怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ドイツのサービス残業

2017年04月19日 | カテゴリー分けするのに飽き
親しくしているA子さんはパートタイムでパン屋に勤務している。

これは普通のスーパーに売られている冷凍ケーキだ。
非常に安くておいしいのだが、私は気をつけて食べないとすぐに具合が悪くなる。
やはり、安いなりの理由があるのだろう。
義母のケーキを食べすぎて調子が悪いのと、市販ケーキを食べて具合悪いのでは、その具合の悪さの質が違うんだ。
A子さんはもともと製パンや製菓技術を学んだ人なので、こうした食べ物は好きなようだ。
特売時には何個もケーキを買って保存しておくのだそう。

彼女が作った復活祭の卵。
落ち葉を利用してこうした色付けをするのだそう。素敵。
市販の色つき卵を買ってくる義母とはちょいと違う。
義母は自分でケーキを焼くが、色付き卵は買ってくる。
A子さんは卵は自分で染めるがケーキは市販の。世の中上手くできているものだ。

さて、そのA子さんからちょいとショックな話を聞いた。
「いつも決められたシフトの出勤時間の30分前に到着して、その30分は勤務時間に換算されないんです」
決してその30分はただ職場にいるだけでなく、例えば開店前の作業などをしなくてはならないのだとか。
それって、日本のサービス残業と同じようなものではないか?!まさか、ドイツにまであるなんて想像もしていなかったぞ。
彼女の勤務するパン屋はインゴルシュタットとその周辺にたくさんの店舗をもつ中規模の企業だ。
そういえば、ちょいと前にもその中規模パン屋の売り子のおねえさんが言っていたな。
「日本はドイツより労働者の立場が強くて、勤務時間や給与支払いがしっかりしていると思いました」
いったいどこからそんな情報を得てくるのか?自分の労働条件の悪さはドイツのせいで、日本はもっといいだろうと勝手に妄想していただけかい?

ドイツの職場の中でもパン屋勤務は非常に過酷と聞いている。
過酷なのは伝統的に仕方がないにしても、サービス残業(この場合、残業ではないが)さえこなさなくてはならないなんて!
「従業員みんなで訴えればどうにかなるのでしょうけど」
と彼女は消極的だ。
以前の職場(やはりパン屋)を辞める時には、給与の未払いがあったそうで、弁護士を使って訴えたそうな。
うわー。
サービス残業に給与未払い。
なかなかドイツの労働者も大変なんだな、と怖くなった。


欧州版寒の戻り

2017年04月18日 | カテゴリー分けするのに飽き
4月18日ドイツ時間午前7時ごろ、雪が降った。
4月に雪が降ることを結婚する前に聞かされていた。知った当時は「そんな寒いところに移住するのか」と嘆いたものだ。
寒いのは嫌いで、何とか熱帯地域に移住しようと企んだ時期があった私だ。

雪の予報を知ったとき、なぜだか嬉しい気持ちになったのはどういうわけだろう。本当に、人のものの感じ方、考え方は変化するものだ。
自動車で通勤する夫が、すでに夏用タイヤに替えてしまったことで心配していた。おお、大抵のドイツの人々はタイヤを交換してしまっただろう!やはり、季節はずれの雪は迷惑だろうな。

もうしばらく積もってからもう一度撮影しよう、と顔を洗いに行った。

洗面所の窓からちらりと外を見ると、雪は止んで、太陽が輝いていた。
しまった、遅かった!!
急に変わるこちらの天気を侮れないぞーっ
道路には全然積雪はなく、夫は安心して仕事に出かけた。

今週は予報によると、最高気温が一桁台。やはり北国、寒い春。


水難事故激写後のがっかり

2017年04月18日 | カテゴリー分けするのに飽き
ドナウ川沿いを散歩していたら、事故現場に出会った。
水没していた自動車を引き上げたところみたいだった。

私と同様、通りがかった人たち男性ばかり4,5人が観察していた。
事故現場を撮影するのは不謹慎だよなぁ、と遠慮がちにすばやくカメラを向けた私。
引き上げられた車は色がくすんでいて、長く水中にあったものと想像した。中にいた人は無事だったのだろうか。
いや、人はすぐに救出されて、車は長いことドナウ川に沈めたままにしたのかもしれない。ここの仕事は遅いから。
やたらに警察の人が多く出ているな。一体どういうわけだろう、とちらりと思った。

車を引き上げたときにできたと思われる跡。
明日の新聞にこの様子が載るだろう。
「私は現場を見た」
と家族に自慢できるな、とちょいと喜んだ。

さて、次の日。
新聞記事に出ていたのは・・・・
「訓練が行われた」
ですって!!
そうか、訓練だったのね。何か、騙されたような気分になった。
訓練だったら「訓練中」とか立て札でも出しておけよっ。もっと撮影できただろうにぃ。
看板などが日本と比較すると極端に少ないここの生活だ。そうしたもので周囲に知らせるという発想もないのだろうな。



復活祭の礼拝

2017年04月17日 | カテゴリー分けするのに飽き
義両親たちと教会の礼拝に行ってきた。
復活祭の日曜日だ。普段教会に行かない人も降誕祭と復活祭には教会に行きたくなる様子。
私は義両親に誘われ、ブログ記事になると思ってついていっただけさ。
 
礼拝中に撮影したかったけれど、いくらなんでもそれは無理だった。
出口でみんなと握手の挨拶をしてた神父。

神父たちやその他の教会のスタッフたちはそれなりの衣装を着てそれらしい立場の仕事をしていた。
でもね、なんだか、動作が雑なんだ。
歩き方、物を扱うときの様子に威厳が感じられず、普段の家事をしているような雰囲気だった。
キリスト教会までテキトーなのか、ドイツ?
日本の神社仏閣でそれにかかわる人々のさまざまな所作の美しさは保たれていると思う。

復活祭日曜日の昼食。いつものように義姉とその子供たちも一緒だ。

献立は毎年同じ。ハムは先日義母が買ってきたもの。
私は一切れしか食べなかった。復活祭で食べるパンは、日本風の甘くてふわふわのものなんだ。
義母が昨日たくさん焼いた。ハムは一切れだったが、パンをかなり食べてしまった。後から腹痛、ああ、反省!
隣に座った姪のP子ちゃんを観察すると、彼女はハムばかり食べていて、パンを一切れも食べていなかった。
彼女と私はまったく逆の食べ方をしていたものだっ。日本ではこれは叱られるマナーだろうな。いや、ここでも?

日本の飯茶碗はすっかり義母のお気に入りになってしまっていて、この日は卵の殻入れとして使われることになった。

甥のM雄くんの服。彼はすっかり、この漢字が日本のものと思っている。ま、違いを説明したところでたいして興味を持ってくれないだろうから、そういうことにしておいた。

思えば、以前は復活祭の食卓がひどく嫌いで体調を崩していたものだ。仮病を使って食べなかったこともあるくらいだ。
過去記事のいくつかが証明している・・・
何でも、慣れるものだと自分に感動している。


欧州人も桜好き

2017年04月16日 | カテゴリー分けするのに飽き
二週間ほど前に、在独日本人仲間の一人と街中で桜の花を目の前にして弁当を食べた。
ソメイヨシノらしきものは僅かなのだが、さまざまな種類の桜が街中で咲いているのだ。
通り過ぎるドイツ人、あるいは在住外国人たちもカメラを向けて撮影している。
桜は日本人でなくても他の花とは違う独特な華やかさがあって人々を魅了するのだろうな。

彼女は推定年齢義母世代の知人。
ポーズをとっているのが愛らしい。いつもは話が長くて、つかまると面倒なおばちゃんなんだけれど。

どういうわけかドイツ人たちは、桜に魅了されてもその花のそばで飲み食いするという発想にはならない様子だ。
ビール片手に桜の木のそばで友人と語り合うという伝統がドイツにできたら面白いだろうなぁ。


復活祭のハムを買う義母

2017年04月15日 | カテゴリー分けするのに飽き
復活祭のさまざまな習慣などは他のサイトに任せることにして。
ウチとその周辺の様子を画像でお伝えしよう。
今日は、肉屋に注文しておいたハムを受取りに行く日だ。一緒に行ってその現場を撮影しようと思いながら何年も過ぎてしまったな。

張り切って肉屋に入る義母。後に続く男性はやたらでかい籠を持ている。あれに一杯になるほど買うのかしら。

さすがに店内に入って撮影できないので、ガラス越しに盗撮。

そんなに大きくない店なのだが、人気があるらしい。客が次々とやってくる。
ぴちぴちのお尻の女性などやってこない。復活祭休暇の孫を待っているおばあちゃんやおじいちゃんばかりのように見えるぞ。
宗教行事は家族が集まる機会なんだ。肉で呼び寄せるのさ!


ミュンヘン解禁

2017年04月14日 | カテゴリー分けするのに飽き
夫は長い間、私にミュンヘンに行くことを禁じていた
先日、事務手続きにどうしてもミュンヘンに行かなくてはならないはめになった。
夫にそれを伝えると「車で事務所に行くついでにりすを乗せて行きます」
と言った。
彼は私を彼の職場まで連れて行き、二人で一緒に目的地に行くことになった。
やはり、一人でミュンヘンを歩かせるのは不安なのか?
それについては彼に問いただすことはせず、黙って用事を済ませた。

さて、ミュンヘンの繁華街に私たちが到着すると、夫は私に言った。
「私は事務所に戻ります」
え?!ひとりでミュンヘンにいていいの?
思わず尋ねそうになってしまったが、黙ってうなずいた。
そっか!ミュンヘン行き解禁!!


インゴルシュタットにはない路面電車だ。
嬉しくて、無意味に何度も乗ったぞぉー。



そういうわけで、外出がかなり自由になった私の現在の身分だ。
小遣いもない全くの無収入なので、なかなか外出自体が難しいのが実情だが、できるだけ外に出ようと張り切っている。




手足口病はありえないと義母の主張

2017年04月13日 | カテゴリー分けするのに飽き
近日中に親しい仲間と一緒に集まろう、と約束していた中国人Sさんからしばらく連絡がなかった。
Sさんは二人の子供のお母さんだ。忙しいのは充分承知の私だ。きっと子供たちが病気なのだろう、と想像していた。
ところが、先ほどあった電話で彼女はこう言った。
「ダンナが手足口病なんです」
病気がテーマのドイツ語会話はなかなか難しい。単語そのものがわからないからだ。
彼女の話を聴いているうちに、もしかしたら日本語の手足口病かな、と気付いた。
手元にあった電子辞書でそれに相当する中国語を検索し、音声で彼女にそれを聞かせた。
「そうそう!ショウズゥコウビンなのよ!」(字面は日本語と全く同じ)
大人が子供の病気になると重症化することが多いと読んだり聞いたりする。かわいそうなSさんの旦那さん!
「彼から2メートル以内に近づかないようにしているの」
そ、それは家の中では大変だな!
そんな状況だったら、これから数週間は彼女の家に行ったり、彼女ら一家と接触するのは避けなくては。

さて、電話を終えると義母が「食事よ!」と叫んでいた。
ああ、ついつい長電話してしまい、義母を手伝えなかったな、と反省しながら台所に向かった。

「友だちの旦那さんが、えっとぉ、あー(ドイツ語で手足口病がなかなか出てこない)これこれ、この病気なんです」
と義母に電子辞書のドイツ語部分を見せた。
義母はいつもの会話の癖ですぐにこう言った。
「まあ、手足口病は動物の病気ですよ!それははしかに違いありません!」
また、否定かよっ。
とむっとしながら、でも、ちゃんと反論した私だ。
「彼はちゃんと医師に診てもらってそう診断されたんですよ!」
義母は、こういう専門的な知識になると、元学者の自分の息子に尋ねるんだ。
「手足口病はヒトはかからないよね?」
夫はその質問に、なんと「そうです、かかりません」と答えた。
私は以前から学者先生たちの発言の一部は違うことがある、と気付いていたのでたいして驚かなかったが、義母の肩を持っているような答えには、ぎょっとした。
おいっ!

義母は子供の頃、手足口病にかかった家畜を処分しなければならなかった経験などを話して聞かせ、ヒトにはないことを主張し続けた。
面倒だからそれ以上議論したくなくなった私は黙々と食事を食べていたっ

Sさんの旦那さんを我家に招いて、彼の症状を見せてやりたいぞっ
私は10メートル以内に近づかない予定。


街中の工事現場にて撮影。

これにはあまり表現されていないけれど、日本のこうした現場より非常に乱雑で見苦しく感じる場合が多い。

これを撮影した日のように、どんよりとした天気だと、不衛生という印象さえする。
義母の手足口病のこととは全く関係ない写真、失礼。







ニュルンベルクの名物

2017年04月12日 | カテゴリー分けするのに飽き
半年ほど前にニュルンベルクに引っ越した友人が私を呼び出した。
「食事をご馳走するので来なさい」
断れない雰囲気だった。他に何人かニュルンベルクに知人友人がいるのに、彼女らとは「逢おう」と言いながら簡単に数ヶ月から数年を過ぎてしまうのに。
迫力負けして次の日にニュルンベルクへ行くことにした。

約束どおり、まず、昼食をごちそうになった。
旧市街のど真ん中と思われる格好の場所にある焼きソーセージレストラン。
出された皿がとても古風でよかった。なんとかという金属でできている、と目の前の友人が言ったが、聞き取れず。
推定年齢70歳代の韓国人女性で、彼女のドイツ語の発音は、中国人や日本人とはまた違う癖があってかなり聞き取りにくいことがあるんだ。

6本では多すぎると思ったのに、食べているうちにおいしくて簡単に平らげてしまった。
その様子を観察していた彼女は、自分の残りそうな1本を私にくれた。
ノンアルコールビールとソーセージ、それぞれ二人分で24ユーロくらい支払っていた。ごちそうさま!

一時間ほど彼女の用を済ませ、向かったのがお気に入りのケーキ屋。
どれも田舎街のそれとは違って上品でおいしそうだ。
一つはフォークが上から刺さって出てきた。韓国でもこうした食器の扱いはタブーだとかで、ご飯に箸を突き立てた茶碗は死んだ人にお供えするものだ、と解説していた。

食べているうちにだんだんおなかがきつくなってきた。貴重な義母手作り以外のケーキを食べる機会だ。残すわけにはいかない。


その後の用事を済ませ、すぐに家に戻る電車に乗った。
また違う体験ができた楽しい一日だった。

だが。
家に戻ってしばらくすると、気持ち悪い。胃がむかむかする。
嘔吐や下痢は幸いなことになかった。
油脂分の取りすぎ、とすぐに反省するはめになった。小さいがソーセージ7本と、日本の1.5倍の大きさのケーキを一日に摂取するのは私の胃腸には難しいことを、またしても知ることになった。
いつも食べ過ぎて具合が悪くなると反省しているはずなのに、不思議なことに忘れちゃうんだ。
おいしいと、後のことなど考えていられないさ!
顔を洗って、すぐに布団にもぐりこんだ。




花より団子

2017年04月12日 | カテゴリー分けするのに飽き
マグノリアが豪華に咲き誇っている。
義両親たちに呼ばれて二階のベランダから花見を数分。そこで飲み食いすればいいのにねぇ。

やはり、下から撮影した方がきれいに撮れるので、庭に出た。

義母が「もっと遠くから撮りなさいっ」と叫んでいる。
はいはい。

義父の姿がなくなり、義母だけがいるのが怖い。
「りすがちゃんと撮るまで監視しましょ」って聴こえてくるようだ。
ぎゃー。
撮っているうちに、おなかがすいてきた。食欲の春。あ、違うか。
早々に撮影をやめて、パンを食べに台所に走った。

例年になく、花の開花が早いような気がするので自分の過去記事を検索してみた。
マグノリアに関しては、だいたい4月の今頃に咲いているのを確認した。
ぶっ倒れるだけのりす2011年4月18日記事
街の生活2009年4月17日記事




西洋汁かけ飯

2017年04月11日 | カテゴリー分けするのに飽き
献立を考えるのが面倒なとき、義母はスープにする。
スープがあれば、なんとなく食事の形になるからだ。日本人の感覚だと、味噌汁だけってことになるから大いに不満だろう。
その味噌汁にご飯とおかずをぶちこめば、食事になるではないか?
ゆで卵とソーセージ。義両親たちはじゃがいもを、私は白米米飯を入れる。

その上に汁をそそいで、出来上がりぃ~
西洋ぶっ掛けメシだな。
一般的に日本では汁かけご飯は嫌われているようだな。関連サイトを読めば読むほど気落ちしてくるぞ・・・
私はここでスープにご飯を入れるのを平気でやるし、義両親たちがそれをとがめることはない。
もっとも、義両親たちは私が米飯に固執していることに関して気をもんでいるようだが。
味噌汁があまり好きでない私は、日本の生活でご飯と味噌汁を混ぜて食べることはほとんどなかった。
ここで汁物とご飯を混ぜて食べるのを発見した私。
ここのスープは日本人にとって塩辛すぎるのでご飯を入れると薄まる効果もある。

おそらく、このような食べ方は、気取ったレストランや来客時の家庭の食事にはないと想像している。
今までのここの生活での雰囲気を読んだ結論さ。

さて、ぶっ掛け飯の後にはデザートがあった。
いつものクリームチーズとジャムを混ぜたもの。
さすがに日本のぶっ掛け飯の後にはデザートはないだろう!いや、まんじゅうとか、団子とか、でてくるかな、ああ、旨そうだ!


自損事故、自分で修理

2017年04月10日 | カテゴリー分けするのに飽き
義父は自分の不注意で、車の後部座席ドアを損傷してしまった。
自損事故2017年3月23日記事
その後の報告をしたい。
事故の二日後、義父自ら修理を始めた。おそらく、事故の翌日はあちこちに尋ねまわったのだろう。
修理や交換にいくらかかるかを。
驚異的な高額修理費におののいた彼は自分で直してみることを試みたのだろう。
その結果はこれだ。

ふむ。まあまあ。いや、結構いいじゃあないかい?

完璧を目指しがちの日本人にはまだ不満な要素はあるだろう。テキトーな私には素人仕事として、上等な仕上がりに感じた。
凄いじゃあないか、お義父さん!
開閉もまったく問題ない。
1000ユーロ以上の出費を覚悟していたのが、なんと、ゼロユーロに転じたんだ。
それは素晴らしすぎる。



高齢者とPC

2017年04月09日 | カテゴリー分けするのに飽き
知人のドラムやギターと一緒に演奏するため、しばらく集中的にピアノを練習していた。
義父が口を出してきた。
「あまり長く弾くと手を傷めるぞ」
なんでもちょっかいを出したい義両親だ。今ではちゃんと言い返せる私。
「コンピューターの文字入力で腱鞘炎になったことがあります。今では注意しています」
義父がそのまま黙っているはずがない。
「私はPCではほとんどキーボードを使わないぞ」
得意げに言うのでおかしかった。じゃあ、いったい、PCで何をしているんだい?
おまけにこんなことも自慢していた。
「フェイスブックもツイッターもやらないので、私のPCは安全だ」
それって、つまらなすぎないではないか?
義父がPCに向かうのは確定申告、家計簿などの記録、スカイプで世界中に住むかつての仲間と連絡するときだ。
 
そうっと観察すると、なるほど、義父はモニターをじっと眺めて(読んで?)いるだけでキーボードに触れていることはめったにない。
息子のヨメの国、日本がどんな国だとか検索して読むという気にはなっていないだろう。一体、何を読んでいる?

一週間ほど前、近所の同世代の女性と義父がインターネットについて話し込んでいた。
彼女はPCでもっと楽しんでいる様子だった。
「あなたもフェイスブックやリなさいよ」
と義父に勧めていた。
義父はそれをやんわりと断っていた。さすがにやっていないことを自慢しなかった。

義父がPCを操作していると、私のPCの動きが鈍くなる。
急いでブログ更新をしたいときなどかなり迷惑だ。何か大きなものをダウンロードしているのかと覗きに行くと、じっと画面を見ているだけなんだもの。
「何やっているんですか!」
と尋ねてみたい。

いましがた、義父がウィンドウスVistaのアップデートが明日で終了という新聞記事の切抜きを持ってきた。
彼はかなりPCについて熱心なことは明らかだ。
私がブログ更新に使っているこのPCはVistaだ。お義父さん、お気遣い、どうも!



私のカレーはおいしい

2017年04月09日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母は彼女の妹と一日バス旅行に出かけた。
そういう機会に私は自分の料理を披露することになる。夫がいれば、まず、日本カレー。

某事情で(経済事情、安全性事情など)既成のカレールーを使わなくなった私。
カレー粉から作るのもそんなに面倒ではない。
レシピには「たまねぎが色付くまで炒める」とあるが、それをしなくても充分においしい。
もしかしたら、日本では炒めた玉ねぎが入らないとおいしくないのかもしれない。私の味覚はここの生活でだいぶおかしくなってきているものね。

おかしくなってきているからこそ、安く簡単においしいカレーを食べることができるようになった。
むちゃくちゃだろうけど、前向き、前向き!
義父は「私は本物のカレーを知っている。これはまだ辛さが足りない」と言い残して去ったが(ああ、勝手に本物インドカレー体験自慢をしてくれぇ~)夫には大好評だった。

写真の米飯は先週末にもらったバスマティライス。日本カレーにも合う。インディカ米は一般的に胃にやさしい。たくさん食べても苦しくならない。
日本では米飯よりソースを多く添えるが、ここでは逆だ。
今ではすっかり私もこちら風の盛り付けになり、無意識にちょっとしかカレーをかけなかった。
また、ウチではカレーもナイフとフォークで食べる。この習慣はすぐに身についてしまったものだ。
日本の家庭の食卓がバラエティに富んでいて、さまざまな食器が揃っていてそれを随時使い分ける必要があるのに、ここはそういう複雑さがないからいつも同じものを自動的に出している、という印象。
カレーにナイフ・フォーク、と学んだのではなく、面倒だからいつもと同じものを出してしまう、というのが正確。
スパゲティでさえ、ナイフとフォークを添えるウチだものね!

困ったことに、カレー粉がなくなってきた。
前回の帰省時に購入を忘れた。ドイツにもカレー粉は売られている。一般スーパーで売られているカレー粉は、全くと言ってもいいほど辛味がない。
アジア食材店にあるカレー粉は、不味い・・・インド製なのに。
日本の普通のスーパーで売られているカレー粉が世界で一番おいしいのだろう。
インド商人たちは高く日本にカレー粉を売っているに違いないが、その質も上等に違いない。
義母が一日から数日家を空けるのは年に数回ほどしかないので、次の帰省まで間に合ってくれるかもしれない。


色不足

2017年04月08日 | カテゴリー分けするのに飽き
こちらの幼稚園の外観は非常に質素だ。
日本では一目でそれとわかる建物の色、リスやウサギ、キリンや象を可愛らしく描いたもので飾られている。
大きな看板さえないのだから、普通に通り過ぎるだけでは何だかわからないだろう。

子供がそこで複数そこにいれば、幼稚園かしら、とも想像できるが休日に通りかかると何の施設かわからない。

園庭を覗き込んでやっと、幼稚園かもしれないなぁ、と弱々しく考え、小さく書かれた「幼稚園」の文字で安心したりして。

遊具の色も、なぜか質素な場合が多い。
これは小川のわきにある子どもの遊具だ。たぶん、子供のね。ハンドルを回すと水が登ってくるんだ。

私がやっても面白かったので、もしかしてこれは大人向けなのか、としばし考えてしまった。

水は砂場に流れていく仕組み。いくらなんでも大人が砂場で遊ぶ可能性は低いだろうから、やはり子供向けか。

小川のわきに子供の遊具があること自体も日本では危険なので避けるだろう。
ここだって、子供の水の事故はゼロではない。

子供の集まる環境の違い。色が少ない。危険な環境に対する感覚の違い。
周囲の建築物や風景と合わせるために極端に違う色使いを避けているとは容易に想像できるが。
危険回避のための柵なども景観を損ねる要素の一つとされているのかもしれない。
ドイツで子育てをしている日本人にとってはこの違いがどう感じるのだろう?さして影響ないのかな。