次期駐フランス米国大使に指名されたチャールズ・クシュナー氏はトランプ氏を資金面で支えた=AP
【ワシントン=坂口幸裕】
トランプ次期米大統領は11月30日、次の駐フランス米国大使に実業家のチャールズ・クシュナー氏を指名すると発表した。
トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の父にあたる。過去に脱税などで有罪となったものの、1次政権だった2020年12月に恩赦を受けた。
トランプ氏は11月30日の声明で、チャールズ氏について「素晴らしいビジネスリーダー、慈善家、交渉にたけた人物だ」と強調した。
「米国とその利益を強力に守るだろう。最も古く、最も偉大な同盟国のひとつであるフランスとのパートナーシップを強化していく」と記した。
チャールズ氏は不動産会社の創業者。AP通信によると、不動産業を営むトランプ氏とビジネスを通じて知り合った。今年の大統領選ではトランプ氏の選挙活動を資金面で支えた。
ジャレッド氏はトランプ氏の長女イバンカ氏の夫で、1次政権で大統領上級顧問を務めた。
米メディアによると、ジャレッド氏はイスラエルやサウジアラビアに太いパイプを持つため中東政策で助言を続けるものの、公職には就かない予定だ。イバンカ氏も政治と距離を置くと表明している。