ロスチャイルド財閥ー314 オックスフォード大学 ジョン・ラスキン教授
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ジョン・ラスキン(1819~1900)は、裕福なワイン商人の息子としてロンドンに生まれ、その財産を受け継ぎました。
彼は美術、文学、建築、数学、ラテン語、ギリシア語を学び、世界中を見聞してまわり、オックスフォード大学大学を卒業後、母校のスレイド美術校教授に就任。
しかし、美術にはさほど興味はなく、生徒を道路工事に駆り出したり、地域の様々な実験的催しに挑戦させたりしました。
ラスキンは産業や社会運動モデルの設立、土地やさまざまな工場の買収、社会主義路線に沿った産業や企業モデルに取り組むために考案された『聖ジョージ・ギルド』をつくりあげました。
ギルドは失敗しましたが、彼の着想は英国貴族社会を継承する生徒たちを育成することには大きな成果を収めました。
彼の着想は、ギリシア時代の哲学者プラトンの、あらゆる独裁制の原典である『国家』からきています。 世界で初めて共産主義を提唱したのがプラトンですが、死海文書に示されたユダヤのエッセネ派の方が古いかも知れません。
エッセネ派 クムラン、死海文書
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0c2627d0af1753872065bdb02ebc6992
確かに、全員が平等に暮らす社会は理想的かも知れませんが、平等=一人の指導者であり、一歩間違えば独裁者を産む可能性があります。
プラトンはそれに気付いていたので、更につけえ加えて全てにおいて優秀な理想国家の君主である『哲人王』である必要性を説いています。
しかしながら、人類史のなかで、そのような人間はいません。 AIが高度に発達すれば、AIが『哲人王』になれる可能性はあると思いますが・・・。
1870年までは、オックスフォード大学には美術の教授職はありませんでしたが、同年スレイドの遺贈によって新設され、ラスキンがその座に就きました。
彼がオックスフォードを揺さぶったのは、美術についてでなく、大英帝国、圧政に虐げられた英国民、この三点すべて道徳問題として論じた事です。
英国支配階級が世界的使命をおびていると教えたラスキン
ラスキンは、オックスフォード在学生に、彼らが特権的支配階級の一員であると語りかけました。
彼らは、教育・美・法の支配・自由・上品さ・自己規律という気高い伝統を継承していますがその伝統が英国下層階級や英国人を除いた世界の大衆に広まらない限り、この美しい伝統をを維持するのは困難であり、伝統が保存に値しないと語りました。
もし貴重な伝統がこの二つの大多数に広まなければ、少数の英国の上流階級はこの大多数の前に屈し、伝統は失われる。 それを防ぐには、伝統が大衆と帝国に広まなければならない。と考えました。
今日、英語が世界の共通言語になっているのは、オックスオード閥の、セシル・ローズが大きく影響しています。
オックスフォード大学の『ローズ奨学制度』は有名ですが、世界中の優秀な学生を教育、そして親・大英帝国にするものです。
これはローマ帝国が創った制度を真似た者であり、さらにアメリカも真似たものが『フルブライト奨学制度』です。
彼が創った秘密結社を、ロスチャイルドも資金援助し、ローズの死後にミルナー卿が引き継ぎ、『円卓会議(ラウンド・テーブル)』という半秘密結社となりました。
この組織が、今日の世界支配構造を創り、大英帝国の主要植民地であるアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドです。
軍事もヨーロッパ・大西洋は、イギリス・アメリカが主導するNATO、東アジア・太平洋も『ファイブ・アイズ(Five eyes)』、『オーカス(AUKUS)』と呼ばれる上記の国々(大英帝国の植民地)が仕切っているでしょ。
(関連情報)
・オックスフォード大学 ジョン・ラスキン教授
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・セシル・ローズ
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・ミルナーの幼稚園(ミルナーズ・キンダーガルテン)とRIIA(王立国際問題研究所:チャタムハウス)、そしてCFR(外交問題評議会)
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・大英帝国の繁栄の秘密、古代パンゲア大陸と石炭https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/08feb47657a98e4d58ff244607a14ff4
(おまけ)
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