その2からの続きです。
● 姨捨再び
安曇野から長野自動車道をさらに北上して、朝訪れた姨捨に再び到着しました。
今度は棚田の方へ行ってみることにします。
棚田へと続く道は、車が一台通るのがやっとの細さ。
標識を見ながら、つづら折りの道を進みます。
先がどうなっているのかわからないくねくね道ですが、標識の通りに行ってみます。
すると突然、目の前が開けました。棚田に着いたのです。
眼下に広がるすばらしい眺望に、思わず「わあ!」と声が上がります。
詳細な説明パネルもありました。
行きにSAから眺めた眺望とは目線の高さがまた違って、より景色が間近に迫りくるよう。
● 棚田ドライブ
さらに棚田の方に進んでみました。
カーブの続く細い傾斜道を上手に通っていくミュウ。私なら車ごと田んぼにはまって、大目玉を食らいそうです。
「コンバインも通っているんだから、大丈夫」
なるほど、そう思えば、なんだか道が太く見えてきます。
前に訪れたのは秋で、収穫期の田んぼは黄金色をしていましたが、今は夏。
稲が育っている成長期で、棚田は青々としています。
緑の棚田もまた、美しいわ~。
あぜ道もくっきりと見えています。
どこまでも山が連なる景色。
海って広いなあと思っていましたが、こうしてみると、山の景色もまた、どこまでも続く広さがありますね。
海のような果てしなさを感じます。
眼下に広がるのは善光寺平。
このパノラミックビューは、とても画像では伝えきれません。
技術はもちろんのこと、一枚に収まりきれないワイドな景色です。
車を少し進めただけで、また景色が変わって見えます。
小さな面積の棚田だからこそ、丁寧に植えられた稲。
コンバインが入れないほど狭い田んぼでは、人々は手植えを行います。
そうした田んぼが段をなして続き、見事な景観を作っています。
窓をいっぱいに開けて、風を取り入れます。
いるだけで気持ちがよくなる場所。
少し前には水田に水が張られて「田毎の月」をめでられたはず。
水田に月が映った夜景は、さぞ美しいことでしょう。
細かく区画割りされた棚田には、大勢のオーナーさんがいます。
人の植え方によって、稲の育ち方や水田の出来上がりが違うのも、おもしろいところです。
● 戸倉上山田温泉郷
長野に来て、まだ体験していないことがあります。
それは、そう、温泉!夏でも入っちゃいますよ~。
戸倉上山田温泉に向かいました。
千曲川向こうの山の中腹に、ひときわ目立つ建物が見えます。
「カナダのバンフにある、バンフ・スプリングス・ホテルみたい~」
我ながら言いたとえだと思いましたが、実際に知らない人には全くピンとこない表現でしょうね。
ミュウも困って笑っていました。
温泉街に入ると、温泉の看板をたくさん見かけます。
「どこにいこうかな~」と、地元のミュウも迷うほど。
ただこの日の夜には、川原で花火大会があるらしく、すでに道路は大混雑。
「お風呂から上がる頃には、もっと車は動けなくなりそう」ということで、今いる場所から入りやすいところにある万葉超音波温泉にしました。
● 万葉超音波温泉
すごい名前ですね。「万葉」と「超音波」という、完全に時代が違う言葉が並んでいます。
ディ・ミル・フィーユ・ウルトラ・ソニック・スパ!英仏ごっちゃ!
お湯は源泉掛け流しで、肌に吸い付くような気持ちの良さ。
カランからも温泉が出てきます。
岩風呂には暑くて入れず、天然ジャグジーの超音波風呂につかっていました。
お風呂から出た後、しばらくほかほかが続き、肌はすべすべになっていました。
● みんな大好き御嶽海関
ちょうど大相撲夏場所の中継時間で、先程ポスターで見た御嶽海関が土俵に上がっていました。
休憩所にいる人全員が、すべての動きを止めて、息を殺して静か~に試合を見守っていました。
番台の人までも!みんなを眺めてキョロキョロしていたのは私たちだけ。
ここはグリム童話の「眠れる森」ですかい?
長野中の人々の熱い視線を一身に受ける彼ですが、この日は残念ながら黒星でした。
負け試合とわかると、人々はハッと魔法から醒めたように、何事もなかったような顔をして、動き始めました。
本当に、彼は長野のアイドルなんですねー。
● そば大国なのに
温泉から上がり、花火渋滞に身動きが取れなくなる前に、移動します。
「今日の夕飯の場所も決めてあるよ~」
わー、楽しみ。どんな食べ物かなー?
連れてきてもらったのは、手入れの行き届いた植木の奥にある古民家風の建物。
ゆっくり水車が周っています。
一松亭 (いっしょうてい)というお店で、中には、立派な梁がありました。
「今日の夕食はうどんがいいかと思って」とミュウ。
え、そば大国なのに?おそば屋さんなのに?
おそばの国の人々が、うどん県に屈してはいけないわ!
と思いましたが「大丈夫、讃岐じゃないから。ちゃんとこっちの食べ物だから」と言われました。
信州うどん?ホント~?
● おしぼりうどん
この辺りでは、「おしぼりうどん」が近くの郷土料理として有名なんだそうです。
あら意外。おしぼりって、手をふくおしぼり?
こちらがそのおしぼりうどん。
やっぱり長野って量が多い・・・(笑)。
ねずみ大根をすりおろし、それを搾った汁に信州味噌を溶かしてつゆにし、釜揚げうどんをつけて食べるそうです。
大根おろしを絞るところが名前の由来になったそう。
大根おろしではなく、さらにひと手間かけた搾り汁を使うんですね。
大根おろしの搾り汁に信州味噌をまぜまぜ。
これがつゆなんですね~。へえ~、ほお~。
いただきました。舌がしびれそうにピリ辛のねずみ大根の味が、味噌と合わさるとマイルドな味に変わります。
信州味噌のうまみがうどんにからんで、おいしかった~。
鰹節を加えると、さらに味わい豊かになります。
大根と味噌と鰹節!信州イズヘルシー!
栄養価も高いですね。
温泉で暖まったばかりなのに、またもや身体の芯からポカポカしてきます。
雪国の食べ物なんですね~。冷房が効いている店内で、助かりました。
初心者は味噌を多めにして食べるそうですが、そのうち慣れてくると、どんどん味噌の量が減って、最後には大根の絞り汁だけになるんだそうです。
さらに強者は、しょうゆを加えてなお辛くして食べるんだとか。
オオ~、私、ビギナーネ!
おしぼりうどんではなさそうでしたが、単身訪れて大盛りを頼んでいる勇者もいました。
日が暮れるとムーディな建物。
隣には製麺製造工場があり、一松亭はそこの直営店なんだそう。
工場で作ったばかりのそばやうどんが、お店で食べられるなんて、贅沢ですね。
水車の周る池には大きな鯉がたくさん泳いでいました。
私たちの姿を見つけると、それーっと寄ってきます。
エサは持っていないのよ。自分たちだけエサを食べちゃって、ごめんね。
● SONYと長野
温泉に入り、ご飯も済ませたら、あとは寝るだけー。
一路家へ向かいます。
帰り道、SONYのAIBOは、100%長野の安曇野産だったと教えてもらいました。
vaio(PCのみ)も、今では100%安曇野で作られているとのこと。
安曇野市は、県内で工業製品出荷額ナンバー1だそう。
我が家のvaioは、信州出身だったのね。
お茶を飲み、お酒を飲んでゆっくり過ごしました。
4日目に続きます。
● 姨捨再び
安曇野から長野自動車道をさらに北上して、朝訪れた姨捨に再び到着しました。
今度は棚田の方へ行ってみることにします。
棚田へと続く道は、車が一台通るのがやっとの細さ。
標識を見ながら、つづら折りの道を進みます。
先がどうなっているのかわからないくねくね道ですが、標識の通りに行ってみます。
すると突然、目の前が開けました。棚田に着いたのです。
眼下に広がるすばらしい眺望に、思わず「わあ!」と声が上がります。
詳細な説明パネルもありました。
行きにSAから眺めた眺望とは目線の高さがまた違って、より景色が間近に迫りくるよう。
● 棚田ドライブ
さらに棚田の方に進んでみました。
カーブの続く細い傾斜道を上手に通っていくミュウ。私なら車ごと田んぼにはまって、大目玉を食らいそうです。
「コンバインも通っているんだから、大丈夫」
なるほど、そう思えば、なんだか道が太く見えてきます。
前に訪れたのは秋で、収穫期の田んぼは黄金色をしていましたが、今は夏。
稲が育っている成長期で、棚田は青々としています。
緑の棚田もまた、美しいわ~。
あぜ道もくっきりと見えています。
どこまでも山が連なる景色。
海って広いなあと思っていましたが、こうしてみると、山の景色もまた、どこまでも続く広さがありますね。
海のような果てしなさを感じます。
眼下に広がるのは善光寺平。
このパノラミックビューは、とても画像では伝えきれません。
技術はもちろんのこと、一枚に収まりきれないワイドな景色です。
車を少し進めただけで、また景色が変わって見えます。
小さな面積の棚田だからこそ、丁寧に植えられた稲。
コンバインが入れないほど狭い田んぼでは、人々は手植えを行います。
そうした田んぼが段をなして続き、見事な景観を作っています。
窓をいっぱいに開けて、風を取り入れます。
いるだけで気持ちがよくなる場所。
少し前には水田に水が張られて「田毎の月」をめでられたはず。
水田に月が映った夜景は、さぞ美しいことでしょう。
細かく区画割りされた棚田には、大勢のオーナーさんがいます。
人の植え方によって、稲の育ち方や水田の出来上がりが違うのも、おもしろいところです。
● 戸倉上山田温泉郷
長野に来て、まだ体験していないことがあります。
それは、そう、温泉!夏でも入っちゃいますよ~。
戸倉上山田温泉に向かいました。
千曲川向こうの山の中腹に、ひときわ目立つ建物が見えます。
「カナダのバンフにある、バンフ・スプリングス・ホテルみたい~」
我ながら言いたとえだと思いましたが、実際に知らない人には全くピンとこない表現でしょうね。
ミュウも困って笑っていました。
温泉街に入ると、温泉の看板をたくさん見かけます。
「どこにいこうかな~」と、地元のミュウも迷うほど。
ただこの日の夜には、川原で花火大会があるらしく、すでに道路は大混雑。
「お風呂から上がる頃には、もっと車は動けなくなりそう」ということで、今いる場所から入りやすいところにある万葉超音波温泉にしました。
● 万葉超音波温泉
すごい名前ですね。「万葉」と「超音波」という、完全に時代が違う言葉が並んでいます。
ディ・ミル・フィーユ・ウルトラ・ソニック・スパ!英仏ごっちゃ!
お湯は源泉掛け流しで、肌に吸い付くような気持ちの良さ。
カランからも温泉が出てきます。
岩風呂には暑くて入れず、天然ジャグジーの超音波風呂につかっていました。
お風呂から出た後、しばらくほかほかが続き、肌はすべすべになっていました。
● みんな大好き御嶽海関
ちょうど大相撲夏場所の中継時間で、先程ポスターで見た御嶽海関が土俵に上がっていました。
休憩所にいる人全員が、すべての動きを止めて、息を殺して静か~に試合を見守っていました。
番台の人までも!みんなを眺めてキョロキョロしていたのは私たちだけ。
ここはグリム童話の「眠れる森」ですかい?
長野中の人々の熱い視線を一身に受ける彼ですが、この日は残念ながら黒星でした。
負け試合とわかると、人々はハッと魔法から醒めたように、何事もなかったような顔をして、動き始めました。
本当に、彼は長野のアイドルなんですねー。
● そば大国なのに
温泉から上がり、花火渋滞に身動きが取れなくなる前に、移動します。
「今日の夕飯の場所も決めてあるよ~」
わー、楽しみ。どんな食べ物かなー?
連れてきてもらったのは、手入れの行き届いた植木の奥にある古民家風の建物。
ゆっくり水車が周っています。
一松亭 (いっしょうてい)というお店で、中には、立派な梁がありました。
「今日の夕食はうどんがいいかと思って」とミュウ。
え、そば大国なのに?おそば屋さんなのに?
おそばの国の人々が、うどん県に屈してはいけないわ!
と思いましたが「大丈夫、讃岐じゃないから。ちゃんとこっちの食べ物だから」と言われました。
信州うどん?ホント~?
● おしぼりうどん
この辺りでは、「おしぼりうどん」が近くの郷土料理として有名なんだそうです。
あら意外。おしぼりって、手をふくおしぼり?
こちらがそのおしぼりうどん。
やっぱり長野って量が多い・・・(笑)。
ねずみ大根をすりおろし、それを搾った汁に信州味噌を溶かしてつゆにし、釜揚げうどんをつけて食べるそうです。
大根おろしを絞るところが名前の由来になったそう。
大根おろしではなく、さらにひと手間かけた搾り汁を使うんですね。
大根おろしの搾り汁に信州味噌をまぜまぜ。
これがつゆなんですね~。へえ~、ほお~。
いただきました。舌がしびれそうにピリ辛のねずみ大根の味が、味噌と合わさるとマイルドな味に変わります。
信州味噌のうまみがうどんにからんで、おいしかった~。
鰹節を加えると、さらに味わい豊かになります。
大根と味噌と鰹節!信州イズヘルシー!
栄養価も高いですね。
温泉で暖まったばかりなのに、またもや身体の芯からポカポカしてきます。
雪国の食べ物なんですね~。冷房が効いている店内で、助かりました。
初心者は味噌を多めにして食べるそうですが、そのうち慣れてくると、どんどん味噌の量が減って、最後には大根の絞り汁だけになるんだそうです。
さらに強者は、しょうゆを加えてなお辛くして食べるんだとか。
オオ~、私、ビギナーネ!
おしぼりうどんではなさそうでしたが、単身訪れて大盛りを頼んでいる勇者もいました。
日が暮れるとムーディな建物。
隣には製麺製造工場があり、一松亭はそこの直営店なんだそう。
工場で作ったばかりのそばやうどんが、お店で食べられるなんて、贅沢ですね。
水車の周る池には大きな鯉がたくさん泳いでいました。
私たちの姿を見つけると、それーっと寄ってきます。
エサは持っていないのよ。自分たちだけエサを食べちゃって、ごめんね。
● SONYと長野
温泉に入り、ご飯も済ませたら、あとは寝るだけー。
一路家へ向かいます。
帰り道、SONYのAIBOは、100%長野の安曇野産だったと教えてもらいました。
vaio(PCのみ)も、今では100%安曇野で作られているとのこと。
安曇野市は、県内で工業製品出荷額ナンバー1だそう。
我が家のvaioは、信州出身だったのね。
お茶を飲み、お酒を飲んでゆっくり過ごしました。
4日目に続きます。
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