
国道126号線は、外房ラーメンストリート。
レベルの高い人気ラーメン店がひしめいています。
その千葉県屈指の大激戦区ストリートに挑戦を挑んだのが、
元々お酒の卸の仕事をしていた富田陽彦さん。
富田さんなので、大好きな松戸の「中華蕎麦とみ田」と、類似の屋号にしてしまいました。
地元のお客さんはチョット混同。
中華蕎麦とみ田のホームページで、当店とは関係無い旨の告知を出す騒ぎ。
*中華蕎麦とみ田の公式サイトより。
松戸のとみ田は、魚介豚骨のお店でつけ麺日本一の知名度、匝瑳市のとみ田は、濃厚鶏白湯のお店。
2015年9月現在の営業時間。
お知らせ。
早速店内へ。
なんと豊富なメニュー。
なんか不思議な店内。
すでにノベルティも製作?
ファーストインプレションですが、なんかメニューの多さは、下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる、みたいにも感じました。
おっと「食の道場」の写真が。
第25期生なんですね。
店内はスナックか何かを改装した感じですね。
整った店内。
なるほど、昼はラーメン専門店で禁煙、夜はきっと喫煙OKで、飲み屋さん風になるのでは?
左が店主のとみ田陽彦さん、店主は真剣そのもの。
右が台湾からラーメン修業に来ているヤン君(仮称)。
日本のラーメンを台湾に広めたいのだそう。日本語も堪能。
私の中国語も褒めてくれました。
出て来た塩味の濃厚鶏白湯ラーメンはなかなかのビジュアル。
チャーシューは鶏と豚のダブルチャーシュー。
麺との絡みもなかなか。個人的には麺が濃厚スープに対して弱いかな。
鶏の旨味を蓄えたスープ。
新鮮な丸鶏や鶏がらを使ったスープは、鶏の旨みたっぷりで、うまいです。
しっとりしたレアな鶏チャーシュー。このクオリティーは素晴らしい。
醤油ダレに漬け込んだ煮豚チャーシューは、この塩味の鶏白湯にはチョット合わないかも。
醤油の濃い香りや、豚の臭みがスープの邪魔になっています。
焼き餃子も美味い!
さてここからは、核心のレポ!
「らあ麺 とみ田」の創業は、2015年6月22日の大安の日。
実は3日間営業しましたが、店主が体調不良で1週間ほど静養。
再スタートは7月3日。
オープン当初は、濃厚鶏白湯、和風Wスープラーメン、台湾まぜそばの三種類。
酒の卸のお仕事をしながら、県内のラーメン屋さんを食べ歩いていたのだとか。
店主の富田陽彦さんは、茨城県のご出身。
お父さんのお名前が富田治さん、ちょうど、松戸の中華蕎麦とみ田の店主さんと同姓同名。
そんな偶然から、松戸のとみ田がお気に入りだったそうです。
いつか自分もあんな行列店のラーメン店主になってみたい、そんな夢を抱いていたとか。
機は熟し、どこにもラーメン修業せずに、「食の道場」の門を叩きました。
第25期生。
2週間、ずっと校長先生に怒られながら、なんとか卒業。
大変だったけど、あの時の「食の道場」での経験が、今、厨房で心が折れそうになった時の自分を支えてくれているんだとか。
全国のとみ田ファンから非難されている店名に関しては、憧れからつけてしまったとか。
開店前に周りからは、「麺屋富(とみ)田は、近隣の126号線沿いに麺屋をつけたお店がすでに存在するので、やめた方が良い」とアドバイスを受けたそうです。
それで、「らあ麺 とみ田」とつけてしまったそう。
私は一応、「らあ麺 富田」でアドバイスしました。
店主の意向は、雑誌に取り上げられなくても、このまま行きたいとの事。
私としては、これ以上の干渉は慎みました。
冒頭の「らあ麺 とみ田」の看板の写真。
松戸の「中華蕎麦とみ田」をリスペクトしている事は間違いありません。
でも、もう一点。
英語で、
Heartily from Sosa-shi
店主さんは、
地元匝瑳市からラーメンを通じて、何かを発信したいと思っているんだと感じました。
ここは場所柄、鶏の食材で新鮮なのが手に入りますし、漁師さんと友達になり、良い魚介が特別に手に入ります。
愚直な人柄。
じっくりとこの方のお話を聞いていると、まるで高倉健さんと話しているような錯覚に陥りました。
不器用な男ですから。。。
非難轟々のラーメン店主、雑誌に掲載は出来ませんが、千葉のラーメンを愛する男として、匝瑳市の偽とみ田も応援してみたくなりました。
以上。