4月2日、新型中長距離極超音速ミサイル「火星砲16ナ」型の試射を指導する
金正恩朝鮮労働党総書記(平壌市郊外)=朝鮮通信
【ワシントン=飛田臨太郎】
米国防総省ミサイル防衛局は日米両政府が共同で進める新型迎撃ミサイルの開発費の見積もりをまとめた。
極超音速ミサイルを迎撃するための装備で、総額は30億ドル(約4600億円)超に達する。日本はこのうち10億ドル(約1500億円)を拠出する。
極超音速ミサイルは音速の5倍以上で飛行し、変則軌道をとるため迎撃が難しい。日米両首脳は2023年8月の会談で、新型の迎撃ミサイルを共同で開発すると合意した。30年代半ばの完成を目指す。
日本政府はすでに24年度予算に757億円の開発費を盛り込んだ。25年度以降の予算案に残りの費用を計上する必要がある。
極超音速ミサイルは中国やロシア、北朝鮮が配備を進めている。
日米が開発する新しい迎撃ミサイルは対象ミサイルが滑空している段階での迎撃を想定する。着弾直前に撃ち落とす従来の迎撃システムと組み合わせ、対処力を高める狙いだ。
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日経記事2024.05.04より引用