どうやってか度々移動するので、たこ糸で石にくくりつけてあったマメスナギンチャクが、ついに行方不明になった。
石を持ち上げたり珊瑚砂を掘り返したが見つからなかった。諦めかけたとき、置物の珊瑚の隙間に何かが収まっているのが見えた。
入れるのも難しい隙間に誰が入れたのだろう。取り出すのに小一時間かかった。
今度はマメスナが付いている小石を巻き結びでしっかり括り付けた。
前回はたこ糸を上から掛けただけだったが、あれでも持って行かれるとは思えなかった。
同じ隙間に濾過材と貝殻が入っていたので、
どうやら犯人は珍しい物を集める習性があるようだ。これらを持ち運べるのは置物珊瑚を住み家にしている蟹以外に思いつかない。
夜の水槽はちょっと恐い気もする。