首相官邸に入る石破首相(19日午前)
石破茂首相と米国のトランプ次期大統領との会談をめぐり、トランプ氏側から来年1月中旬に米国で開催できないかとの打診があったことが19日、わかった。
1月20日の大統領就任式の直前にあたる。首相は国会日程なども踏まえて判断する。
トランプ氏は12月15日に米フロリダ州の私邸で安倍晋三元首相の妻昭恵さんと面会した。その後に開いた記者会見で首相と「ぜひお会いしたい」と述べた。
大統領就任前に実現するかについて「彼らがそうしたいならそうするだろう」と語っていた。
昭恵さんを通じて首相に書籍などを贈ったことを明らかにしていた。林芳正官房長官は19日の記者会見で、首相が関係者を通じて書籍を受け取ったと説明した。「詳細について答えることは差し控えたい」と話した。
首相とトランプ氏の会談予定に関して聞かれ「双方の都合の良い時期に会談し、じっくり意見を交わして人間関係を構築することができれば良い」との認識を示した。
首相は11月に国際会議出席のため南米を訪問した際、帰路で米国に立ち寄る形でトランプ氏との会談を模索した。
このときはトランプ氏側が米国内法の制約などを理由に、面会は難しいと日本に伝えてきた経緯がある。