海洋プラスチックリサイクルの実証実験を行う(川崎市提供)
レゾナック・ホールディングス(HD)は9日、川崎市と共同で海洋プラスチックごみを有用物質に分解し、再利用につなげる実証実験を4月から始めると発表した。
海洋プラは通常の使用済みプラスチックとは異なり、損傷や汚れなどがある。実験を通じて再利用に影響がないか検証し、資源の有効活用につなげる。
川崎市が川崎港で集めた海洋プラスチックをレゾナックが回収し、細かく破砕して処理しやすい形に成形する。
他の使用済みプラスチックと同様に高温でガス化し、水素と二酸化炭素に転換する。実証実験は1年間実施し、処理効率や品質への影響を調べる。
海洋プラは紫外線や海水による劣化や損傷があり、再利用されることなく焼却している。
レゾナックは2003年から川崎事業所(川崎市)でプラスチックのリサイクル事業を展開する。海洋プラの有効活用としてリサイクルできるか検証することにした。
日経記事2024.04.09より引用