ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

本番

2013年07月30日 | ひとりごと

私が住むこの音楽の世界には本番というものがあります。

最低毎週1回は先生のお宅に伺い、

レッスンをしていただき、毎日練習をし、そして、その成果を人前で大体弾く事になります。

どの生徒でも、1曲を仕上げるのにかかるレッスン料、練習時間といったら、相当なものです。

それなのに、どれだけ練習しても完璧と言われる演奏はまず、存在しないのがこの世界の辛いところです。

 

生徒たちにレッスンをしていて思うことがあります。

何度も練習をしているその曲の美しさを理解し、そしてそれを本番で飽きずに、感じながら弾ける事。

何百回と練習してる曲ですから、飽きるのは当たり前なのですが、

いい演奏には、演奏家の表現力がかならずあります。

そして、それは、教師の教え方に左右されるものです。

感性を育てる教育。 音程や、リズムを教えるように、またはそれ以上に、大切な事かもしれません。