● 舟屋の朝
● 伊根の舟屋群
● 舟屋の里公園(道の駅)
● 真名井神社(元伊勢)
● 流された三河橋
● 豊受大神社(元伊勢)
● 天寧寺(丹波古刹十五ヶ寺)
● 粟鹿神社(但馬国一の宮)
4日目からの続きです。
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● 舟屋の朝
朝の目覚め。まずはカーテンを開けてみます。
窓の外はすぐに海。朝日がさしこんで、すばらしく気持ちのよい海辺の宿です。


ベランダに出て、朝の海風を胸いっぱいに吸いました。
漁船がタグボートに先導されてゆっくりと港に入っていくのが見えました。
動画を撮ってみました。
海猫が飛んでいるなと思ったら、こちらの方に飛んできます。
すぐそばまで来て、私たちにまっすぐ目を合わせてきました。
あきらかに何かを伝えようとしています。
鳥にそんなに強い視線を向けられることなんて、めったにありません。
「餌をちょうだいって言ってるのかな?」
野生だけれど、人に慣れていることに驚きました。
でもここは素泊りの宿。ご飯はないのよ、ごめんなさいね。

下はもう海。きれいな水です。
夏だったら、飛び込みたくなりそう。

舟屋という名前は、住居に小舟を格納できる造りになっていることからきています。
この家にも、玄関を出たところには、小舟が係留しています。
こういう生活、すてきだわー。ああ、ここに住みたい!

ゆっくりのんびりしたいところでしたが、やはりこの日も移動をするため、朝のうちにチェックアウトしました。
女将さんが「海猫に、いつも餌をやってるから、人になついてこわがらないのよ」と話してくれました。
やっぱりー。
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● 伊根の舟屋群
車に乗り込み、海岸沿いに移動して、舟屋が一望できる場所に行きました。
ずらりと並ぶ舟屋群。

もう、私たちが泊まった宿は、その中のどれか、わからなくなっています。
美しい日本の光景は、水の都・ヴェネツィアのようでもありました。
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● 舟屋の里公園(道の駅)
丘の上にある道の駅、舟屋の里公園にも行ってみました。
ここからは、湾を高台から一望できるため、また違う雰囲気が味わえます。

とにかく、眩しいほどにいい天気の日で、うれしいばかり。
『ええにょぼ』の碑が立っていました。この辺りが舞台だったのでしょう。
しあわせに~なるために~♫

来た道をまた戻って、宮津へと向かいます。
昨日は夕暮れで、海ももう暗くなっていたため、朝の海岸線ドライブを楽しみました。
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● 真名井神社
向かったのは、真名井神社。
昨日訪れた元伊勢篭神社にもこの摂社がありましたが、元伊勢篭神社の上宮であり奥宮ということで、参拝してみることにしました。
(奥宮好きだから)
元伊勢篭神社の駐車場に再び車を停め、徒歩で坂を登っていきます。

境内は修復中でしたが、古めかしく、清涼な空気が満ち満ちています。
拝殿の奥に鎮座しているのが、本殿ではなく巨木だったことに感銘を受けました。
かつてはどの神社も、このように木や石をお祀りしていたのでしょう。

摂社は、社ではなく大きな石の磐座(いわくら)でした。
こちらもプリミティブ。こういう原始的な祈りの形に引かれます。
2500年も前から、変わらぬ姿で祀られている、古代のままの祭祀場を初めて見ました。
参拝者が熱心に祈りを捧げているお地蔵さんの祠がありました。
津波の犠牲者へのお祈りを捧げるお地蔵さんだと知り、私たちもお祈りしました。

ここは、名前の通り、天の眞名井の水が湧き出ています。大きなタンクを両手に下げて汲みにくる人たちもいました。
とても印象に残った神社でした。
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● 流された三河橋
宮津の町の中に入りました。
(ずっと寺社めぐりばかりだと、飽きるかな)と思って、日本で2番目に古いというカトリック教会もプランに考えていましたが、全く飽きることはなかったため、そのまま通り過ぎます。
そのまま、福知山に向かいました。

国道175号線を通っている途中、川の途中でなくなっている橋をみつけました。
欄干のない、私好みの沈下橋スタイルですが、川の中心部分が見事に流されてしまっています。
増水時を見越した潜没橋なのに流されるなんて、どれほど激しい水流を受けたのでしょう。
上流のダムの放流で、川の水が急激に増すことがあるという注意書きがありましたが、これはそれが理由なのでしょうか。

調べてみたら、10月26日の台風27号によるものだそうです。
京都の洪水情報は、ニュースで見ましたが、あの時の激しさをここで目の当たりにしました。
アヴィニョンのサン・ベネゼ橋を思い出しました。
今でこそ明るい南仏の観光地ですが、かつて洪水で流された時は、大変な被害だったことでしょう。
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● 豊受大神社(元伊勢)
元伊勢とされる神社は、篭神社のほかにも幾つもあります。
そのうちの一つ、豊受大神社を訪れました。
車を停め、参拝する前にたいてい目の前に立ちはだかるのが、長い石段。
なんだか毎日石段を登っている気がします。
いえ、間違いなく、毎日登っています。
さらにここは、登り切った先にもまた別の石段があったため、ヒーヒー言いながら上りました。

元伊勢伝承の神社は、この地区にほかに皇大神社と天岩戸神社の2つがあり、3つ合わせて「元伊勢三社」と呼ばれているそうです。
天岩戸神社、行ってみたかったんですけれどね。また次の機会に。

茅葺で木造の、風格のにじみ出る拝殿でした。
周りには、ぐるりと摂社が取り囲んでおり、全てを参拝してまわりました。

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● 天寧寺(丹波古刹十五ヶ寺)
丹波の国に入りました。出雲では出雲神仏霊場、因幡と伯耆では開運八社を巡っている私達。
ここでは丹波古刹十五社巡りをすることにします。
前に、静岡で周った名刹湖北五山巡りが思いのほか良かったため、こちらの古刹も楽しみ。
今回は、十五社全てを巡ることはできませんが、最近神社が続いていたので、お寺巡りもまたよし、です。

まずは、天寧寺。ここも成相寺ばりの急な坂道の上にありました。
きれいに整えられた境内を歩いていると、清々しい気持ちになりました。

ここで花音は御朱印と専用御朱印帳をいただきます。
墨絵のようなステキな表紙の御朱印帳でした。

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● 粟鹿神社(但馬国一の宮)
この日は丹波の国を巡っていますが、道をそれて、ふたたび昨日までの但馬の国に入りました。
粟鹿(あわが)神社を参拝するためです。

2000年以上の歴史があるとも言われる但馬国随一の古社。
人里離れたような場所に、大きな鳥居がありました。

境内に入ると、さらに大きな門が。勅使門です。
開かずの門ですが、これまでに4回、朝廷の勅使が訪れたことがあるそうです。
正統の歴史を感じます。

その横にある随神門から入りましたが、ここには随神の反対側に大きな狛犬が安置されていたので、驚きました。
いわゆる屋内犬ですね。
由緒ある狛犬だと、看板に説明がありました。
雨風に打たれない屋根のあるところにあるだけでも、もちが違うため、古い狛犬好きとしては嬉しくなります。

拝殿は全て古めかしい木製で、とても風情がありました。
花音はここがすっかり気に入ったようで、あとになって「今回の旅で一番気に入った一の宮はどこ?」と聞いたら、この神社を挙げていました。

神主さんが、神社隣りのご自宅から見えて、ご朱印を書いてくださる間、社務所にずらりと飾られた絵馬を見ていました。
それは、一人の氏子さんが、日本全国の一の宮の参拝記念に入手した絵馬でした。
この方は、日本中の一の宮を全部回り終えたわけです。
(すごいなあ、壮観だわ~)と思って、眺めていました。
大切なコレクションを寄贈するなんて、氏子に愛されている神社なんですね。
5-(2)に続きます。
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◆ 2013 山陰旅行 index
◆ 1st day-(1) [米子→出雲]
◆ 1st day-(2) [出雲→米子]
◆ 2nd day-(1) [米子→大山]
◆ 2nd day-(2) [倉吉→鳥取]
◆ 3rd day-(1) [鳥取→若桜]
◆ 4th day-(2) [宮津→伊根]
(本日の話はここ)
◆ 5th day-(2) [柏原→篠山]
◆ 6th day-(1) [篠山→加西]
◆ 6th day-(2) [加西→米子]
● 伊根の舟屋群
● 舟屋の里公園(道の駅)
● 真名井神社(元伊勢)
● 流された三河橋
● 豊受大神社(元伊勢)
● 天寧寺(丹波古刹十五ヶ寺)
● 粟鹿神社(但馬国一の宮)
4日目からの続きです。
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● 舟屋の朝
朝の目覚め。まずはカーテンを開けてみます。
窓の外はすぐに海。朝日がさしこんで、すばらしく気持ちのよい海辺の宿です。


ベランダに出て、朝の海風を胸いっぱいに吸いました。
漁船がタグボートに先導されてゆっくりと港に入っていくのが見えました。
動画を撮ってみました。
海猫が飛んでいるなと思ったら、こちらの方に飛んできます。
すぐそばまで来て、私たちにまっすぐ目を合わせてきました。
あきらかに何かを伝えようとしています。
鳥にそんなに強い視線を向けられることなんて、めったにありません。
「餌をちょうだいって言ってるのかな?」
野生だけれど、人に慣れていることに驚きました。
でもここは素泊りの宿。ご飯はないのよ、ごめんなさいね。

下はもう海。きれいな水です。
夏だったら、飛び込みたくなりそう。

舟屋という名前は、住居に小舟を格納できる造りになっていることからきています。
この家にも、玄関を出たところには、小舟が係留しています。
こういう生活、すてきだわー。ああ、ここに住みたい!

ゆっくりのんびりしたいところでしたが、やはりこの日も移動をするため、朝のうちにチェックアウトしました。
女将さんが「海猫に、いつも餌をやってるから、人になついてこわがらないのよ」と話してくれました。
やっぱりー。
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● 伊根の舟屋群
車に乗り込み、海岸沿いに移動して、舟屋が一望できる場所に行きました。
ずらりと並ぶ舟屋群。

もう、私たちが泊まった宿は、その中のどれか、わからなくなっています。
美しい日本の光景は、水の都・ヴェネツィアのようでもありました。
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● 舟屋の里公園(道の駅)
丘の上にある道の駅、舟屋の里公園にも行ってみました。
ここからは、湾を高台から一望できるため、また違う雰囲気が味わえます。

とにかく、眩しいほどにいい天気の日で、うれしいばかり。
『ええにょぼ』の碑が立っていました。この辺りが舞台だったのでしょう。
しあわせに~なるために~♫

来た道をまた戻って、宮津へと向かいます。
昨日は夕暮れで、海ももう暗くなっていたため、朝の海岸線ドライブを楽しみました。
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● 真名井神社
向かったのは、真名井神社。
昨日訪れた元伊勢篭神社にもこの摂社がありましたが、元伊勢篭神社の上宮であり奥宮ということで、参拝してみることにしました。
(奥宮好きだから)
元伊勢篭神社の駐車場に再び車を停め、徒歩で坂を登っていきます。

境内は修復中でしたが、古めかしく、清涼な空気が満ち満ちています。
拝殿の奥に鎮座しているのが、本殿ではなく巨木だったことに感銘を受けました。
かつてはどの神社も、このように木や石をお祀りしていたのでしょう。

摂社は、社ではなく大きな石の磐座(いわくら)でした。
こちらもプリミティブ。こういう原始的な祈りの形に引かれます。
2500年も前から、変わらぬ姿で祀られている、古代のままの祭祀場を初めて見ました。
参拝者が熱心に祈りを捧げているお地蔵さんの祠がありました。
津波の犠牲者へのお祈りを捧げるお地蔵さんだと知り、私たちもお祈りしました。

ここは、名前の通り、天の眞名井の水が湧き出ています。大きなタンクを両手に下げて汲みにくる人たちもいました。
とても印象に残った神社でした。
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● 流された三河橋
宮津の町の中に入りました。
(ずっと寺社めぐりばかりだと、飽きるかな)と思って、日本で2番目に古いというカトリック教会もプランに考えていましたが、全く飽きることはなかったため、そのまま通り過ぎます。
そのまま、福知山に向かいました。

国道175号線を通っている途中、川の途中でなくなっている橋をみつけました。
欄干のない、私好みの沈下橋スタイルですが、川の中心部分が見事に流されてしまっています。
増水時を見越した潜没橋なのに流されるなんて、どれほど激しい水流を受けたのでしょう。
上流のダムの放流で、川の水が急激に増すことがあるという注意書きがありましたが、これはそれが理由なのでしょうか。

調べてみたら、10月26日の台風27号によるものだそうです。
京都の洪水情報は、ニュースで見ましたが、あの時の激しさをここで目の当たりにしました。
アヴィニョンのサン・ベネゼ橋を思い出しました。
今でこそ明るい南仏の観光地ですが、かつて洪水で流された時は、大変な被害だったことでしょう。
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● 豊受大神社(元伊勢)
元伊勢とされる神社は、篭神社のほかにも幾つもあります。
そのうちの一つ、豊受大神社を訪れました。
車を停め、参拝する前にたいてい目の前に立ちはだかるのが、長い石段。
なんだか毎日石段を登っている気がします。
いえ、間違いなく、毎日登っています。
さらにここは、登り切った先にもまた別の石段があったため、ヒーヒー言いながら上りました。

元伊勢伝承の神社は、この地区にほかに皇大神社と天岩戸神社の2つがあり、3つ合わせて「元伊勢三社」と呼ばれているそうです。
天岩戸神社、行ってみたかったんですけれどね。また次の機会に。

茅葺で木造の、風格のにじみ出る拝殿でした。
周りには、ぐるりと摂社が取り囲んでおり、全てを参拝してまわりました。

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● 天寧寺(丹波古刹十五ヶ寺)
丹波の国に入りました。出雲では出雲神仏霊場、因幡と伯耆では開運八社を巡っている私達。
ここでは丹波古刹十五社巡りをすることにします。
前に、静岡で周った名刹湖北五山巡りが思いのほか良かったため、こちらの古刹も楽しみ。
今回は、十五社全てを巡ることはできませんが、最近神社が続いていたので、お寺巡りもまたよし、です。

まずは、天寧寺。ここも成相寺ばりの急な坂道の上にありました。
きれいに整えられた境内を歩いていると、清々しい気持ちになりました。

ここで花音は御朱印と専用御朱印帳をいただきます。
墨絵のようなステキな表紙の御朱印帳でした。

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● 粟鹿神社(但馬国一の宮)
この日は丹波の国を巡っていますが、道をそれて、ふたたび昨日までの但馬の国に入りました。
粟鹿(あわが)神社を参拝するためです。

2000年以上の歴史があるとも言われる但馬国随一の古社。
人里離れたような場所に、大きな鳥居がありました。

境内に入ると、さらに大きな門が。勅使門です。
開かずの門ですが、これまでに4回、朝廷の勅使が訪れたことがあるそうです。
正統の歴史を感じます。

その横にある随神門から入りましたが、ここには随神の反対側に大きな狛犬が安置されていたので、驚きました。
いわゆる屋内犬ですね。
由緒ある狛犬だと、看板に説明がありました。
雨風に打たれない屋根のあるところにあるだけでも、もちが違うため、古い狛犬好きとしては嬉しくなります。

拝殿は全て古めかしい木製で、とても風情がありました。
花音はここがすっかり気に入ったようで、あとになって「今回の旅で一番気に入った一の宮はどこ?」と聞いたら、この神社を挙げていました。

神主さんが、神社隣りのご自宅から見えて、ご朱印を書いてくださる間、社務所にずらりと飾られた絵馬を見ていました。
それは、一人の氏子さんが、日本全国の一の宮の参拝記念に入手した絵馬でした。
この方は、日本中の一の宮を全部回り終えたわけです。
(すごいなあ、壮観だわ~)と思って、眺めていました。
大切なコレクションを寄贈するなんて、氏子に愛されている神社なんですね。
5-(2)に続きます。
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◆ 2013 山陰旅行 index
◆ 1st day-(1) [米子→出雲]
◆ 1st day-(2) [出雲→米子]
◆ 2nd day-(1) [米子→大山]
◆ 2nd day-(2) [倉吉→鳥取]
◆ 3rd day-(1) [鳥取→若桜]
◆ 4th day-(2) [宮津→伊根]
(本日の話はここ)
◆ 5th day-(2) [柏原→篠山]
◆ 6th day-(1) [篠山→加西]
◆ 6th day-(2) [加西→米子]
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