湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

祝島の天然牡蠣と亀の手:2012年2月

2012-02-11 19:20:24 | 祝島:海もの

列島をつぎつぎと寒気がおそうこの冬、

瀬戸内海の西の玄関口にあたる祝島でも、立春がすぎてなお冷えこみが続く。

 

そんなある日、波止ちかくの小屋のストーブで暖をとっていたら

「牡蠣をとっちゃろ」と、名人が道具を手に浜へむかった。

ついていくと、一面に天然の牡蠣。

もってきた道具でチョイチョイチョイと、いくつかの牡蠣をひらき

「食べんさい」というと、名人は小屋へ帰っていった。

親指の爪くらいと大きすぎないサイズの牡蠣貝は、味も地道で好印象。

 

別の波止へ亀の手(セエ)をとりにいってくれたもうひとりの名人は

網いっぱいのセエを手に小屋にもどってきた。

ストーブの上でいくつか焼きはじめると、あたりに磯の香りがただよいはじめる。

焼酎のお湯割りをつくって飲みつつ、熱々のセエをつまむ。

心身ともにあたたまる、この嬉しいひとときが、冬の気力を養ってくれる。

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