柿渋という塗料がある。
柿渋とはまだ青いうちに収穫した渋柿を搾汁し発酵熟成させたもので、古くから塗料や染料あるいは万能民間薬として
活用してきた。
家屋や生活道具、衣料品の耐久性を高め、防水・防虫・防腐・消臭効果を与えるなど、その効能は驚くほど多彩だ。
その中で、「粋な黒塀見越しの松に~♪」のメロディーで知られる「渋墨」は、柿渋と松木を焼いた煤(松煙)を
混ぜたもの。
我家では窓枠(かまち)や手摺りに塗っているが、さすがに日光のよく当たる場所や手に触れる回数の多い箇所は
薄くなってきている。
そこで再塗装することにしたが、柿渋は独特の臭いがある。(今は無臭のものも販売されている)
木材には水性・油性などではなく、この自然塗料が好きである。
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