漕手のやんごとなき日常

~立教大学体育会ボート部の日常を漕手目線で~

「樋口拓哉という男」 4年 安藤

2016-10-22 11:44:33 | 日記

 早いもので、日記を書くのもどうやらこれで最後になるみたいです。最近、「入部した時からだいちが1番成長したね」と言われることがあります。嬉しく思う一方で、どんだけやばいやつだったんだ…と怖くなります。思い返してみると、色んな人に迷惑をかけて、わがまま言って、よくもまあこんなにめちゃくちゃやってきたなと思います。そんな僕が最初に同じ部屋でお世話になったのが樋口さんでした。(問題児だから当時の主将の部屋になったらしいです…。)一緒に過ごしたのは一年間だけでしたが、自分にとって、ものすごく衝撃的な、伝説の男だったので最後の日記で紹介したいと思います。

 
 
簡単に彼を説明すると、風邪を引いたら絶対に体温を計らず、餃子を食べてエルゴを漕いで治してしまう人です。朝は誰よりも早く起きてストレッチをして、爆睡している僕を起こし、誰よりも練習して、当時、立教のチームにいては想像すら出来なかったインカレ優勝を本気で信じて真っすぐに目指していました。
 
 
「だいち、ちょっとここに座りなさい」と何かあるたびに怒られましたし、毎日上のベッドから物を落としては拾ってもらいましたし、沢山迷惑かけたのを覚えてます。それでも、ずっと気にかけてくれました。食わないと強くなれないと言われ何度も連れていってもらった駅前の餃子の満州で、インカレへの想いとか、チームへの想いを聞きました。
 
 
一年間、必死に彼の後ろを追いかけてきました。この人と日本一になりたい。気づいたらそう思うようになっていました。そして迎えた自分にとっては初めての、樋口さんにとっては最後のインカレで、日本一になることは出来ませんでした。レースの後、「お前にはまだ来年がある。頼んだぞ。」と言われたことは今でも忘れられません。翌年のインカレの表彰台の上で、アメリカにいる樋口さんにスカイプ越しに顔をくしゃくしゃにしながら「ありがとう。」と言われた時、ここに入ってよかったと心から思いました。
 
 
引退された後も、何かあるとすぐ連絡を下さって、色んなことを相談しました。しんどい時、アメリカから支えてもらいました。困ったら、「樋口さんだったらなんて言うだろう」なんて思い出しながら進んできたつもりです。感謝しています。樋口さんのいるボート部にいられて本当にラッキーでした。
 
 
良いところ言いすぎですね…。我ながらよくもこんなにつらつらと。アメリカから帰ってきたら美味しいものでも連れてってもらおうっと。(笑)
 
 
そんな僕も今では先輩となり、現役最強クラスの問題児である2年の塚本と同じ部屋で過ごしています。昔の自分を見ているようで懐かしく思いながら、こうやってずっと下の代へ繋がって行くんだなぁなんてしみじみと考えたりすることが最近よくあります。2年後の彼に会うのが今から楽しみです。先輩のベッドで何の躊躇いもなく爆睡しているあのちびっこが立派になっていたら笑ってしまいそうですが。机の上だけでも綺麗になっていますように。(笑)
 
 
残りの時間はあまりないですが、先輩たちから教えてもらったことを少しでも後輩たちへ伝えられるように、そして、全日本を優勝して終われるように頑張ります。
 
 
お世話になったみなさん、こんな僕を可愛がってくれて、支えてくれて、本当にありがとうございました。
 
 
失礼します。

10月21日 4年 青田天斗

2016-10-21 22:08:22 | 日記

こんばんは。4年の青田天斗です。

長かった生活も後1ヶ月もないぐらいで引退となりました。正直、4年間やっていけるのか不安でしたがなんとか、何事もなく引退できそうです。最後の1年は時間が短く感じましたし、充実した1年になりました。残り数回となったセミフラも昨日は何もなく終わってしまいました。最後のセミフラは同期でなにか最後の思い出を作りたいと思います。

全日本はなしクオで出走します。今回が初めてストロークでのレースです。ずっとバウでしかレースを出たことがないので、いつもよりも少し緊張してます。やり残しがないようにやって行きたいと思うので、応援よろしくお願いします。

この辺で失礼いたします。


食欲の秋

2016-10-19 12:20:06 | 日記

こんにちは

1年の土方杏華です。

最近は涼しくなりだんだん秋になってきたなあと思いながら過ごしています。そして、秋といえば食欲の秋です!美味しいものを食べ出すと止まらなくなってしまう私ですが、さつまいも・かぼちゃ・栗、、とたくさん美味しい食べ物があちこちにあってついつい食べてしまいます。秋田にいた頃は、きりたんぽ鍋を食べて温まったりお母さんがさつまいもでデザートを作ってくれたり、おじいちゃんやお父さんと栗を拾ったりしていたので、涼しくなるにつれて秋を感じるにつれていつも以上に家が恋しくなります。家族の大切さをすごい感じています。

今、シングルスカルで練習していますがまだまだ体力やパワフルさが足りないなと実感しているところです。大会には家族が毎回秋田から応援に来てくれます。たくさん食べて力をつけて一生懸命練習して2000メートルを力強く漕げるようになった姿を見てもらいたいです!!

ありがとうございました。

 

 


挨拶 1年 小塚

2016-10-18 14:27:46 | 日記

 

こんにちは!私は約2ヶ月前に観光学部の授業で、ベトナムに行ってきました。

しかし、ここではベトナムの話ではなく、ベトナムに行く直前に思ったことを書きたいと思います。それは、挨拶についてです。

昼過ぎに艇庫を出発したのですが、まだお昼ご飯を食べていた同期や先輩がキャリーケースをゴロゴロ引いて、大きなリュックを持つ私に、「いってらっしゃい!」と言って送ってくれました。

とても些細なことで当たり前のことかもしれないですが、いってらっしゃい、いってきますとか、ただいま、おかえりって、このボート部の合宿所でみんなで共同生活をしていないとできないことだし、もっと大切にしていくべきことだなぁと思います。言われた側も言った側も、お互いを認識していないと成り立たないし、「いってらっしゃい!」と言われて自分はすごく嬉しくなりました。こうゆうことは、一人暮らしでは体験できません。なぜなら、志木の寮に住んでいるときは、一言も喋らない日もあったからです。今とは大違いです笑

言いたいことは、共同生活は楽しいです。


国体に出て思ったこと 1年 角谷

2016-10-16 09:11:24 | 日記

 こんにちは!1年の角谷です。先週にいわて国体があり、成年女子シングルスカルで出場しました。石川県チームで行動していたので、なんだか懐かしさを感じました。そこでいろいろなことを思い出したので、今回は地元でのお話しをさせてください。

 高校入学後、どういう経緯か忘れてしまいましたがボート部に入部し、しかもマネージャーとして入部しました。今思えば私がマネージャーなど似合わないし奇妙な話です。漕がないと言っていた自分もいろんな人に騙され、一度漕いでみると楽しくて漕手になることに決めました。今の私があるのは騙し騙し漕がせてくれたみなさんのおかげでもあります。

 普段練習していた川は狭くて、濁っていて、流れもあって、曲がっていて、1000mも直線でとれないようなところです。なので初めて戸田に来た時は衝撃を受けました。2000mもあって、レーンがあって、メートルの標識もあって、なおかつ広い!と。しかしその川は、コース閉鎖や艇による渋滞などないのでいつでも練習できました。また鏡のような水面の時も多く、そこを自分1人で漕いでいる時は最高に気持ちよかったです。
 顧問の先生は擬音での説明が多く、たまによくわからないことを言いますが、いつも熱心にご指導してくれました。そんな先生は私のことを理解してくれていました。そのため図星なことを言われることが多く、悔し涙を流していた日々もありました。負けてたまるか!と私の心も強くしてくれた先生には感謝しています。
 他にも家族、友達、尊敬する先輩、同輩、後輩、学校の先生、近所のクリーニング屋のおばちゃんなどなど、応援し、支えてくれる方々がたくさんいます。感謝したい人々、恵まれた環境、私の「大事」がいっぱい詰まった石川に恩返しするためにも、来年も再来年も国体に出て、今回よりも良い結果を残したいです。

 そして全日本まで1ヶ月切っています。国体だけではなく、すべてのレースで常日頃から応援し、支えてくれる方々に恩返しできるように、限られた時間の中で精一杯頑張っていきたいです!

 長々と私的なお話しにお付き合いいただきありがとうございました。