ROCKY MUSEUM (館長日記)千葉県生まれ、千葉県育ち、千葉県在住のラーメン大好きロッキーが日々食べ歩き

CHIBA RAMEN MUSEUM(facebook公開グループ)管理人ロッキー大活躍⭐︎28百万ヒッツ超の人気ブログ

【新しい観光名所】リニューアルした赤レンガの東京駅丸の内駅舎の歴史記事~日本経済新聞の春秋より

2012-10-28 | 時事・社会・経済

2012年9月17日の日本経済新聞、春秋より~

 

古びた赤レンガ駅舎は取り壊してしまい、

高層ビルに改築しよう。

首都の顔である東京駅をめぐり、

そんな構想が浮上したのは第二次大戦後、間もなくだったそうだ。

壮麗なドームは空爆で焼け、木造の骨で仮屋根を造り、

駅としての役目をなんとか果たしていた頃だ。

 

新幹線の開業もにらみ、1950年代の後半には24階建ての建物の完成予想図も公開されている。

実現すれば、日本の超高層ビルの第一号は霞が関ビルではなく、

東京駅になっていたかもしれない。

その後、石油危機などを経て、文化や歴史、景観という物差しが重みを増していく。

改築から保存復元へ、天秤は傾いた。

 

2年後に100歳を迎える赤レンガ駅舎で、

当初の姿を取り戻す復元工事が来月(10月)終わる。

文人たちが愛したステーションホテルも営業を再開する。

空襲や高層ビル計画だけでなく、地下に大規模なホームを増設する工事の為、

駅舎を半分取り壊す案が検討された時代もあるという。

幾多の危機を乗り越えての復活劇だ。

 

外観の覆いがほぼ消え、

威容を背に写真を撮る人も増えた。

開業した1914年は日露戦争の勝利から9年後。

欧米に並んだぞ、

との国威を示す狙いも巨大駅にはあった。

戦後の超高層ビル案からは、

戦後復興を世界に見せつける心意気が伝わる。

新生赤レンガ駅舎は将来、

どんな時代の象徴として記憶されるだろうか。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月27日(土)のつぶやき | トップ | 【千葉ラーメンニュース】【... »
最新の画像もっと見る

時事・社会・経済」カテゴリの最新記事