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ロスチャイルド財閥-168 ロイヤル・ダッチ・シェル連合(ロスチャイルド) vs スタンダード石油連合(ロックフェラー)

2023-01-18 08:48:32 | 国際政治・財閥

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いうまでもなく、19世紀以降にドイツでベンツ氏がガソリン機関(エンジン)、ディーゼル氏がディーゼル機関を発明し、ロスチャイルドが背後のフランスのプジョー社がベンツから特許を買い取り、世界で初めてのガソリン自動車が商用化されたことから自動車産業は始まり、また基幹エネルギーとして発電所、航空機、船舶、戦車など軍事兵器にも石油の応用が始まり、石油産業は一大産業となり、石油の世紀が始まりました。

ロスヤイルドとロックフェラーという世界を代表する国際財閥が、この利権で争うのは自明でありましょう。





古代から石油の発見と利用はあった世界の事例

しかし、歴史的に見ると石油の発見や利用は古代からで、古代エジプトのミイラ保存のためにタールが用いられ、主にイスラエルの死海あたりまで取りに行ったことが記されており、この死海は海抜がマイナス400mで酸素が多くあり、またミネラルが豊富なためにクレオパトラも美容のためによく訪れたことも記録されています。

私は仕事イスラエルの政府機関、研究機関、大学、企業によく訪問していたので、死海にも観光で訪れた事がありますが、ミネラルたっぷりの化粧品(世界で有名らしい)がお土産屋で売られていたのを思いだします。名前は忘れましたが、ネットで調べればすぐに分かるでしょう。

旧約聖書の「出エジプト記」第二章にモーゼの母親が藺草(いぐさ)で造った船にピッチを塗りモーゼをその中に入れモーゼをその中に入れて河中の芦の中に隠しておいたと言う有名な話もあります。

 

ゾロアスター教(拝火教)に寺院のあるところには必ず神火が燃えていました。一度火をともせば永(とこし)えに消えることのない炎は、未開のペルシャ人にとって脅威であり恐怖でした。 この青白い火を「折るムズド」(火の神とあがめました。

19世紀末、オーストラリア人のウィリアム・ノックス・ダアシーはこのオルムズドの伝説を本で読み、ペルシャには必ず石油がある事を信じて、この地を探鉱し、豊富な油田を発見しました。これが今日のアングロ・イラニアン石油会社の誕生となりました。


ペルシャの北、カスピ海に面してバクー油田があります。古代この島には消えざる火が燃え続けていたので、ペルシャ人の間で神聖視され、ゾロアスター教のメッカとして巡礼者が絶えることはありませんでした。

ロシアのピーター大帝がバクーを占領したのは西暦1723年ですが、当時はまだ精油の利用に着目されとらず、土民たちが伝統的に皮膚病の霊薬?として利用してるだけでした。

ピーター大帝の野心は、トルコを黒海から駆逐し、コンスタンチノーブル(イスタンブール)を占領する事でした。その野心は遂に満たされず終わりますが、後世のためにバクーを占領しておいたのは偶然の幸運で、子のバクー油田が開発され始めたもは19世紀に行ってからの事でした。



ノーベル賞で有名なノーベルは一山当てようと、バクーで石油の採掘を始めますが破産。 そこで彼を援助したのがロスチャイルドです。

以後、ノーベルはダイナマイトを発明し、鉱山開発や戦争の武器としての火薬で、ロスチャイルドとパートナーを組み、大富豪になりました。

ノーベル賞受賞者にユダヤ人が多いのは、この賞がノーベル・ロスチャイルド賞と言われる所以です。持ち欄ユダヤ人は多くの分野で才能を破棄し成功を収めている人たちには間違いありませんが。



南米では超重質の石油(アスファルトや重油の原料)が豊富である事が古代から知られております。

縄文人がアメリカ大陸に渡り、つくられたインカ帝国は現在の南米ペルー及びエクアドルを中心として栄えた帝国ですが、その文明や遺跡は今日なお一つの脅威とされています。

インカ帝国がスペインの侵入にあい滅亡したのは西暦1538年のことですが、それ以前に既に石油を利用していたことは石油採掘の遺跡もあり、またインカ帝国華やかなる時代に、今日のペルーのクスコからエクアドルノキトーに至る1500マイルの道路建設に当たり、アスファルト舗装していました。

また、西アジアでもバビロニア時代にアスファルト舗装道路があったことは有名な話です。




日本でも天智天皇御即位七年、「越後献燃土興燃水」と日本書紀に記されているように、越後の国より燃ゆる水を献上したことが明記されています。

それは今から約1300年以上も前の話ですが、ここでいう燃ゆる土というのは今日のピッチかアスファルトの事で、燃ゆる水とは石油の事でしょう。

「燃ゆる土、燃ゆる水」の産地は新潟県刈羽郡妙法事村、三島郡吉水村、蒲原郡黒川村などで会ったことが推測されています。

越後ではこれを「草生水(くさうず)」「臭水(くさみず)」と称し、現在もこれに因んだ地名が残っています。

中蒲原郡には田家村字草生水、割町字草生水場、天ケ澤新田字草生水澤、新津在草水村、三島郡の常楽寺村油坪も恐らく石油に因んだ地名でしょう。


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ロイヤルダッチシェル(ロスチャイルドGr) vs スタンダード石油(ロックフェラーGr)

オランダの「ロイヤル・ダッチ石油会社」とイギリスの「シェル石油会社」を、ロスチャイルドが音頭をとって合併させたのが、「ロイヤル・ダッチ・シェル」です。

今日では社名このイギリス=オランダ連合のロイヤル・ダッチ・シェルの子会社的存在が英国のブリチッシュ・ペトロリアム(英国石油:略称BP)です。

 

一方のロックフェラー財閥の中核であったスタンダード石油が分割されてできたのが、エクソンやモービルです。 特にエクソンは今日もロックフェラー財閥の中心的な存在です。

このロイヤル・ダッチ・シェルとスタンダード石油は、石油・エネルギー業界の両巨頭として、世界のエネルギー利権で争ってきたライバルです。


オランダは、ユダヤ人の力が強い国です。中世から近代に移行し始めたヨーロッパで、比較的自由があったオランダにユダヤ人がありまりました。

フィリップス電機もオランダ生まれで、創始者であるフィリップス家もロスチャイルド家とはス親戚関係に当たります。


・フィリップス財閥 (ロスチャイルド家と縁戚関係)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c37fe1b33f4e7f76239b0d1d048ebfc1



このイギリス=オランダをつなく「ロイヤル・ダッチ・シェル連合」と「スタンダード石油連合」は1920年代から、世界中でエネルギー利権の争奪合戦を繰り広げてきました。

かつてのオランダとイギリスの植民地の遺産をがっちり守り抜こうとするロイヤル・ダッチ・シェル連合と、新興米国の国力を背景にこれを急追するスタンダード石油は、当時世界最大であったバクー油田を革命直後のロシアで取り合うなど、その戦いは中東でも中南米でも、またアジアでも激しく展開されました。




ロイヤル・ダッチ社とシェル社の合併

前述のように、もともと、ロイヤル・ダッチ社とシェル社は別会社でした。

ロスチャイルド財閥は、革命前のシアシアのバクー油の田の利権をもっており、ロスチャイルド財閥がシェル社の極東部門に石油を供給していました。

その後、暫くの間、極東アジアにおいては、ロイヤルダッチ社とシェル社はライバル関係にありました。


しかし、ここに米ロックフェラー財閥のスタンダード石油(現エクソン)という強力なライバルが現れ、ロスチャイルド財閥が仲介して、ロイヤル・ダッチ社とシェル社に「反スタンダード石油同盟」を組ませたのです。

その時、設立された「アジア石油会社」の株は、ロイヤル・ダッチ社、シェル社、そしてロスチャイルド財閥にそれぞれ三等分されました。

これが「ロイヤル・ダッチ・シェル社」の出発点です。 同社をロスチャイルド財閥の一員と呼ぶ所以はここにあります。

 



アメリカはヨーロッパ各国から国際政治上、一人前のプレイヤーとは見られていませんでした。 第一次世界大戦で疲弊したヨーロッパを横目に第一世界大戦後の
世界で、世界覇権が大英帝国からアメリカ帝国に移行し、アメリカは大国の地位をゆるぎないものにしました。

この頃から、ロックフェラー財閥の中核である、スタンダード石油は「すでに国内の主要油田はすべて発見されました。

今後は海外での新油田発見だ」と、アメリカ外での石油利権の新規獲得のために本格的に乗り出します。

 



そして、ロイヤル・ダッチ・シェル連合と世界中で衝突を繰り返すのです。しかし、大英帝国の没落・斜陽との話とは別に、さすがロスチャイルドのシェルやブりティッシュ・ペトロリアム(BP)は、石油業界での覇権をロックフェラーとともに握り続け、また原子力エネルギー産業は、今日もロスチャイルド家が牛耳っています。


原子物理学の研究の起点は、パリで県放射能の研究でノーベル賞を受賞したキューリー夫人に遡りますが、パトロンとなったのがアンリ・ロスチャイルド。



・ロスチャイルド財閥ー19 キューリー夫人とRTZ(リオ・チント・ジンク)そして原子力産業https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/3f899728fe268d13f0714305cf0ad65b

・ロスチャイルド財閥ー18 キューリー夫人https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1feb6656b6dbdb2c32f498c6cd841d94

 




1939年、原爆製造のマンハッタン計画がスタートします。ウランの調達は、アフリカのベルギー領コンゴ、カナダのグレートベア鉱山、アメリカのコロラド州カルノー鉱山で行われましたが、3カ所ともロスチャイルド一族の支配下にある鉱山でした。

広島に落とされたのがコンゴのウランを使用し、長崎に落とされたのがカナダのウランを使用したものです。




マンハッタン計画の監督を務めたのが、ロスチャイルド一族で、のちにハンブローズ銀行の会長となるチャールズ・ハンブローです。

CIAの前身である諜報機関OSSを設立した超大物であり、南アフリカの鉱山を握る「ブリティッシュ南アフリカ社」の重役でもありました。


マンハッタン計画は、核物理学や資源確保という面で国際的な作戦計画であり、そのリーダーは、のちに国際原子力機関(IAEA)を創設するベルトラン・ゴールドシュミット。

このベルトラン・ゴールドシュミットの妻は、ヴィクター・ロスチャイルド卿の再従妹ナオミ・ロスチャイルドです。



・ロスチャイルド財閥ー120 1901年フランクフルト家の消滅とゴールドシュミット家https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c12337605fd2b426c159d6a7ee15ff97




このように、今日も原子力産業は、原料のウランを含め、ロスチャイルド一族が支配しております。この一族と仲間になれば最強ですが、絶対に敵に回してはいけない一族なのです。





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