ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

音階の重要性

2013年10月09日 | 演奏について

ハイフェッツを知らないヴァイオリニストはいないと思いますが、

あのハイフェッツは音階の鬼でした。 

ごもっとも。。。

 

練習時間が3時間しかないときは、そのうち2時間音階を弾く。 By ハイフェッツ

 

ということで、音階の重要性について。。

 

とにかく、階段を上り下り

速く、遅く。。。 

いろいろ試しながら何時間も。。

地道な作業です。しかも1人で、たぶん狭い部屋にこもって

 

1日では何も手に入りません。 毎日続ける事によって手に入れられるもの。

 

それは、すべてです。。

 

 

精神力はジムに通うマッチョ人なみになります。

よって、本番でも、曲に集中できます。

 

スケールの鬼になると、 コンサート前にスケールを弾いてリラックスできるようになります。

ハイフェッツが危篤の時に生徒に弾くように懇願した曲。。それは、スケールです。

死ぬ直前でも!?

 

音階を練習している人としてない人の出てくる音、楽器のコントロール能力は歴然です。

 

音階練習不十分組は、そう、、、、

箸をあまり使わない外国人が箸を使ったときとか、

単語は知ってるけど、あまり使わない英語を話すときの能力とか、

普段、使わない化粧テクを使った後の気合の入った顔とか。。

 

そんな感じで曲が仕上がっていきます。

 

とにかく、能力というものは、すぐに育つものではなく、

訓練をして、アウトプットできるものです。

アウトプットするまで時間がかかるということです。

毎日続ける事、しかも正しく、丁寧に。。

 

近道はないと思って、地道に努力する事がそれが最大の近道だと思います。