2023年10月11日(水)、H村整形外科に行きました。
この病院は一昨年くらいだったか、僕のテニス肘(テニスはしませんけども)を治療してもらった病院です。
整形外科病院で診てもらおうと思うに至った経緯ですが、1年前だか2年前だか、左大腿部の膨らみに気が付きました。
ただ、ずっとそれを筋肉の発達だと思っていました。
と言うのも、さっちゃんが1998年2月に右足脛骨骨折の大怪我をし、1999年4月28日に登山を再開するわけなんです。
そんなさっちゃんと僕は一緒に登山を続けてきました。
さっちゃんは右足が弱くなっていて、130度くらいまでしか膝も曲がりません。
ですから、僕はその後ずっと、さっちゃんが歩き易いように気遣いながら、歩き方を選んできていました。
さっちゃんの気持ちになって、弱い右足を庇いながら歩く習慣が知らず知らずのうちに僕も身に付いてしまっていました。
と言う訳ですから、僕の左足には右足以上の負荷がかかり続けるのです。
左足の筋肉が発達しても当然だと思っていたのです。
そして、1~2年前のある日、ふと左足太股を触ってみて、その膨らみに初めて気付きました。
ですから、そんな筋肉の膨らみがあっても全く異常だとは思いませんでした。
今年の7月末のこと、YYDの仲間の鍼灸師・H田さんに太股を触ってもらった時に、H田さんが「筋肉なのかな~?」って言ったんです。
僕はそれまで筋肉だとしか思っていませんでしたから、H田さんのその言葉はとても気になったんです。
それ以降、9月下旬から猛暑も終わり涼しい日も出始めたころからでしょうか?
何となく違和感も感じられるようになって、ネットで調べたりもしました。
軟部肉腫という「がん」の一種に調べが至り、これは診断を受けるしかないと思ったのです。
この日の午前中は眼科に行きましたから、午後になってH村整形外科に行きました。
俯せになって、最初に看護師さんが見ると、「凄く腫れてるわね~」と言います。
その後、お医者さんが診て、「これは大変だ」という雰囲気。
もちろん、医師ですからそんなことは発言しませんけれど、患者としては敏感になっていますから、容易に察知できます。
僕が「軟部肉腫の可能性もありますよね」と振ると、最近診た同病の患者さんのことを話してくれます。
短期間でその腫瘍が数倍に大きくなったそうです。
その後、レントゲン撮影をし、再度呼ばれて画像を見ての所見を語ってくれました。
軟部肉腫か否かは断言は出来ませんが、それらしき影が映っているようです。
さらには骨にも棘のようなものが幾つかあって、「この腫れに圧迫されて出来たのかも」と言うことです。
MRI検査を行なうことになりました。
H野市の健診センターを翌12日の夕刻に予約してくれました。
車で自宅まで迎えに来てくれるそうです。
2023年10月12日(木)、お昼過ぎに入浴し、16時前に来てくれる予定の連絡を待っていました。
15時52分に電話が入り、すでに車はアパートの前に停まっているみたいです。
H野市の健診センターまで無料の車で出迎えてくれるとは、素晴らしいサービスですね。
国か都の予算が使われているのでしょうか?
健診センターに到着すると、紹介状と保険証を出し、問診票に記入します。
その後、医師の問診を受けましたが、これは形式的なもののようですね。
続いて、小部屋で検査着に着替えてから、MRIの撮影室に入りました。
撮影技師の方が「腫れているのはどこですか?」と聞くので、左足の太股を指します。
技師の方が左足太ももを触ると、「大きいね」と言います。
見る人、触る人、皆が「大きい」と言います。
あまり気持ちのいいものではありませんね。
MRIは初体験ですけれど、かなりうるさい音を立てるんですね。
ぐ~~~、が~~~、ぴ~~~、ご~~~、
ありとあらゆる騒音が並びます。
写真で見る白くてつるっとした筒状の先端機器というイメージとは真逆のうるささでした。
その騒音から耳を守るためのヘッドフォンも貸してくれました。
15分間ほどだそうですが、その間じっとしていなければなりません。
さほど苦痛ではありませんけれど、騒音を聞き続けるのは嫌ですね。
▲17:12。病院の用意している検査着に着替える小部屋に掛けられていました。他に、ロッカー、椅子、低い棚、ゴミ屑箱などがありました。
費用は5020円、やっぱりMRIとなると、高額ですね。
MRIの検査データ(CD‐ROM)も受け取っています。
H村整形外科に検査結果の報告も届くようですから、数日後に検査データを携えてH村整形外科に訪れなければなりません。
帰りも無料で送ってくれました。
来る時のように、ここの健診センターの車ではありませんでしたが、タクシーを呼んでくださって、タクシー券で送ってくれました。
14日(土)は天覧山で岩トレ、16日(月)は日和田で岩トレしました。
ですから、2023年10月17日(火)にH村整形外科へ行きました。
待合室には多くの患者さんがいて、前回もそうでしたが、呼ばれるまでに1時間以上かかります。
午後に行きましたから、全部が終了して帰路に着いたのは今回も日没後でした。
やっと呼ばれて診察室に入ると、僕の左足大腿部の画像が3枚だったかPCに映し出されていました。
その画像を指し示しながら、MRI検査報告書に書かれている内容を説明してくださいました。
以下が、このMRI検査報告書の所見の文面です。
大腿二頭筋と半膜様筋の筋間に長径19cm弱の腫瘤性病変を認めます。
腫瘤はT1WIで筋肉より低信号、T2WIで著明な高信号を呈し内部に隔壁様構造が見られます。
脂肪抑制はされません。
隣接する筋肉などに異常信号は見られません。
粘液腫としては周囲に浮腫性変化が見られず、脂肪肉腫など悪性腫瘍としては均一な信号で拡散低下も目立ちません。
海綿状血管腫が考えやすい所見です。
診断:海綿状血管腫の疑い
▲とにかく患部のでっかいことに驚きますね。これの切除手術をするのでしょうか? それはそれで、大変そうですね。
とにかくホッとしました。
もちろん、この所見は疑いがあるという段階ですから、確定した訳ではありません。
生検もしなければならないと思います。
でも、取り敢えずは悪性腫瘍(=がん)だとの所見が出なくて、本当にホッとしました。
99%がんに違いない、と予想していましたから。
さっちゃんよりも僕の方が先に死ぬのかもと考え、その場合にはどんな準備やら手回しをしておかなければ、とか考え始めていました。
さっちゃんよりも先立つことだけは残念、無念な心持ちでしたね。
まあ、もう少しは生き延びられそうだと思えて、今はホッとしています。