ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

楽器の歴史

2011年11月02日 | 演奏について

実は、新しい弓を購入しました。

新しいといっても、100年以上前に作られた弓ですが。

この前の、リサイタルでは、曲によって、弓を変えてみました。

自己満足の世界かもしれません。多分、気づかれた方はいないと。。。。

音色が違うので、曲によって変えるという贅沢なことをしてみました。

このお買い物は過去では最高額のお買い物でした~。分割でやっと払い終わりました

たかが弓と思われる方もいるかもしれませんが、

高いものは、マンションが買える様なものもざらにあります。

ヴァイオリンではストラディバリウスが有名ですが、何十億とするものもありますね~

それにその価値があるかとは別にして、歴史はお金では買えません。

ストラドなどは、そこに歴史の価値も含まれてると私的には思います。

200数十年も前に作られて、そこから歴史上に残る名演奏家がほれ込み、大切に継がれてきた名器。

各演奏家の生活も、魂も、すべてを含んで現在に至ってるわけです。

ストラドなどの名器を持つということは、その歴史の一員になるということです。

それに使われてる木材は多分、200数十年どころか、300年、400年、500年も前に生きていた木です。

一度ストラドを弾かせていただいた事がありますが、

そのときはまだストラドの深みを感じることができませんでした。

難しい楽器でもあります。

またお目にかかりたいものですが、

たぶん。。。残念ながら。。。

私は、永遠にストラドとは恋に落ちることはないですね~。いろんな意味でね。