夜遅く歩いていたら、橋のたもとで30歳前後の女性が涙を流している。
反対車線には、ハザードランプを点滅して若い女性が運転席から顔を出し「大丈夫ですか?」と何度も声を掛けている。
それもそのはず、橋の直下は線路である。
取りあえず運転されている方には「心配ないから」と言って立ち去ってもらった。
放っておく訳にもいかず、彼女のそばで理由を聞いていたが、しばらくして話はじめるようになっても今一つ要領を得ない。
近くのおばさんも気になっていて、玄関先でずーっと見守っていたと言う。
外は寒いからと彼女をおばさんの家で一時的に預かってもらい、自分は帰宅し車で彼女を自宅近くまで送り届けた。
・・・
2日後早朝、彼女から明るい声でお礼の電話があった。
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