで許される?生命倫理を考える

2024-06-29 16:57:28 | 科学技術・宇宙・量子・物理化学・生命・医学・生物学・脳科学・意識・人類史

【キメラ】ヒトの尊厳が低下?サルも苦悩する?生命科学者「感覚だけで議論すべきじゃない」キメラ研究はどこまで許される?生命倫理を考える

https://www.youtube.com/watch?v=y-vAvw1KJQQ


【祝・世界初ゲノム編集動物食品販売決定!】ゲノム編集 品種改良を加速させる新技術 | ガリレオX 第124回

2024-06-29 16:30:07 | 科学技術・宇宙・量子・物理化学・生命・医学・生物学・脳科学・意識・人類史

【祝・世界初ゲノム編集動物食品販売決定!】ゲノム編集 品種改良を加速させる新技術 | ガリレオX 第124回


https://www.youtube.com/watch?v=L2zMwHyls8U

 

 

人間もゲノム編集される時代なんですかね?

 

 


MicrosoftとオープンAI提携、EUが独占禁止法調査へ

2024-06-29 13:47:28 | AI・IT・サイバーセキュリティ・メタバース・NFT・ゲーム、


EUのベステアー上級副委員長は米マイクロソフトとオープンAIの提携関係を調査すると表明した
=ロイター

 

【ブリュッセル=辻隆史】

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は28日、米マイクロソフトと米オープンAIの提携関係について、競争法(独占禁止法)違反の疑いで調査を検討していると明らかにした。

生成AI(人工知能)大手がマイクロソフトと組み、急成長する市場の競争を阻害することを懸念する。

 

EUのベステアー上級副委員長(競争政策担当)が同日の演説で表明した。

IoTアナリティクスによると、生成AIの基盤技術やサービスのシェアはオープンAIが39%、マイクロソフトが30%を占める。巨大テックが有力な新興企業の技術やデータを囲い込めば市場支配力は強まる。

 

欧州委は1月、両社の提携関係に関し、EUの合併規制の調査対象になるかどうか検討していると発表した。

EUの合併規則は域内の公正な競争を妨げるおそれがある場合、欧州委がM&A(合併・買収)を評価できる。

 

ベステアー氏は検証の結果、マイクロソフトがオープンAIを支配しているとの証拠がなかったため検討を取りやめると明言した。その代わりに競争法に基づく対応を模索する考えを示した。

欧州委は5月にマイクロソフトに対し、違法コンテンツ対策を義務付けるデジタルサービス法(DSA)に基づいた情報提供を要求した。

 

生成AIがもたらす偽情報などのリスク管理体制を調べており、企業の対応が不十分な場合には制裁金を科す。

6月25日には、マイクロソフトによる会議アプリ「Teams(チームズ)」の他製品とのセット販売が競争法に違反しているとの暫定的な見解を示した。

 

欧州委はマイクロソフトなどの寡占を強く警戒しており、複数の法律を活用して締め付けを強める。

ベステアー氏は演説で、スマートフォン分野での米グーグルと韓国サムスン電子の連携も競争法上の調査対象となるか検討しているとも明かした。

 

サムスンはグーグルの基盤技術「Gemini(ジェミニ)」をベースにAI機能を開発した。

スマホに初期設定として有力企業のAIが搭載されると、新興企業の新規参入を妨げるおそれがあるとみているもようだ。

 

ベステアー氏は「企業や消費者が(AIの)基盤モデルの幅広い選択肢を確保できるよう、流通チャネルを監視している」と語った。

欧州委は3月、音楽ストリーミング配信市場で支配的地位の乱用があったとして米アップルに18億ユーロの制裁金を科すと発表。

 

昨年にはグーグルにインターネット広告事業で競争法違反の疑いがあると警告するなど、巨大テックのビジネスモデルに厳しい態度を示している。