オープンAIは22年11月にチャットGPTを公開した
【シリコンバレー=山田遼太郎】
米オープンAIは20日、対話型AI(人工知能)「Chat(チャット)GPT」の利用者が世界で4億人を超えたと発表した。2カ月あまりで3割にあたる1億人増えた。
中国発のDeepSeek(ディープシーク)など高性能の類似サービスとの競争が激化するなかでも利用者獲得の勢いは増している。
ブラッド・ライトキャップ最高執行責任者(COO)がX(旧ツイッター)の投稿で明らかにした。オープンAIは1週間に一度でもサービスを使う週間のアクティブユーザー数の形で利用者数を開示している。
利用者は2024年12月に3億人に到達していた。2億人から3億人に増えるまで3カ月強を要しており、ペースは速まった。チャットGPTは22年11月の公開後5日で100万人の利用者を獲得し、およそ1年で週あたりの利用者が1億人を超えた。
オープンAIによると、チャットGPTの日本での利用者数は24年に前年比2倍の600万人に達している。
生成AIサービスは利用状況の開示方法が企業ごとに異なるが、チャットGPTは単体のサービスとして世界の利用者が最多とみられる。米メタは1月末、月間7億人が同社の生成AIを使うと説明した。インスタグラムやフェイスブックなどのSNSアプリに組み込んでおり、利用者数が膨らみやすい。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は1月、米グーグルが生成AI「Gemini(ジェミニ)」の対話型サービスで25年末までに5億人のユーザー獲得を目指していると報じた。
グーグルは電子メールなどに幅広くジェミニを搭載しているが、生成AIに限ってみると利用者数はオープンAIに出遅れているもようだ。
中国の新興企業ディープシークは論理的な推論に優れた生成AIを安く実現して注目を集めた。
ウェブアクセスの調査会社シミラーウェブによると、米アップルの米国のアプリストアでは、1月下旬から2月4日まで無料アプリダウンロード数でディープシークが首位だった。
その後は勢いが鈍り、直近の17日までチャットGPTがディープシークの順位を上回っている。米国ではデータ流出懸念などから、アプリの利用を避け別のサービス経由でディープシークを使う動きが広がった。
オープンAIは9日、米最大のスポーツイベントとされる米プロフットボールNFLの「スーパーボウル」で初のテレビCMを放映した。競合に先駆けてサービスを始めたことで生成AIの代名詞となったが、さらに一般への浸透を図る。
有料利用者の拡大による収益改善が課題だ。
月20ドルの有料プラン「プラス」の契約者は24年10月に1100万人だった。オープンAIは24年12月に月200ドルの「プロ」を有料プランに加えた。20日はこれらの進捗を明らかにしていない。
ライトキャップ氏の20日の投稿によると、業務でチャットGPTを使うビジネスユーザーは200万人を超えた。
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日経記事2025.2.21より引用
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いよいよ始まりましたね。
(関連動画)
・AI【竹取物語の真実】マジで怖い!「物語の闇とかぐや姫の罪」
https://www.youtube.com/watch?v=M9v6ZjrToCE