東芝の重粒子線治療装置は1台あたり100億〜150億円規模とされる
東芝はアラブ首長国連邦(UAE)の医療機関と、放射線の一種でがん細胞を狙い撃ちする医療装置「重粒子線治療装置」の納入に向けた覚書を締結する。
受注が実現すれば、東芝にとって3例目の海外案件となる。東芝は国内外で治療装置の市場を開拓する。
UAEの医療機関クリーブランド・クリニック・アブダビと14日、納入を目指した初期の契約を交わす。
重粒子線治療装置は1台あたり100億〜150億円とされ、東芝は装置の導入に加えて、保守・メンテナンスサービスの受注も目指す。
重粒子線治療装置はがん病巣以外への照射を抑えられるため、治療期間を短縮でき、患者の負担も軽減できるといったメリットがある。複雑な形をしたがんに対応できる。
一方、装置が巨大で運搬や据え付けにもノウハウが求められている。東芝は国内では山形大学、海外では韓国・ソウル大学病院などに納入した。
日経記事2025.1.13より引用