その1からの続きです。
● 機嫌が戻る
猫に囲まれてまったりと過ごしているうちに、気づけば1時間半たっていました。
「そろそろおなかすいてきたね」
「そうね、ダニエルはもうランチを済ませているだろうし、私たちも何か食べに行こう」
そうして、猫カフェをあとにしました。
「どの猫もすごくかわいかったわ!お行儀いい子たちがあんなにたくさんいるなんて!」
イゾルダは猫カフェがとても楽しかった様子。朝とはうって変わって、声も表情も生き生きとしています。
機嫌が直ってよかったわ。
ネコは人様のメイクの出来栄えには、全く頓着しませんからね。
私もネコ並みに気にしないし。
● ベルへのお土産
猫カフェを出たところで「そうそう、ベルへのお土産を忘れるところだったわ」とイゾルダ。
私もすっかり忘れていました。
「空港で見つかるかわからないし、自力では探せなさそう。
この辺りで買える場所はないかしら?」
「隣の隣の店にありそうよ」
角のドンキで、10袋入りパックを2つ買いました。
これでイゾルダもひと安心。ほっと肩をなでおろしていました。
● 昼の歌舞伎町
ではランチにしましょうか。
あとでダニエルが合流しやすいように、猫カフェの近くでお店を探すことにします。
といっても、この辺り一帯は歌舞伎町。
「夜はちょっと怖い、日本有数の繁華街なのよ」
去年の末にこの通りにある居酒屋で忘年会をしたら、会計時に「予約時と話が違う」と揉めて、幹事が店長にグーパンチで殴られてしまいました。
怖いですね~。そんなことがあったので、日中でもなんだか怖さを感じます。
イゾルダまで怖がらせるつもりはないので、そのお店の前を黙って通り過ぎました。
おおっと、突然派手で大きなロボットがいましたよ。
ここが、噂のロボットレストランね!
椅子になっていて、座ってポーズをとる人もいました。
ここは夜に賑わうネオン街なので、日中開いている店はあまりありません。
海老天が大好きな彼女。天ぷら屋さんはどうかなと思いましたが、「前日食べたから」とのこと。
● タコスランチ
「じゃあタコスにしよう」とメキシカンレストラン、カーサ・テキーラに入りました。
地下にあるため、開いていないことも考えながら、おそるおそる階段を下って行くと、ラッキーなことに営業中。
でも、とっても静か。
「人がいないね…おいしいのかな?」
なぜなら時間は4時。猫カフェで時間を忘れて過ごしていたら、もうランチも、ティータイムも過ぎている時間帯になっていました。
(ああ、浦島太郎ってこういう気分だったんだぁ)と思います。
彼も、竜宮城で楽しく過ごして、気がついたら長い年月が経っていたのでした。
お店も、ランチからディナーにメニューを変えるところでしたが、店長が「いいですよ」と言ってくれたため、遅いランチビュッフェにしました。
半端な時間なので、店内には私たち以外、誰もいません。2人で貸し切り状態です。
タコスやピンチョス、ブリトーにアボガドチーズコロッケにレモネード。
食べながら、サシで話をします。仕事や家族のことなど、悩みが尽きないようですが、持ち前の明るさとタフネスで、頑張っている様子がわかりました。
「日本はクリーンな国だけれど、まだ分煙が徹底されていないわね」
これでも前に比べて改善されてきたと思いますが、彼女は「日本にいると、どこからか煙のにおいがしてくる」と言います。
「ベルギーではもうそんなことはないわよ。完全にシャットアウトされているから」
まだまだ日本は、分煙途上国なんですね。
● ダニエルとダミアン
「そうだ、ダニエルに場所を移動したことを伝えなくちゃ」
話し込んでいたら、すっかり忘れていました。
今いる店のサイトを送ります。
店の場所がわからなかったら、聞いてくるだろうと思ったら「OK, もうちょっとしたら向かうね」との返事。
そして、本当にやってきました。
一見見つけづらい地下にあるのにやってこれるなんて、すごいわ!
と思ったら、友人に連れてきてもらったようです。
ポーランドから来日して半年になるというダミアンとご挨拶。
彼がいたので、日本語表記に困ることなく来られたようです。
食事を済ませて「貸し切り状態だから、お店を出る前にしっかりメイクアップしてくるわ」と化粧室に立った彼女。
そろそろ夕方なのに、まだメイクが気になっていたのね~。
いやいや、女性はこうあるべきか。うーむ。
● きっかけはナルト
彼女を待ちながら、「ランチには何を食べたの?」と彼ら二人に聞きました。
ラーメンだそう。来日した初日にも、ホテルのすぐそばの一風堂のラーメンに入った写真を見せてもらっています。
「ラーメン、好きなのね」
「うん、おいしいよね」
「ヨーロッパでも、今ラーメンが人気だって聞いてるよ」
「そうだね。そのきっかけになったのは『NARUTO』だよ」
そう聞いて、ビックリ。アニメがラーメンの火付け役になったとは!
(さすがに鳴門巻きのナルトじゃないだろうし)
「そうなんだ!すごい影響力」
「リカ、前にナルトグッズを僕にくれたことあったよね。日本で人気があるアニメだって言って」
そう、それははるか10年前のこと。来日の折、彼にナルトの手甲とヘアバンドをあげました。
「あの時はまだヨーロッパで放映してなかったけど、その後めちゃくちゃフィーバーしたんだよ」
「それはよかったわ」
ダミアンは、城西国際大学に留学中とのこと。
「知ってますか?」
「ええ、箱根駅伝に時々出ている学校ですよね」
と言いながら(あれ、あれは城西大学だから、国際があるのとないのは別の学校なのかな?)と考えました。
調べてみたら、どちらも同じところが運営している大学のようです。
ダミアンの専門はアジア情勢。2年間の企業奨学金を受けて来日し、あと1年半滞在するそうです。
「だからまだ日本語はそんなにうまくないんです」
いえ、相当上級のレベルでした。
● ウォッカがサケに
お店を出て、新宿駅でダミアンと別れ、3人で銀座のホテルに戻って、預けていたスーツケースにお土産をパッキング。
2日前にウォッカをいただいたので、お酒返しをしなくちゃと、金箔入りの祝い酒をプレゼント。
けっこう買い物をした彼らは「日本のサケ、持って帰りたいけど、重さは大丈夫かしら」と、スーツケースを計ります。
大丈夫でした!
ロビーで一緒に記念撮影。
2日前にプレゼントしてもらった彼女デザインの服を着てきました。
● 歌舞伎座前から
来た時は真夜中だったため、タクシーを使ったそうですが(Uber Taxiを勧められました)、帰りは空港への直行便があるメトロで。
歌舞伎座の横にある東銀座駅から乗ります。
夜に見ると、照明効果でさらに迫力の増す歌舞伎座。
真下に東銀座駅があることに気づきませんでした。
歌舞伎グッズがたくさん売られた、ちょっとした歌舞伎ワールドになっていました。
隈取パンって、発想がすごいわ。(笑)
● See you again
切符を渡して、別れのキス&ハグ。
「また来るわ。だからまたベルギーに来てね。」
「次はポーランドにも来て!」
空港まで一緒について行こうかとも思いましたが、見送った後、一人で空港を後にするトボトボ感に耐えられそうになかったので、改札でさようなら。
長旅になるけれど、気をつけて~!
空港でなくても、お別れするとやっぱりガックリします。
● 桜アルマーニ
銀座にそびえる、桜模様のジョルジョ・アルマーニビル。
アルマーニ好きのダニエル。今回も着こなしていました。
● ペコちゃんとキティちゃん
銀座のペコちゃんは、黄色ずきんちゃんになっていました。
いったいこれは何の格好?
瀬戸内檸檬パイのコスプレのようです。
いつもシックな装いのイゾルダ。かわいい系は好みじゃないと思っていましたが、「キティちゃんの夜会服を持っているわ」と言っていたなあと、思い出しました。
その時は、うっかりスルーしてしまいましたが、いつの間にかキティラ―になっていたのかしら。
キティちゃんのイブニングドレスって、どんな服なのか、気になりますね…。
● epilogue
なんとなくずっと縁がないままのポーランドでしたが、ダニエルをきっかけに、行く理由ができたようです。
久しぶりに対面して話をした彼ら。
日本人とは違う感性やものの考え方を持っている2人との交流に、今回も気づかされることが多々ありました。
鮮烈な春の嵐のような親子と久しぶりに接して、いろいろな刺激を受けました。
日本を離れて自分の国へと帰って行った2人。
私も極東で、がんばるわー!
● 機嫌が戻る
猫に囲まれてまったりと過ごしているうちに、気づけば1時間半たっていました。
「そろそろおなかすいてきたね」
「そうね、ダニエルはもうランチを済ませているだろうし、私たちも何か食べに行こう」
そうして、猫カフェをあとにしました。
「どの猫もすごくかわいかったわ!お行儀いい子たちがあんなにたくさんいるなんて!」
イゾルダは猫カフェがとても楽しかった様子。朝とはうって変わって、声も表情も生き生きとしています。
機嫌が直ってよかったわ。
ネコは人様のメイクの出来栄えには、全く頓着しませんからね。
私もネコ並みに気にしないし。
● ベルへのお土産
猫カフェを出たところで「そうそう、ベルへのお土産を忘れるところだったわ」とイゾルダ。
私もすっかり忘れていました。
「空港で見つかるかわからないし、自力では探せなさそう。
この辺りで買える場所はないかしら?」
「隣の隣の店にありそうよ」
角のドンキで、10袋入りパックを2つ買いました。
これでイゾルダもひと安心。ほっと肩をなでおろしていました。
● 昼の歌舞伎町
ではランチにしましょうか。
あとでダニエルが合流しやすいように、猫カフェの近くでお店を探すことにします。
といっても、この辺り一帯は歌舞伎町。
「夜はちょっと怖い、日本有数の繁華街なのよ」
去年の末にこの通りにある居酒屋で忘年会をしたら、会計時に「予約時と話が違う」と揉めて、幹事が店長にグーパンチで殴られてしまいました。
怖いですね~。そんなことがあったので、日中でもなんだか怖さを感じます。
イゾルダまで怖がらせるつもりはないので、そのお店の前を黙って通り過ぎました。
おおっと、突然派手で大きなロボットがいましたよ。
ここが、噂のロボットレストランね!
椅子になっていて、座ってポーズをとる人もいました。
ここは夜に賑わうネオン街なので、日中開いている店はあまりありません。
海老天が大好きな彼女。天ぷら屋さんはどうかなと思いましたが、「前日食べたから」とのこと。
● タコスランチ
「じゃあタコスにしよう」とメキシカンレストラン、カーサ・テキーラに入りました。
地下にあるため、開いていないことも考えながら、おそるおそる階段を下って行くと、ラッキーなことに営業中。
でも、とっても静か。
「人がいないね…おいしいのかな?」
なぜなら時間は4時。猫カフェで時間を忘れて過ごしていたら、もうランチも、ティータイムも過ぎている時間帯になっていました。
(ああ、浦島太郎ってこういう気分だったんだぁ)と思います。
彼も、竜宮城で楽しく過ごして、気がついたら長い年月が経っていたのでした。
お店も、ランチからディナーにメニューを変えるところでしたが、店長が「いいですよ」と言ってくれたため、遅いランチビュッフェにしました。
半端な時間なので、店内には私たち以外、誰もいません。2人で貸し切り状態です。
タコスやピンチョス、ブリトーにアボガドチーズコロッケにレモネード。
食べながら、サシで話をします。仕事や家族のことなど、悩みが尽きないようですが、持ち前の明るさとタフネスで、頑張っている様子がわかりました。
「日本はクリーンな国だけれど、まだ分煙が徹底されていないわね」
これでも前に比べて改善されてきたと思いますが、彼女は「日本にいると、どこからか煙のにおいがしてくる」と言います。
「ベルギーではもうそんなことはないわよ。完全にシャットアウトされているから」
まだまだ日本は、分煙途上国なんですね。
● ダニエルとダミアン
「そうだ、ダニエルに場所を移動したことを伝えなくちゃ」
話し込んでいたら、すっかり忘れていました。
今いる店のサイトを送ります。
店の場所がわからなかったら、聞いてくるだろうと思ったら「OK, もうちょっとしたら向かうね」との返事。
そして、本当にやってきました。
一見見つけづらい地下にあるのにやってこれるなんて、すごいわ!
と思ったら、友人に連れてきてもらったようです。
ポーランドから来日して半年になるというダミアンとご挨拶。
彼がいたので、日本語表記に困ることなく来られたようです。
食事を済ませて「貸し切り状態だから、お店を出る前にしっかりメイクアップしてくるわ」と化粧室に立った彼女。
そろそろ夕方なのに、まだメイクが気になっていたのね~。
いやいや、女性はこうあるべきか。うーむ。
● きっかけはナルト
彼女を待ちながら、「ランチには何を食べたの?」と彼ら二人に聞きました。
ラーメンだそう。来日した初日にも、ホテルのすぐそばの一風堂のラーメンに入った写真を見せてもらっています。
「ラーメン、好きなのね」
「うん、おいしいよね」
「ヨーロッパでも、今ラーメンが人気だって聞いてるよ」
「そうだね。そのきっかけになったのは『NARUTO』だよ」
そう聞いて、ビックリ。アニメがラーメンの火付け役になったとは!
(さすがに鳴門巻きのナルトじゃないだろうし)
「そうなんだ!すごい影響力」
「リカ、前にナルトグッズを僕にくれたことあったよね。日本で人気があるアニメだって言って」
そう、それははるか10年前のこと。来日の折、彼にナルトの手甲とヘアバンドをあげました。
「あの時はまだヨーロッパで放映してなかったけど、その後めちゃくちゃフィーバーしたんだよ」
「それはよかったわ」
ダミアンは、城西国際大学に留学中とのこと。
「知ってますか?」
「ええ、箱根駅伝に時々出ている学校ですよね」
と言いながら(あれ、あれは城西大学だから、国際があるのとないのは別の学校なのかな?)と考えました。
調べてみたら、どちらも同じところが運営している大学のようです。
ダミアンの専門はアジア情勢。2年間の企業奨学金を受けて来日し、あと1年半滞在するそうです。
「だからまだ日本語はそんなにうまくないんです」
いえ、相当上級のレベルでした。
● ウォッカがサケに
お店を出て、新宿駅でダミアンと別れ、3人で銀座のホテルに戻って、預けていたスーツケースにお土産をパッキング。
2日前にウォッカをいただいたので、お酒返しをしなくちゃと、金箔入りの祝い酒をプレゼント。
けっこう買い物をした彼らは「日本のサケ、持って帰りたいけど、重さは大丈夫かしら」と、スーツケースを計ります。
大丈夫でした!
ロビーで一緒に記念撮影。
2日前にプレゼントしてもらった彼女デザインの服を着てきました。
● 歌舞伎座前から
来た時は真夜中だったため、タクシーを使ったそうですが(Uber Taxiを勧められました)、帰りは空港への直行便があるメトロで。
歌舞伎座の横にある東銀座駅から乗ります。
夜に見ると、照明効果でさらに迫力の増す歌舞伎座。
真下に東銀座駅があることに気づきませんでした。
歌舞伎グッズがたくさん売られた、ちょっとした歌舞伎ワールドになっていました。
隈取パンって、発想がすごいわ。(笑)
● See you again
切符を渡して、別れのキス&ハグ。
「また来るわ。だからまたベルギーに来てね。」
「次はポーランドにも来て!」
空港まで一緒について行こうかとも思いましたが、見送った後、一人で空港を後にするトボトボ感に耐えられそうになかったので、改札でさようなら。
長旅になるけれど、気をつけて~!
空港でなくても、お別れするとやっぱりガックリします。
● 桜アルマーニ
銀座にそびえる、桜模様のジョルジョ・アルマーニビル。
アルマーニ好きのダニエル。今回も着こなしていました。
● ペコちゃんとキティちゃん
銀座のペコちゃんは、黄色ずきんちゃんになっていました。
いったいこれは何の格好?
瀬戸内檸檬パイのコスプレのようです。
いつもシックな装いのイゾルダ。かわいい系は好みじゃないと思っていましたが、「キティちゃんの夜会服を持っているわ」と言っていたなあと、思い出しました。
その時は、うっかりスルーしてしまいましたが、いつの間にかキティラ―になっていたのかしら。
キティちゃんのイブニングドレスって、どんな服なのか、気になりますね…。
● epilogue
なんとなくずっと縁がないままのポーランドでしたが、ダニエルをきっかけに、行く理由ができたようです。
久しぶりに対面して話をした彼ら。
日本人とは違う感性やものの考え方を持っている2人との交流に、今回も気づかされることが多々ありました。
鮮烈な春の嵐のような親子と久しぶりに接して、いろいろな刺激を受けました。
日本を離れて自分の国へと帰って行った2人。
私も極東で、がんばるわー!
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