
【今年いっぱいで閉店】【花キッチン@千葉県大網白里市】
2015年いっぱいで閉店を決めた千葉県民の憩いのオアシス、一軒家のラーメン店「花キッチン」。
最終の営業日は、2015年12月27日(日)昼営業まで。
創業は私がラーメンサイトをスタートさせた2003年4月、12周年は迎えましたが、残念ながら13周年はないということです。
元々店主の成清茂さんは、神奈川県内の会社に勤務するラーメンサラリーマンでした。自宅を現在の場所に購入して住んで、神奈川県まで遠距離通勤をしていましたが、ある時、身体を壊されて、趣味の料理の腕を生かして、独学で奥様の邦子さんと自宅でラーメン店をやることを決意。
美味しいラーメンがあれば、わざわざ神奈川県に食べに行って夫婦でラーメンの勉強されたそうです。
「花キッチン」のコンセプトは、身体に優しいラーメン。
なので、出来るだけ地元の無農薬、無添加の食材を使い、手間暇かけて、愛情たっぷりに地産地消のラーメンを提供して下さっています。
注文は「完全オーダーメイド」。
味は醤油か塩、冬場は味噌もセレクト可能、醤油ダレは千葉県産「たまさ醤油」を使用、麺は茂原市の三浦家製麺の細麺か、太麺が選べます。麺に使うかん水は内モンゴル産を指定。チャーシューは房総ブランド豚の「房総ポークC」を使ったバラのロールチャーシューか、もも肉のチャーシューを選べます。ワンタンなども作り置きせず注文のたびに作ります。常に最高の状態でお客様に提供。水はセラミックのお水を使用。
ここまでのこだわりは神奈川県の「ラーメンの鬼」佐野実さんに通じるものがあります。
4年前の取材で、ご主人が「どうやってうまく店を閉めるか」それが夢だとおっしゃっておりました。今年の春は娘さんに会いにヨーロッパをご夫婦で旅行されたそうです。
成清さんみたいに還暦を過ぎても、寄り添った仲の良いご夫婦が、私達夫婦の理想形です。
週休4日(仕込み日)、営業日は金曜、土曜、日曜のたった3日。
あとお別れまではわずか6営業日。
12月に入って、県外からも閉店を惜しむお客さんが押し寄せて、土日は2時間待ちの大行列。
先週の金曜日に待ち客なしでお邪魔した時に、成清さんが、「土日は常連さんに申し訳なくてね」そうポツリと言っていらしたのが、とても印象的でした。
常連のお客さんに愛されてきたからこそ12年半続けられた「花キッチン」。
この日もスタンプカードがいっぱいになると食べられるサービスラーメンを、美味しそうに頬張る常連さんの姿もございました。
あと6日、皆さんもお早めに。












