こんにちは、裕美です。
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写真:2017年 ホリスティックビューティーアドバイザーの方たちと
1月に届いたメルマガで、とっても良い内容が書かれていたのでサンプルとして掲載致します。
毎回執筆者は異なりますが、以下は、代表の岸紅子さんのメッセージです
注)以下は、メルマガの全てではないです、私が抜粋しました。どうぞ読んでみてください
コラム内にある「山荘」は山梨県。コロナ渦で価値観の変化があり、東京と山梨の2か所で生活をされているそう。
■ ホリスティックコラムより抜粋
さて、皆様はどのような年末年始をお過ごしでしたでしょうか?
私は、家族だけで10日ほど山荘で過ごしました。
これまでにない、とても落ち着いたお正月で、日々の天気や日差しや雲行きで見え方の変わる
富士山の美しい姿を楽しんだり、
湖に浮かぶ大きな月に感動したりしているうちにあっという間に三が日が過ぎてしまいました。
そんな中、2冊の本を読みました。
人新世の「資本論」 斉藤幸平
DRAWDOWN ポール・ホーケン
どちらも現在人類が直面している諸問題に対して未来のアイデアが詰まった良書でした。
むずかしい時代です。
まさに私たちはそんな時代を選んで生まれてきました。
いや、きっと大変な時代なんてこれまでにも数え切れないほどあったのでしょう。
戦時下でないだけありがたいことかもしれません。
ただ、私たちが得ている平和や豊かさが、
資本主義がもたらす限られた資源の乱用や誰かの犠牲の上に成り立つものであるなら、それは長くは続きません。
その限界が、コロナ禍や気候変動や極端な格差社会や急激な環境破壊という形で露呈しているのは明らかです。
現状の資本主義経済を続ければ、遅くとも10年、
早ければあと4年で人類は地球に住めなくなる運命に舵を切ると言われています。
数年前この難題を知った時、これを解決することはできるのか、
子供たちの未来はどうなるのか、
個人の力がどれほど役に立つのだろうか…
あまりの自分の無力さに絶望的な気持ちになったりしたこともありました。
しかし、コロナが世界を席巻した去年、ある種の覚悟が生まれました。
どんな状況であっても、自分なりの正義と楽しさを大切にして生きていくしかない、と。
人類がこの美しい星に不要になるか否かは分かりません。
でも、こんなにも大きな脳味噌を与えられた生命体が、自然の秩序に寄り添えないはずはないと思いたいし、
自分たちのしでかしたことの尻拭いをできないはずはない、と信じたい。
でも、そのためには今すぐこれまでの考え方ややり方を変える必要があります。
テクノロジーでこの問題を解決しようとするのもひとつの方法でしょう。
でも、その方向性が対処療法的なものであったり、
一部の企業の独占的な技術であるなら、
かえって将来的に問題を深刻化し複雑化させることにもなりかねませんから、注意が必要です。
それよりも、もっとシンプルに分かりやすく身近なものに目を向けてその充実を図ることで、
資本主義に屈服せずとも幸せと豊かさはもたらされると思います。
例えば、食べることが好きなら外食だけでなく
自炊をしたり生ゴミコンポストをしたり家庭菜園をしてみたり。
やってみると楽しく工夫しがいもあり、気がつけばフードロスも少なくなり
食費も抑えられたなんてことにもなります。
(ちなみにフードロスの削減による地球温暖化防止インパクトは非常に高く、解決策総合ランキングの第3位です)
自分でできることや仲間とできることはなるべく自ら手を動かす。
そうすることで半分資本主義から降りることができます。
「お金がないと生きていけない」暮らしから
「そんなに稼がなくても生きていける」暮らし方をそれぞれが身につける方がこれからの生き残り戦略には向いていますし、とても低炭素です。
すなわち、社会貢献的です。
大きなエネルギーをガンガン回し、
高層ビルの一角でPCを前に人生の大半を過ごし、
自然や弱者から搾取をしてお金を稼ぐシステムから
みんなが少しずつ降りて、
多くの人が参加しやすくてコミットしやすい技術や労働を増やしていくことで、
実は苦しくない生き方ができるのではないかと最近は考えています。
それを私は象徴的に「百姓力」といったりして
いますが、昨年学んだパーマカルチャーの思想もまさにそれに通ずるものがありました。
百姓は、百の職業を意味します。
昔のお百姓さんはそれだけのスキルを個々人が内包していました。
種をまき米や野菜を収穫し加工する一年の営みを、その一人一人が協力しながら大きな資本に頼らずともやっていたわけです。
でも、資本主義が進むにつれ、価格を下げるため
どんどん高率化し分業化し工業化し、一連の全体像がわからくなったのが今です。
快適さや手軽さは格段に向上したものの、失われたものは大きく、依存せざるを得ない体質を作ってしまった…
これは、食も医療も建築もITもエネルギーも
何もかも全てにおいて言えることだと思います。
だからこそ、依存しないでやれそうな分野を少しでも見つけて広げて、その部分の百姓力を鍛えることが戦略になります。
ホリスティックビューティの価値観を持った人は、
おそらく医療依存からは降りている人が多いかもしれません。
とても誇らしいことです。
今年は皆さんそれぞれが、他のどの分野での百姓力をつけられるか、チャレンジをしてみませんか?
そして、そのチャレンジとスキルをぜひ教え合い共有しましょう。
私は、昨年からコンポストを始め、この春からは家庭菜園に挑戦しようと思っています。
食の百姓力がついて、栄養のサスティナブルな循環が作れたら素敵だなと夢見ています。
もっと力がついたら本当は、水やエネルギーの循環にも挑戦していきたい。
そう考えるだけでワクワクします。
どんなに小さくても、身近で循環を作ることに意義はあります。
新たな資源に頼らずにどれだけ豊かな暮らしができるか、それが本来目指すべきニューノーマルなのではないかと思うのですが、皆さんはどう思われますか?
2021年、ホリスティックビューティ協会は人にも地球にも優しいウェルネスライフをテーマに活動します。
この時代を楽しく生き抜き、次世代に美しい地球を残すために、力を合わせていきましょう。
続く