握手する中国の習近平国家主席㊨とロシアのプーチン大統領(2023年10月、北京)=ロイター
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は31日、ロシアのプーチン大統領と新年のあいさつで電話し、中ロ関係をさらに深めると確認した。
中国外務省によると習氏は「各分野の協力が新たな発展の機会を迎えると信じる」と述べた。
習氏は2025年が21年3月にまとめた中国の5カ年計画の最終年であり、反ファシズム戦争勝利80年にもあたると語った。習氏は反ファシズム戦勝70年だった15年に北京市内で記念式典と軍事パレードを実施し、プーチン氏を招待した経緯がある。
プーチン氏は経済・貿易やエネルギー、交通、科学技術を挙げ「中ロの互恵的な協力が進んでいる」と指摘した。習氏と緊密に意思疎通し、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字)などを通じた連携に意欲を示した。
習氏は31日、国政助言機関である全国政治協商会議(政協)の会合に出席した。
24年の経済・社会情勢に関し「主な目標と任務を順調に達成できた」と説明した。政府の経済成長率目標である「5%前後」を実現できるとの見通しを示した。
中国国営新華社が伝えた。5カ年計画の達成に向け「改革を全面的に深化させ、高水準の対外開放を拡大し、積極的で効果的なマクロ経済政策を実施しなければならない」とも言明した。
日経記事2024.12.31より引用