http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110225-00000509-san-pol
片山善博総務相は25日午前の閣議で、昨年10月1日に実施した平成22年国勢調査の速報値を報告した。日本の総人口は1億2805万6026人で、17年実施の前回調査から約28万8千人増とほぼ横ばい。人口増加率は0・2%で、前回の0・7%を下回り調査開始以来、最低の伸び率を記録した。都道府県別で人口が増加したのは東京、神奈川など9都府県だけで、大都市圏への集中と地方の減少傾向が顕著になった。世帯数は45都道府県で増加し、初めて5千万を突破した。
22年の国連推計で各国の総人口を比較すると、日本は前回と同じ10位。世界人口に占める割合は1・9%となる。総務省は「(日本の)人口減という大きな流れは変わっていない」と分析している。
人口が増加した9都府県のうち、増加数が一番多かったのは東京で58万5千人。次いで神奈川(25万8千人)、千葉(16万1千人)と続いた。増加率でみると、東京、千葉、埼玉、大阪では増加が加速。神奈川、沖縄、滋賀、愛知、福岡では緩和した。
一方、人口が減少した38道府県のうち、前回の増加から減少に転じたのは静岡、三重、岡山、栃木、京都、兵庫の6府県。減少が加速したのは5・2%減の秋田をトップに30道県。茨城と石川では緩和した。
市町村別では、全体の4分の3に当たる1321市町村で減少。増加数が最も多かったのは東京23区の46万人で、次いで横浜市(11万人)、川崎市(9万9千人)の順。減少数では北九州市(1万6千人)をトップに、北海道函館市(1万5千人)、福島県いわき市(1万2千人)と続いた。
世帯数は5195万1513で、前回から4・8%増。1世帯当たりの人数は全都道府県で前回より減り、過去最少の2・46人となった。