ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

シンプルである事

2005年07月26日 | 演奏について
プラハに留学してた頃、
同じ門下の生徒が国際コンクールで2位をとった。
彼は明るく、無邪気な21歳。
それほど神経質ではなく、
レッスン中もふざけたりおしゃべりしていた。
彼の音楽について、先生は、こう言った。
「彼は、馬鹿ではない。ただ、シンプルなだけだ。」

シンプルである事は難しい。
何かが欠けても、多すぎてもいけない。
つまり、完全である事。
それは、シンプルに聞こえる。

彼のセンスは完全に音楽に溶け込んでいるのだった。
先生が言ったその「シンプルなだけだ。」
という言葉に当時、私は、とても心を動かされた。


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