さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

がんでした。でも、思いのほか心理的ダメージはありませんでした

2023-12-07 22:51:20 | 粘液型脂肪肉腫

12月7日(木)抜糸と生検の最終的結論の報告日でした。

抜糸は予約時間からさほど遅れることなく、しかも痛くもなく終了。

それから長時間、報告の場に呼ばれるのを僕は待ち続けました。

 

正午を過ぎて呼ばれると、すぐに「脂肪肉腫です」との報告を受けました。

その報告を僕はまったく動揺なく冷静に受け入れていましたね。

自分でも何故だか理由は分かりません。

それとも今後じわじわと心理的錯乱が訪れるのでしょうかね。

その脂肪肉腫の中にも悪性度の低い順に4種類あると説明してくれます。

低い順に、高分化型、粘液型、多形型、脱分化型、です。

そして、僕のは2番目の粘液型脂肪肉腫なんだそうです。

 

さらには、治療方針を話してくれます。

一般的に脂肪肉腫には放射線治療はあまり使えないそうなのですが、粘液型に関しては使えるのだそうです。

放射線治療を用いる詳しい理由は僕にはよく分からないのですが、使った方がいいようですね。

腫瘍及びその周辺部位の切除手術のに使うケースとで使うケースがあるそうなんです。

「どちらにしますか?」と言われても、「僕に分かるはずもありませんよね」。

お医者さんも「そうですよね」としか言えません。

「専門の先生のお考えに従うしかありません」と僕。

と言うことで、放射線治療を先行させることになりました。

早速、来週からスタートすることになりましたが、「毎日で4週間」と言っていたような・・・・。

土日は休みなんでしょうけれどね。

周辺の神経細胞等にダメージが及ばないように、弱い放射線で行なうみたいです。

弱い放射線なので、回数を増やすのでしょうかね?

 

その後1月下旬あたりで手術するようです。

3週間ほどの入院になるだろうとのこと。

 

かつては足を切断する手術も行なわれていたそうです。

先生は「今は良い義足もありますしね」と言います。

でも、今は可能な限り残す手術になって来ているようです。

有難いですね。

「術後はリハビリ等もするでしょうが、歩けるようになりますか?」と僕は聞いてみました。

先生は「歩けるようになりますよ」と。

「階段などは?」と聞くと、「もちろん、まったく問題なくとは言えませんが」と。

がんの転移を防ぐためにも周辺も含めて切除しますから、大腿部の筋肉を半分ほどは失うことになるのでしょう。

まあ、そうなってみないと、その先のことなんて分かりませんよね。

 

今後、僕の左足大腿部がどうなるのか?

客観的に興味・関心の対象にしていきたいと思います。

それ以上に、僕の心理的様相がより興味深いですね。

いったい、どのようになって行くんでしょうかね?

精神を安定的に強固に保てるんでしょうか?

さっちゃんに対しては、しっかりと支えて行ってあげられるんでしょうか?

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モラトリアムっぽい期間もあと僅かで終了です

2023-12-04 23:39:36 | 粘液型脂肪肉腫

僕の左足大腿部に関するこれまでの経過をまとめておきます。

2023年10月11日(水)、H村整形外科でレントゲン検査。

10月12日(木)、紹介された健診センターでMRI検査。

10月17日(火)、H村整形外科でMRI検査結果の報告を受ける。

        K林大学病院の専門医を紹介され、予約をとる。

11月16日(木)、K林大学病院でレントゲン検査をし、専門医の診断を受ける。

        同日、血液検査も。

11月24日(金)、K林大学病院で生検手術。

11月27日(月)、K林大学病院で包帯等を外す。

今後ですが、

12月7日(木)、生検の結果報告。

 

11月24日の生検当日に悪性腫瘍かそうでないかの結果が判明する予定でした。

しかし、明確な判定に至らず、12月7日まで判定が延ばされることになりました。

左足大腿部から取り出した生体を急速冷凍し、それを極薄にスライスして顕微鏡で視るのだそうです。

悪性の度合が強いとそれですぐに分かるのだそうですが、そうではなかったようです。

もう少し丁寧な方法で再度調べるのだとか。

と言う訳で、11月24日に判明するはずだった予定が2週間後の12月7日まで延長されることになったのです。

なんとなく中途半端なモラトリアム期間のような感じですね。

 

MRI検査結果が分かる前までは、僕は「軟部肉腫に違いない」覚悟していました。

なので、「海綿状血管腫の疑い」と判断された時には、心底ホッとしました。

でも、K林大学病院の専門医師が「がんの可能性も排除できない」と言い、「どうやら、がんらしい」となりました。

僕は本当にがんであった際の心理的ダメージを軽減するためにも、「自分はがんなんだ」と信じるように努力したんです。

でも、今回は信じ込ませることが出来ません。

「僕はがんなんだ、癌なんだ」と心の中で繰り返しても、「いや、そうじゃない」と期待する想いの方が強いんです。

困ったもんです。

これじゃ、本当にがん(癌)だった時に受ける心理的ダメージが強くなりそうです。

 

海綿状血管腫だと、一度がんでない安堵感を与えられたので、そこに縋り付こうとする気持ちを払拭できませんね。

自分の心持ちの御し難さを痛感しています。

がんだと、もう登山は出来なくなるでしょう。

がんでなければ、なんとか登山は続けられるのではないでしょうか。

がんだと、さっちゃんよりも早く逝ってしまう可能性が高くなります。

がんだと、働くことも難しくなりそうですから、医療費等が払えなくなってしまいそうです。

 

まあ、何とかなるでしょう。

何とかするしかありません。

どうなっていくのか、それを楽しむしかありませんね。

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僕の左足大腿部にがんの可能性が再登場しました

2023-11-17 22:35:30 | 粘液型脂肪肉腫

先月の10月17日にH村整形外科でMRI検査の報告を受けた時、K林大学病院の専門医を紹介され、予約をしてくれました。

そして、11月16日(木)にその病院へ行きました。

新型コロナのパンデミック以降では最も都心へ近づきました。

(とはいえ、23区ではなく多摩地域ですが)

大きな病院ですから、待ち時間が長いことは覚悟していましたが、予想よりは短く済んだかと思います。

10時半予約のところ、10時前には病院に到着し、2時前には病院を出ることが出来ました。

 

この日の経過をかいつまんで書いておこうと思います。

最初に、担当医師でない若いお医者さんから問診を受け、レントゲン検査をすることになりました。

12時を過ぎて、数多く待っていた患者さんも全員がいなくなり、僕のことが忘れられているのではと心配になって来ました。

受付に行って、「名前が呼ばれないのですけれど」と事務の女性に話しかけた途端に僕の名前が呼ばれました。

 

診察室に入ると、担当のM井先生が僕の左足大腿部を触ります。

そして、腫瘍について簡単な説明をし始めるのです。

幾つか話す中で、この僕の左足ががんである可能性があることも話すんです。

「MRI検査の報告では悪性腫瘍ではなく、海綿状血管腫だろうということでしたが」と、僕は聞いてみました。

すると、M井先生は「その判断は間違いである可能性がありますね」と言います。

いろいろと話してくれる中で、がんである可能性の理由は以下の2点のようです。

・まずは、海綿状血管腫はあまり大きさが変化することはない。

・もう1点、僕の左足大腿部のこの患部が1年間ほどの期間で大きくなったこと。

このような理由で、がんである可能性が高いというのです。

がんであるならば、対処は急を要するので、翌週生検を予約してくれました。

局所麻酔をし、メスを少し入れて、生体を少し取って、それを顕微鏡で見るんだそうです。

がん細胞かそうでないかはすぐに判明するそうです。

 

その後、血液検査のための採血をして、終了しました。

 

ジェットコースターのように、急上昇したり急下降したり、僕の運命が弄ばれていますね。

まあ、どのような運命に導かれたとしても、それは僕の人生です。

人生を楽しむ気持ちだけは忘れないように暮らしたいと思うだけですね。

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僕の左足大腿部のこと

2023-10-18 00:02:34 | 粘液型脂肪肉腫

2023年10月11日(水)、H村整形外科に行きました。

この病院は一昨年くらいだったか、僕のテニス肘(テニスはしませんけども)を治療してもらった病院です。

 

整形外科病院で診てもらおうと思うに至った経緯ですが、1年前だか2年前だか、左大腿部の膨らみに気が付きました。

ただ、ずっとそれを筋肉の発達だと思っていました。

と言うのも、さっちゃんが1998年2月右足脛骨骨折の大怪我をし、1999年4月28日登山を再開するわけなんです。

そんなさっちゃんと僕は一緒に登山を続けてきました。

さっちゃんは右足が弱くなっていて、130度くらいまでしか膝も曲がりません。

ですから、僕はその後ずっと、さっちゃんが歩き易いように気遣いながら、歩き方を選んできていました。

さっちゃんの気持ちになって、弱い右足を庇いながら歩く習慣が知らず知らずのうちに僕も身に付いてしまっていました。

と言う訳ですから、僕の左足には右足以上の負荷がかかり続けるのです。

左足の筋肉が発達しても当然だと思っていたのです。

 

そして、1~2年前のある日、ふと左足太股を触ってみて、その膨らみに初めて気付きました。

ですから、そんな筋肉の膨らみがあっても全く異常だとは思いませんでした。

今年の7月末のこと、YYDの仲間の鍼灸師・H田さんに太股を触ってもらった時に、H田さんが「筋肉なのかな~?」って言ったんです。

僕はそれまで筋肉だとしか思っていませんでしたから、H田さんのその言葉はとても気になったんです。

それ以降、9月下旬から猛暑も終わり涼しい日も出始めたころからでしょうか?

何となく違和感も感じられるようになって、ネットで調べたりもしました。

軟部肉腫という「がん」の一種に調べが至り、これは診断を受けるしかないと思ったのです。

 

この日の午前中は眼科に行きましたから、午後になってH村整形外科に行きました。

俯せになって、最初に看護師さんが見ると、「凄く腫れてるわね~」と言います。

その後、お医者さんが診て、「これは大変だ」という雰囲気。

もちろん、医師ですからそんなことは発言しませんけれど、患者としては敏感になっていますから、容易に察知できます。

僕が「軟部肉腫の可能性もありますよね」と振ると、最近診た同病の患者さんのことを話してくれます。

短期間でその腫瘍が数倍に大きくなったそうです。

 

その後、レントゲン撮影をし、再度呼ばれて画像を見ての所見を語ってくれました。

軟部肉腫か否かは断言は出来ませんが、それらしき影が映っているようです。

さらには骨にものようなものが幾つかあって、「この腫れに圧迫されて出来たのかも」と言うことです。

MRI検査を行なうことになりました。

H野市の健診センターを翌12日の夕刻に予約してくれました。

車で自宅まで迎えに来てくれるそうです。

 

2023年10月12日(木)、お昼過ぎに入浴し、16時前に来てくれる予定の連絡を待っていました。

15時52分に電話が入り、すでに車はアパートの前に停まっているみたいです。

H野市の健診センターまで無料の車で出迎えてくれるとは、素晴らしいサービスですね。

国か都の予算が使われているのでしょうか?

 

健診センターに到着すると、紹介状と保険証を出し、問診票に記入します。

その後、医師の問診を受けましたが、これは形式的なもののようですね。

続いて、小部屋で検査着に着替えてから、MRIの撮影室に入りました。

撮影技師の方が「腫れているのはどこですか?」と聞くので、左足の太股を指します。

技師の方が左足太ももを触ると、「大きいね」と言います。

見る人、触る人、皆が「大きい」と言います。

あまり気持ちのいいものではありませんね。

 

MRIは初体験ですけれど、かなりうるさい音を立てるんですね。

ぐ~~~、が~~~、ぴ~~~、ご~~~、

ありとあらゆる騒音が並びます。

写真で見る白くてつるっとした筒状の先端機器というイメージとは真逆のうるささでした。

その騒音から耳を守るためのヘッドフォンも貸してくれました。

15分間ほどだそうですが、その間じっとしていなければなりません。

さほど苦痛ではありませんけれど、騒音を聞き続けるのは嫌ですね。

▲17:12。病院の用意している検査着に着替える小部屋に掛けられていました。他に、ロッカー、椅子、低い棚、ゴミ屑箱などがありました。

 

費用は5020円、やっぱりMRIとなると、高額ですね。

MRIの検査データ(CD‐ROM)も受け取っています。

H村整形外科に検査結果の報告も届くようですから、数日後に検査データを携えてH村整形外科に訪れなければなりません。

帰りも無料で送ってくれました。

来る時のように、ここの健診センターの車ではありませんでしたが、タクシーを呼んでくださって、タクシー券で送ってくれました。

 

14日(土)は天覧山で岩トレ、16日(月)は日和田で岩トレしました。

ですから、2023年10月17日(火)H村整形外科へ行きました。

待合室には多くの患者さんがいて、前回もそうでしたが、呼ばれるまでに1時間以上かかります。

午後に行きましたから、全部が終了して帰路に着いたのは今回も日没後でした。

 

やっと呼ばれて診察室に入ると、僕の左足大腿部の画像が3枚だったかPCに映し出されていました。

その画像を指し示しながら、MRI検査報告書に書かれている内容を説明してくださいました。

以下が、このMRI検査報告書の所見の文面です。

大腿二頭筋と半膜様筋の筋間に長径19cm弱の腫瘤性病変を認めます。

腫瘤はT1WIで筋肉より低信号、T2WIで著明な高信号を呈し内部に隔壁様構造が見られます。

脂肪抑制はされません。

隣接する筋肉などに異常信号は見られません。

粘液腫としては周囲に浮腫性変化が見られず、脂肪肉腫など悪性腫瘍としては均一な信号で拡散低下も目立ちません。

海綿状血管腫が考えやすい所見です。

診断:海綿状血管腫の疑い

▲とにかく患部のでっかいことに驚きますね。これの切除手術をするのでしょうか? それはそれで、大変そうですね。

 

とにかくホッとしました。

もちろん、この所見は疑いがあるという段階ですから、確定した訳ではありません。

生検もしなければならないと思います。

でも、取り敢えずは悪性腫瘍(=がん)だとの所見が出なくて、本当にホッとしました。

99%がんに違いない、と予想していましたから。

さっちゃんよりも僕の方が先に死ぬのかもと考え、その場合にはどんな準備やら手回しをしておかなければ、とか考え始めていました。

さっちゃんよりも先立つことだけは残念、無念な心持ちでしたね。

まあ、もう少しは生き延びられそうだと思えて、今はホッとしています。

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