風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

知らない町をひと駅散歩-2

2016-07-31 | 神奈川
その1からの続きです。

○ この日もひと駅散歩

相模大野に入った翌日は、たまプラーザに行く用事がありました。
前日のひと駅散歩が楽しかったので、この日もやってみることにします。
東急田園都市線の鷺沼駅からたまプラーザ駅まで。
この日も前日とほぼ同じく、距離は1.7kmで電車だと2分、歩くと20分ちょっとの距離です。



○ 白鳥の湖、鷺の沼

昨日の町田→相模大野は、東京から神奈川(相模原市)への県境移動がありました。
今回は同じ神奈川県内ながら、川崎市→横浜市という市境移動があります。

二子玉川で田園都市線に乗り換えて、多摩川を渡ります。
まだBBQの季節には速いため、川原に人はおらず、静か。



鷺沼は、小さい頃、親に鷺沼プールに連れて行ってもらったことが何度かありますが、「鷺沼プールに行った」ということ以外は覚えていません。
前から気になっているきれいな地名です。
「鷺の沼」ですから、「白鳥の湖」みたいなものですね。



鷺沼駅のホームにつきました。隣駅はたまプラーザですね。でもあえて一つ手前駅で降りてみます。
時間はまだまだたっぷりあります。
駅を出て、歩き始めました。



○ マンホールに再び期待

前日のように、すてきなデザインのマンホールとの出会いがあるかしら~と期待しましたが、おもしろくありません。
普段見慣れた柄のものばっかりなんです。

市民の花のツツジとツバキ。
川崎はほぼこれ一種で、バリエーションがありません。
えー、あきちゃうわ~。まあ、横浜もベイブリッジ一本なので、同じなんですが。



顔を上げると、電信柱には川崎フロンターレの旗がかかっていました。
さぎ沼商店街が後援会をしているそうです。



枯れ木のように見えても、桜のつぼみが膨らんでいます。
あとはもう花開くばかり。春はもうすぐそこ。



ゆったりとした坂道を上り、電車が近づく音を聴いて、振り返りました。
歩いている人はいません。車もあまり通りません。静かな車道です。



この辺りはかつて地域全体が開発されたので、道路も広く入り組んでいません。
まっすぐ歩いて行くうちに、街並みが何だかこじゃれてきました。



○ 巨大な新しい駅

なおも歩いて行くと、少しずつ人の数が増えてきて、駅前にたどり着きました。
たまプラーザ駅が大きくてびっくり。ここの駅もまた巨大だわ~。



昨日のビルの要塞のような相模大野駅とはまた違う、広々とした大きさがあります。
相模大野は小田急、たまプラーザは東急が開発した駅なのでしょう。



田園都市線沿線の区画整理された閑静な住宅街。
どこまでもまっすぐの道路がある印象です。
街も整然と区画整理されたきれいな計画都市で整いすぎてドラマを観ているようです。
とはいえ、ゆるやかな起伏はあります。「美しが丘」と言われる地名ですからね。

○ たまプラーザと多摩センター

辺りに神社やお寺がないということにちょっと驚きました。新しく開発された場所だからでしょうね。
この辺りには、有名人が結構住んでいるそうです。



ところで私、「たまプラーザ」と「多摩センター」が頭の中でごっちゃになってることに、今気がつきました。
場所を調べてみると、18km近く離れています。
でも名前が似ているから、なんだか一緒になってしまうんです。
東京にあるのが多摩センターで、神奈川にあるのがたまプラーザ。ややこしや~!

○ 目指すは北陸の幸

この日のひと駅散策はおしまい。駅で金沢出身のBlueさんと落ち合って「金沢まいもん寿司」に出かけました。
先月、金沢旅行をした時に、Blueさんに紹介してもらったお店ののどぐろ寿司がおいしかったと報告したら、「こっちでも金沢の食材を使った寿司屋があるので、行ってみよう」ということになったのです。
そのためにひと駅歩いてきましたよ! 楽しみ~♪



入り口はこんな感じ。加賀風というか違うというか。
お上品感があります。



店内は吹き抜けの天井で、圧迫感のない広々とした店内。
ランプシェイドも和風です。



赤を基調にしているのが加賀風でしょうか。



○ 江戸の仇を長崎で討つ

さっそく、メニューで特集を組まれていた、日本海のネタ揃いにしてみました。
右から順番にどんどん頼んでいきます。



お目当ての「のど黒」との再会!
「江戸の仇を長崎で討つ」ならぬ「金沢の味をたまプラーザで味わう」ですね!



のど黒といっても黒くありません。
北陸では「白身のトロ」と呼ばれているそうです。
噛むほどに甘みの出る、深い味わいが口に広がります。
これ目当てでおかわりしてみると、今度はちょっと厚さが薄めの味のものが出てきました。



○ 白えび、甘えび、がすえび、巻貝

ほかにもどんどん頼みました。
北陸の味覚の代表格、北陸甘えび。機械ではなく手で殻をむいて旨みを保っているそうです。

鮮度が命で、北陸県外にめったに出ないために門外不出ネタと言われている、がすえび。
北陸名産の貝もあります。「富山湾の宝石」と言われるてい貝は、夏の間は禁漁なので、入荷なしだそうです。



あら汁を頼んでみました。だしがよく出ていておいしかったけれど、小骨が多くてちょっと大変。



北陸食につかってたらふくいただいてきました。

おいしい食べ物を食べたという記憶って、大きいですね。
金沢っ子と金沢に行ったばかりの私で厳しく検証したところ、やはり現地よりは厚さが違うようだという結果になりました。
東京までの郵送や手間賃もろもろの予算がかかってしまうんでしょうね。
おなかいっぱいになったところでお店を出ました。

○ epilogue

相模大野とたまプラーザ、なじみの薄い駅にたまたま二日続けていく用事があったので、ひと駅分歩いてみようと思ったのが、今回の小さな旅。
どちらも特に観光地というわけではない、普通の生活駅です。
電車に乗れば、2分くらいでサーッと通り過ぎてしまう距離ですが、それでも歩いてみると、いろいろと気がつくことがありました。
たまにこうした散歩をしてみるのもいいなあと思った、ささやかな週末でした。




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2 Comments

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Unknown (アネッティワールド)
2016-08-03 10:58:37
都会ならではですね、ひと駅20分ですから。
地方だと2時間ですから。

たまプラーザ懐かしいな。
3,4回は行きましたよ。
大きな駅ですよね。
いつの季節もお寿司は美味しいですね。
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アネッティワールドさん (リカ)
2016-08-30 22:19:18
すみません、暑い夏に溶けていました~(^_^;)
まあ、たまプラーザに来られたことがあるんですか?
3,4回なんて、結構来られているんですね。
私よりも訪れているんじゃないかしら。
たま~に行くたびに「こんなに大きな駅だったっけ?」と驚いています!
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