さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

感情の変遷激しい1日でした。悲嘆にくれて涙したり、驚いて感動したり、途中で小1時間の散歩にも行きました

2022-02-27 23:58:08 | 今日一日の暮らしぶり
今日のさっちゃんと僕の1日を書いておこうと思います。
朝7時、僕はアラームの音で目覚めました。
今日は団地での段ボール回収日なので、ダンボールを紐で縛って玄関脇に置いておきます。
それから僕の朝食を作って食べました。

今日も(毎日ですから当然ですが)ヘルパーさんが来てくれます。
さっちゃんを起こして、ベッドの頭を上げます。
まずは水分を摂ってもらおうと思い、森永製菓の in ゼリー マルチビタミンを飲んでもらおうとしました。
昨日までのOS-1はほとんど全部がゼリー状になっていたのですが、これはゼリーと液体の半分半分です。
それで、他にあったOS-1を開けてみたのですが、それも半分半分。
もうひとつ別の種類のも開けてみましたが、やっぱり半分半分。
仕方なく、in ゼリー マルチビタミンを飲んでもらうことにしました。

ヘルパーさんが今日は9時に来てくださいました。
濃い色のついた尿が出ていました。
昨日から丸一日パッドも交換していませんから、尿量は実に少ないですね。
水分摂取できていませんから当然ですけどね。
終了後、少し経ってから、さっちゃんを本格的に起こして車椅子に座ってもらいます。
同時に着替えもしました。

そして、食事です。
退院以降、さっちゃんはほとんど何も食べていないに等しいです。
口に入れたとしてもスプーン1杯とか2杯くらいのもの。
今日もそうでした。
小さめのスプーンに3分の1くらいいつもの牛乳で煮たオートミールバナナ入りを載せて、口を開けてもらいます。
なかなか口を開けてくれませんし、開けてもほんの僅かですから、スプーンを差し込むことは出来ません。
それでも何とか2回3回はスプーンで口に運ぶことが出来ました。
それでも普通のスプーン1杯になるでしょうか?

ただ、さっちゃんは口の中の食べ物を飲み込んでくれません。
ゼリー飲料だけだと時たま飲み込んでくれますが、柔らかいとは言え普通の食事ではほとんど飲み込むことをしてくれません。
その食べ物は時々口から溢れてはみ出し落ちて来ます。
何時はみ出すか、いつ飲み込むか、見落とさないように僕はずっとさっちゃんの口元と喉を見続けています。
スプーン1杯の10分の1ほどでも、食道から胃へ辿り着いたでしょうかね?
朝食時の薬もハサミで細かくしてオートミールに混ぜたり、僕がさっちゃんの口の中に差し込んだりして飲んでもらいました。
でも、薬も口からはみ出してしまっているんでしょうね?

朝食は諦めて、さっちゃんをベランダ側の窓のそばに連れて来ました。
正午前なので陽は部屋には差し込んで来ませんが、暖かくて青空も見えますからね。
僕はさっちゃんと向き合って、ソファに座りました。
『モーニング』を読んだり、時々ゼリー飲料を飲ませたりします。
たまに、飲み込んでくれることもありますが、ほとんどはだいぶん時間が経ってから口の外にはみ出て来ます。


▲12:24。さっちゃんの唇の右端からゼリー飲料が1滴はみ出しています。この写真を撮った直後に僕は気付きました。ティッシュで拭き取ってあげました。

そんな中でした。
僕は悲しい心持ちが溢れてしまいました。
さっちゃんはこのまま何も食べず何も飲まず、徐々に体は痩せ衰え弱って行ってしまう。
この春はさっちゃんとの最後の短くも貴重なひと時なんだ、といった想いが込み上げて来たんです。
涙が滲み出て来て、何度もティッシュで眼を拭き鼻をかみました。



午前中にウェザーニュースでこの付近の天気予報を見ると、晴れて暖かくても、風が風速10m以上になっていました。
ですから散歩はしないことに決めていたのですが、正午過ぎて再度チェックすると、風速がひと桁になっています。
窓から外を見ても、樹々の枝が揺れていません。
散歩に出かけることにしました。

出かけてすぐに気付いたこと確認したことがあります。
昨日のブログで2cmの段差でティッピングレバーを踏むと書きましたが、1cmに訂正します。
ゆっくりと車椅子を押していると、1cmの段差でも止まってしまいます。


▲13:41。多摩川土手にでると、強い風が吹いていました。それほど冷たい風でもありませんから、土手より低い道を通ることにしました。写真は下の道に降りる中間地点です。


▲13:42。同じ場所を反対側から撮りました。土手と対岸の丘が見えていますね。


▲13:48。公園の向こうが土手です。左3本は桜の樹です。風はないことはないですが、土手ほど強くはありません。


▲13:53。この道は暑い夏の昼に歩くことはあっても、普段は歩かない道です。林の左に土手があります。さっちゃんと僕は写真の奥から来ました。

さっちゃんの散歩の基本周回コースは40分かかります。
今日のこのコースは30分くらいですかね、もちろん入院前のさっちゃんのぺースで。
それを小1時間かけて散歩しました。
いつも玄関前を綺麗な花で飾っているお家があるんですが、ちょうどパンジーが咲いていました。
僕がパンジーを指差して「綺麗だね」と言うと、さっちゃんは視線をしっかりとそのパンジーに向けて、同意するような表情を見せてくれました。
僕の一人合点かもしれませんが・・・・

散歩から帰って来ると、車椅子でダイニングまで入ります。
そこで前後の車輪を消毒用のウェットティッシュで何度も何度もよく拭きます。
玄関からダイニングまでの床もよく拭きます。
そしてゼリー飲料も少し口に含んでもらって、さっちゃんには少し布団で横になってもらおうと思いました。
車椅子をバックでベッドの脇まで運び、ストッパーを掛けます。
僕はベッドの高さを低くしたり布団を整えたりしていました。

すると、さっちゃんが車椅子から自分で立ち上がろうとしています。
僕は驚いて、その様子を応援する気持ちで見守っていました。
さっちゃんはお尻を車椅子の座席の前方に移動させ、左手でベッドサイドのレール(柵)を掴みます。
右手は車椅子の肘掛を掴んでいますが、不安定で高さも少し低いんです。
僕はさっちゃんの右手に自分の左手を貸しました。
ただ手を貸しただけで、力は貸していません。
さっちゃんはお辞儀するような格好で重心を前方に移動させ、見事に立ち上がったんです。

凄い! 凄い! 凄い!
さっちゃんはこんなことが出来るんだ!
でも、こんなことが出来る以上に、立ち上がることをさっちゃんが自発的にやったことが、もっと凄い!
僕は嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
いまブログにこのことを書きながら自然にが出て来てしまいます。
僕はさっちゃんをベッド脇に座らせて、今度は僕がさっちゃんの両手を取ってさっちゃんの前に立ちました。
「さっちゃん、さあ立ってごらん」
すると、さっちゃんはさっきよりスムーズに立ち上がりました。
ベッドの高さを少し高くしてあげたせいもあるのでしょう。
そして、さらにもう1回さっちゃんは立ちました。

僕は3回も立ち上がって疲れただろうから、もう布団で横になってもらうつもりでした。
でも、ベッドサイドのさっちゃんはまだ立ち上がりたそうです。
両手を取ってやると、4回、5回、6回と立つことを繰り返しました。
立って、しばらく両手を掴んだままでいると、さっちゃんは両足を交互にすり足のように動かしながら、数歩歩きました。
数歩と言っても10cmほどしか進みませんが。

僕はベッドサイドに腰掛けているさっちゃんに拍手喝采します。
凄い! 凄い! 凄い!
すると、久し振りの2往復の会話も成立しました。
「頑張ろうね!」
「うん」
「歩こうね!」
「うん」

僕の耳が勝手に「うん」と聞き取っただけかもしれません。
でも、さっちゃんの気持ちまで僕には伝わって感じられていました。
ブログを書きながら、再度が滲んでしまいます。

6時過ぎ、さっちゃんに起きてもらって、夕食にしました。
相変わらず食べません。
僕の心が苦しくなります。
ちゃんと最低限食べ、飲んでくれさえすれば、さっちゃんは絶対に歩けるようになる!
今日僕はもっとそんな確信が深まりました。
明日、A病院の相談員さんに電話して、飲食について相談したいと思っています。
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テレビの録画を観たり、一人で散歩したり・・・・

2021-12-13 22:47:29 | 今日一日の暮らしぶり
さっちゃんが家に居なくて、介護する必要がなくても、食事を作ったり、洗濯をしたり、掃除をしたりは一緒です。
ただ、自分のためにだけするそんな家事は、何時やってもいいし、極端な話やらなくても構いません。
でも、さっちゃんも僕のすぐ側に居る、一緒に暮らしてる心持ちで暮らそうと思うので、さっちゃんが居る時と同じように家事もこなします。

介護の時間がゼロになったからと言って、モーニングとスピリッツとビックコミックオリジナルが余裕で読めるわけではありません。
毎日の新聞を読む時間が取れるわけではありません。
2年分近く溜まっている1000本ほどの録画番組をどんどんと視聴していける訳でもありません。
さっちゃんの介護をしながらの方が、より多くの家事はこなせていましたし、僕自身のためのこともやれていたように思います。
もちろん、登山や岩登りトレーニングは自由に出来ています。
週に2回、さっちゃんがデイサービスに行っている間に入っていた長風呂も、今は何時でも可能です。
さっちゃん中心に回っていた生活だったのに、突然その中心がなくなって、僕のペースも狂い気味です。


朝食を食べながら、NHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』を録画で観ます。
脚本は藤本有紀で、2007年の『ちりとてちん』も彼女の脚本でした。
毎回の放送分で必ず1回は涙腺が緩むシーンを作ってくれます。
優れた脚本家です。

その後、日曜日の夜に放送された『アンという名の少女3』の録画も観ました。
庭で開かれた復活祭のパーティーで「アシジのフランチェスコの平和の祈り」が朗読されました。
昔、映画『ブラザーサン シスタームーン』を観て以来、フランチェスコは僕の好きな尊敬する人物になりました。
少し長くなりますが、その「平和の祈り」を書き記しておこうと思います。
ああ主よ。
我をして 御身の 平和の道具と ならしめたまえ。
我をして 憎しみある所に 愛をもたらしめたまえ。
争いのある所に 許しを
分裂ある所に 一致を
疑いある所に 信仰を
誤りある所に 真理を
絶望ある所に 希望を
悲しみある所に 喜びを
闇ある所に 光をもたらしめたまえ。
ああ主よ。
我をして なぐさめらるるを求めずして なぐさむることを求めしめ
理解されることよりも 理解することを
愛されることよりも 愛することを 求めしめたまえ。
そは 我らは 与うるが故に 許され
おのが身を 捨てて 死するが故に
永遠の生命を 得るものなればなり



3時過ぎたころ、何もする用事がなくて、僕はひとりで散歩に行くことにしました。


▲15:16。昨日よりも奥多摩の山々がよく見えました。今週末はこの写真の中央付近の高水三山に山仲間から誘われています。


▲15:38。今日も湧水沿いの水辺にはがたくさんいました。子供たちが鴨に餌を投げ与えていました。この日も数を数えてみると27羽もいました。これまでの記録17羽を大幅に更新しています。念のため再度数え直しましたが、昨日の17羽の他に離れた場所に10羽のグループがいることが分かりました。

さっちゃんと再び一緒に散歩できる日が来るように祈りながら歩きました。
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眼科、パン屋、薬局、コンビニ、スーパー、酒屋、別のスーパー、ドラッグストアの8ヶ所巡り。そして、壁に蛾、空に鰯、水辺に鴨

2021-10-08 23:55:47 | 今日一日の暮らしぶり
昨日があんな最悪の結果でしたから、今朝のさっちゃんの起き様の機嫌が如何なものか心配でした。
でも、まあまあ普通。
ホッとします。
デイサービスへ行く日の朝のルーティーンが進行し、もうすぐ到着しますとの電話が入ります。
準備が整っていたさっちゃんは運動靴を履き、玄関から外に出ました。
玄関を出てすぐ左の壁に大きな蛾が止まっていました。


▲14:00。僕の眼の位置あたりの壁に止まっていました。さっちゃんに「蛾がいるよ」と指差して教えるんですが、さっちゃんの眼から30~40cmしか離れていないその蛾を見つけることが出来ません。散歩に出かける時も、同じでしたね。散歩から帰って来た時に、さっちゃんはやっとその蛾を見ることが出来ました。あまり驚きも感動もなさそうでした。ただ、無防備にそれに触ろうとするので、念のために制止しました。鱗粉に毒性があるかもしれませんしね。


▲14:00。写真は昼食後に撮りました。何時からここにいるのかは知りませんが、今朝から散歩から帰って来た時まではずっといましたね。いま夜の10時過ぎで、見て来たんですが、もういませんでした。名前はキイロスズメのようですね。


さっちゃんをデイサービスに送り出した後、僕は大忙しでした。
いつもは馴染みのスーパーだけで買い物はほぼ済むのですが、今日はあちこちに行くんです。
最初は買い物ではなくて、眼科へ行きました。

前回、ここのところ上がってしまった眼圧を下げようと、朝1回だけ差すエイベリスという目薬を試すことになったんです。
その効果をチェックするために2週間後の今日、診察を受けました。
眼圧は18から12(左眼)に下がっていました。
(矯正)視力は左眼は0.5のまま。
この目薬を追加で使用することになりました。

この眼科の近くにあるパン屋さんが僕の朝食のイギリスパンのお店です。
そこで4枚切りを2斤買います。
続いて、薬局で僕の目薬とさっちゃんのメマリーを買い、コンビニで「モーニング」を買いました。
そして、馴染みのスーパーで食料の不足分を購入し、お昼のお弁当も買いました。
ここでいったん家に帰ります。

買った品物をザックから出して仕舞ったら、またすぐに出発です。
酒屋さんまで自転車を15分ほど飛ばします。
酒屋さんでは『三岳』の一升瓶とスペイン産の赤ワイン(1000円しません)2本を購入。
最近、ほぼ月の上旬にこの酒屋さんに来ていますね。

続いて、ちょっと戻った場所にあるスーパーでお肉を購入。
ここはお肉が安いんです。
さらに、隣りのドラッグストアでトイレットペーパーを買います。
今のところ、ここでしか僕のお気に入りで安価なしかも2倍巻きのトレペがありません。

これで8ヶ所巡りの買い物(眼科も入っていますが)ツアーが終了しました。
予想よりも早く片付いて、家でお弁当を食べ終わってもまだ2時前でした。

その後、のんびりリラックスして湯船ににどっぷりと長風呂しました。

さっちゃんがデイサービスから帰って来ました。
今日はお風呂に入った後、凄く眠たくなったようで、ぐっすりと寝ていたそうです。
お昼ご飯は半分くらい食べたとか。
カラオケで歌をよく唄っていたそうです。
一日を通して、穏やかだったようですね。

家に入って、トイレに行きましたが、不発。
すぐに、散歩に出かけました。
これからはデイサービスから帰って来てすぐに、散歩をスタートさせることが多くなるでしょうね。
そのうち暗くなってから帰って来るようにもなるでしょうし。

棟の外に出ると、空一面にうろこ雲(鰯雲)が広がっていました。
さっちゃんに「うろこ雲だよ」と言って指差しても、さっちゃんの視線はあまり真上には向きづらいようです。
見てくれたんだか、見つけてないんだか、表情に変化はありませんね。


▲16:41。気持ちの良い青空が広がっています。そして、鰯雲(うろこ雲)も。


▲16:42。夕陽と鰯雲。鰯雲が黄色や橙に輝くかなと期待しましたが、そうはなりませんでした。


▲16:45。この季節の散歩は陽の高さがまだこれくらいのことが多いんでしょうね。堰の上の水面が黄金に輝きました。


▲17:06。カルガモだと思います。この水辺では寒い時期に多くの個体が観察できるので、夏は涼しい土地に渡るものとばかり思っていました。夏でもごくたまに2羽ほど見かけたりしたので、それは仲間とはぐれて渡り損ねたんだと思っていました。調べてみると、基本的には留鳥で渡りはしないんですね。これまではこの水辺はすでに暗かったのですが、今日はまだ写真も撮れました。


散歩から戻って来て、僕が台所に立つと、さっちゃんが寄って来て、喋りかけ続けたり、あれこれ触ったりします。
さっちゃんの気持ちも分からないではないのですが、夕食準備に急いでいる僕にとっては邪魔で仕方がありません。
2度3度と優しく布団へ導くのですが、またすぐに起き出して来て、台所へ来ます。
僕の口調もだんだんきつくなってしまいます。
さっちゃんの喋りを無視し続けたり、「向こうに行っててよ!」怒鳴ったりしてしまいます。
さっちゃんを布団まで押して行ったりもします。
最終的には、僕の無視がいちばん効果的だったようですね。
つまり、さっちゃんにとっては最も心が痛んだんですね。
自分から寝室に引っ込んでしまいました。
僕は内心「ご免ね、ご免ね」と謝り続けます。
でも、本当に邪魔ばかりするんですよ。

夕食の準備が出来て、さっちゃんを起こしに行きました。
さっき僕が辛く当たったことの影響はないみたいです。
ただ、夕食は順調には食べてくれず、3分の1も食べてないうちに、食べることを止めてしまいました。
こうなると、僕は怒りの感情に少し支配されてしまいます。
「じゃあ、もう寝なさい」と、布団まで手を強く引いて行ってしまいます。
優しく、「じゃあ、もう寝ようね」と言えばいいものを・・・・
まだまだ人間が出来てないなぁ、と反省しきりの僕です。
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さっちゃんはデイサービスで穏やかに楽しく過ごし、僕は運転免許証の更新をして来ました

2021-09-03 23:54:04 | 今日一日の暮らしぶり
東京はが続いています。
今日も1日中ずっと雨。
弱いでしたから、時々は傘を差さなくても大丈夫なほどの降り方でした。

さっちゃんは珍しく7時40分ころに自分から起き出しました。
布団の上で、上半身を起こしたんです。
すべてがいつもより20分ほど早く進行しました。

まずはトイレに連れて行きます。
さっちゃんは前日にデイサービスから帰って来てから、そのまま眠ってしまいましたから、トイレには半日以上行っていません。
ぐっすり眠っているさっちゃんを無理矢理起こすと、機嫌が悪く、食事を食べてもらうどころではなくなるんです。
ですから、さっちゃんは14時間くらいは眠り続けたことになりますね。
寝てる間におしっこをたくさんしただろうな、と予想はしてました。
予想以上でした。
ずっしり重いパッドの重さを計ると、460g。
リハパンにも少し溢れたようで、重さを感じましたから、全部で尿の量は450gは越えていたと思います。
今しているパッドの吸収量は排尿3回分(150cc×3)ですから、これを越えています。
ただ、リハパンからは外に溢れてはいませんでした。

飲み物を少し飲み、朝食のオートミール(バナナ入り)を食べました。
時間に余裕があるので、ヨーグルトも食べてもらおうとしましたが、半分も食べないうちにさっちゃんの眼が閉じてしまいます。
残りの半分は僕が食べました。
ヨーグルトを半分も僕が食べたのは初めてですね。

時間がありますから、椅子に座ったままでさっちゃんの髪を梳き、輪ゴムで結びます。
本当に目もずっと閉じたままですから、運動靴も椅子に座ったまま履かせました。
デイサービスのスタッフさんから電話が入り、さっちゃんと僕は外に出ます。
階段を下りる足取りも眠たいせいか、いつもより遅くて危なっかしかったですね。


さっちゃんを送り出してから、僕は運転免許証の更新に出かけました。
雨ですから、電車ではなくすぐ近くに停留所のあるバスを利用します。
バスには30分ちょっと、そして歩いて20分ほどでT警察署に到着。
ビデオによる講習も含めて1時間ほどで終了しました。
バスに乗ったのは1年半ぶりくらいでしたね。

その街で買い物をして、帰宅したのが2時前。
それから昼食、そして入浴。
髪の毛が乾き始めるころにはさっちゃんが帰って来ました。


今日のさっちゃんはデイサービスでは快調だったようですね。
昼食やおやつもしっかりと食べ、水分も600ccほど摂ったそうです。
機嫌がよく、笑顔も多く出て、お話をよくしていたとのこと。
帰って来た時もそんなデイサービスの余韻が残っているような笑顔と喋りっぷりでした。
嬉しいですね。

さっちゃんの帰宅後は、僕自身が疲れていることもあって、二人で布団に潜り込みました。
しばらくは睦み合っていましたが、そのうち寝てしまいました。
僕が目を覚ましたのは7時1分。
あれこれやっているうちに7時半になり、8時を過ぎてしまいました。
さっちゃんはぐっすりと眠り込んだまま。

今日もさっちゃんは夕食抜きでした。
ぐっすり寝ているさっちゃんを起こしても、僕が怒られるだけで食事はほぼ確実にしてくれません。
こんなことが2日も続くと、どうすればいいのかなぁと考えてしまいます。
夕食の開始をもう少し早くすればいいのかな、と思ったりします。

いま夜中ですが、さっちゃんは夕方からぐっすりと眠りこけています。
多分、明日の昼まで眠り続けることでしょう。


このブログを書き終わった、夜中の11時55分ころ、寝室からさっちゃんのくしゃみが聞こえました。
戸を開けて覗いてみると、さっちゃんは毛布からはみ出して、さっちゃんと僕の枕の辺りに寝ていました。
正しい位置に寝て、タオルケットと毛布を掛けてあげようとした際、リハパンが重そうなことに気付きました。
トイレに連れて行きます。
おしっこは少し出ただけですが、パッドにはたっぷりのおしっこが。
リハパンにも少し溢れているようです。
重量を計ってみました。
パッド445g(パッド自重48g)、リハパン140g(リハパン自重57g)でした。
つまり、排出尿量は480gと言うことです。
リハパンの外には溢れていなかったので良かったですが、いつもそうとは限りません。
長時間空かないようにパッドのチェックは怠らないようにしないといけませんね。
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今日の夕暮れ時、さっちゃんを散歩に誘いましたが、気分が乗らなかったようです

2021-07-17 23:59:40 | 今日一日の暮らしぶり
前の晩はそれほど遅く寝たわけではなかったのですが、気持ちよく寝ることが出来て、僕が起きたのは10時半ころでした。
僕は朝食を食べたり、洗濯をしたりしていましたが、さっちゃんはぐっすりと眠り続けていました。
さっちゃんに何も用がない日には早く(と言っても午前中に)起こすか否か、考えちゃいますね。
普通なら「早寝早起きは三文の徳」と言うほどですから、せめて午前中には(可能なら10時くらいには)起こしたいものです。
でも、そうしてもどうせ椅子やソファで寝てしまうんですよね。
椅子で寝るくらいならと、僕はさっちゃんを布団へ連れて行く、そんなことは日常茶飯です。

さて、そんなさっちゃんが起きて来て、寝巻きを着替えたのは何時だったでしょうか?
よく覚えてはいませんが、1時過ぎくらいだったのでは、と思います。
さっちゃんは夜寝てから翌日完全に起きるまで(途中、トイレ等で一時的に起きることはあるのですが)余裕で15時間くらいは寝続けます。
さっちゃんは起きてから2時くらいだったでしょうか、朝食(遅い昼食ですね)を食べました。
いつものオートミールとヨーグルトをしっかりと食べました。

さっちゃんはテレビ観覧にはほとんど興味がありませんし、何かしたいことがある訳でもありません。
当然、退屈なんでしょうから、すぐに眠たくなるみたいなんですね。
そうなると、上でも記したように、布団へと連れて行くことになってしまいます。
寝ている15時間以外の9時間のうち半分以上は布団の中にいると思います。
トータルすると、1日20時間ほど布団の中ということになってしまいますね。

昼間は特にそうですが、しょっちゅう起き出して来ますし、本格的に眠っている時も何やら喋っていることが多いんです。
寝言ではなさそうですし、半分は目覚めた状態で何やらブツブツと喋っているように思えます。
さっちゃんは眠りが浅いのかもしれませんね。
睡眠時無呼吸症候群かもしれないと、時々さっちゃんの寝息を注意深く聞いているのですが、そんな感じはまったくありませんね。


夕方、陽が西に傾いた頃、僕はさっちゃんと散歩に出かけようと、寝ているさっちゃんを起こそうとしました。
「散歩行こ」「出かけるよ」などと何度も何度も声を掛けますが、さっちゃんはぐっすり眠ったまま。
起きてくれないんじゃ、どうしようもありません。
僕は諦めざるを得ませんでした。

でも、6時半過ぎ、さっちゃんが起き出して来ました。
今が最後のチャンスです。
もう部屋着のままでいいので、運動靴を履くために靴下だけは穿かせようとしました。
すると、さっちゃんは機嫌が悪い!
足を素直に出してくれず、バタバタ動かしたり、僕を蹴っ飛ばそうとしたり・・・・
これには僕は力で対抗できますから、何とか靴下は穿かせることが出来ました。
散歩に出かける時は、その雰囲気が伝わるのでしょう、素直に従ってくれることの多いさっちゃんだったのですが、今日は違いました。
玄関へもなかなか来てくれません。
さっちゃんの手を強く引いて、やっと玄関まで連れて来ることが出来ました。
それでも、運動靴を履いてもらうことは出来ませんでした。
運動靴に近寄ってくれないのです。
お手上げです。
僕は散歩を諦めました。

さっちゃんには食卓の椅子に座ってもらいます。
せっかく穿いてもらった靴下を脱がせます。
さっちゃんは僕を蹴飛ばそうとします。
僕もそれは予期していますから、上手に脱がせましたけどね。

そして、何か食べてもらおうと思いました。
でも、こんな気分の時にさっちゃんが食べてくれる訳はありません。
まずは、花豆5個とクリームチーズを小皿に入れて持って来ました。
僕は小さく分けたクリームチーズのひとつをお箸でさっちゃんの口元に運びます。
さっちゃんは食べようとしません。
何度そうしても拒否です。

30分後くらいに、また起き出して来たさっちゃんに食べてもらおうとしましたが、同じく拒否。
朝食(遅い昼食)が遅かったので、本当にお腹が空いていないのかもしれませんね。

そのまた30分後ほど、再び起きて来たさっちゃんにクリームチーズの小さな欠片を口元に運びました。
食べてくれました!
焦らせずに、ゆっくりと、Kiwiのクリームチーズと花豆5個を食べてもらいました。
続けて、プリンを1個食べてもらいました。
夜の分のもプリンに混ぜて飲んでもらいました。

気を良くした僕は、以前作って冷凍しておいた麻婆茄子(豆腐も入っているんですが)を解凍、温めました。
でも、これはいくら僕が根気よく食べさせようとしても、一口も食べてくれません。
眼もつむったままになって来ましたから、もう潮時です。
さっちゃんを布団に連れて行きました。
8時半ころだったでしょうか?

その時は、また起きて来るだろうと思って、寝巻きには着替えさせませんでした。
でも、さっちゃんは起きることなく今(夜中)も眠り続けています。

食事中は機嫌が悪いということはありませんでした。
何故どうして、散歩に誘った時だけさっちゃんの機嫌が悪かったんでしょうかね?
凄く暑かった(寝室だけは冷房してます)今日の日の夕暮れ時に、涼しい風の吹いている(はずの)多摩川土手を散歩したかったのにな~ぁ!
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遅い起床、久し振りの散歩ではネコに話しかけ、夕食拒否して早く寝る

2021-07-03 23:58:18 | 今日一日の暮らしぶり
なんにもない土曜日、そんな日の様子を書くと、僕のグータラぶりやダラケぶりを知らしめることになりますが、書いておきます。
前にも言いましたが、土日月と早起きする必要のない日が続きますから、金曜日の夜はとりわけ緊張感が緩みます。
次の朝が早いので早く寝なくちゃというプレッシャーが一切ないからです。
昨晩もそうでした。
結局、布団の中に入ったのは3時。
寝付いたのは3時半でした。

今朝、僕が起き出したのは10時半。
朝食(昼食?)を食べたのは11時半ころ。
さっちゃんはよく寝ていて、起きて来たのは1時ころ。
それから朝食(昼食)を食べました。
今日のさっちゃんの機嫌は良さそうでした。

僕に纏わり付き、喋りかけ続けます。
僕はさっちゃんの相手をしていると何も出来ませんから布団で寝かせたり、ソファに座っていてもらったりするのですが、
今日のさっちゃんはすぐに立ち上がって来て、また僕のそばに来るんです。
PCをしていると、すぐに画面を触ったり(タッチパネル式なんです)しますから、僕は何も出来ません。
テレビを観ることにしても、すぐ横で喋り続けていますから、テレビの音がよく聞こえません。
まあ、仕方ありませんね。

夕方5時過ぎに散歩に出かけました。
ここのところ東京地方も雨続きで、散歩に出かけられない日が多かったんです。
気象庁のHPでナウキャストを見て、「これから小1時間は雨が降らないぞ」と確認して散歩に出かけても、
途中で10数キロ離れた地点で、まったくの無から雨雲が急速に発生・成長し猛烈な雨を降らせたりしたこともありました。
その時は、スマホで確認しながら歩いていましたから、途中で多摩川土手から離れ、急いで帰宅しました。
さっちゃんが傘が差せれば傘を2本持って散歩に出かければ気楽なんですが、差せませんから大変なんです。
今日はナウキャストの予報通り、雨は降りませんでした。

多摩川土手に出る直前で、いつもの場所にいつもの虎毛の野良ネコがいました。
このネコは50cmほどの近さまで接近することは許すのですが、それ以上近づこうとしたり、手を伸ばして撫ぜようとしたりすると、離れていくんです。
今日もそのネコは手が届きそうな近さに居ました。
さっちゃんは腰を屈めてネコに喋りかけます。
「ネコさん、あんたは ◎※△×♯ どうするの?」
そんな風に言ってるように聞こえました。
そして、手を伸ばして撫ぜようとします。
もちろんそのネコはサッと離れて行きました。
その瞬間にさっちゃんははっきりした言葉で言いました。
「あっ、行っちゃった」
まあ、それだけのことなんですが、そんな些細なことが僕には物凄く嬉しいことなんです。

散歩中に(散歩でない時も同じですが)さっちゃんが一番関心を寄せるのは人間です。
歩いてる人、自転車の人、ジョギングしてる人、ベンチで休憩してる人、犬の散歩をしてる人、いろんな人を振り返ったり指差したりします。
たまにはすれ違う人に挨拶したりもします。
挨拶された方は何を言われたのか分からずにキョトンとしますけれどね。

今日は久し振りの散歩でしたし、日没までまだ1時間以上ありましたから、いつもの基本周回コースよりも遠くまで歩きました。
その帰り道、住宅街の道で小型のプードル(のように見えました)がリードなしで遊んでいました。
もちろん飼い主はすぐそばにいましたが、その犬がさっちゃんの方に近寄って来ました。
さっちゃんは腰を屈めてその犬を迎えます。
僕も同様に迎えます。
犬はすぐに離れて行きましたが、さっちゃんは嬉しそうでした。

棟に着くと、郵便受けのところにポスティングの人がいましたが、さっちゃんは彼に挨拶をします。
僕はさっちゃんの手を引いて階段を登ろうとしますが、さっちゃんは彼が気になるみたいで、何度も振り返っては挨拶の言葉を掛けていました。
そのポスティングしている人には、さっちゃんが自分に挨拶の言葉を投げかけていることは分からなかったでしょうけれど。

帰宅してから、夕食のおかずを作り始めました
麻婆茄子です。
もちろん総菜の素を使って作るのですが、実に適当に作ります。
ナスは5本のところ2本しかありませんでしたし、ピーマンもありませんでした。
人参はありましたが、少な目に入れ、豚ひき肉は多めに入れました。
その他、指示にないエノキ、ズッキーニ、オクラ、豆腐なども少しずつ入れました。

以下がさっちゃんの夕食です。
玉子かけご飯、麻婆茄子、お味噌汁、黒大豆煮物10粒とKiwiクリームチーズ1個、かぼちゃの煮物2個。
お味噌汁は昨日作りました。
かぼちゃの煮物も昨日作りました。
あっ、そうそう、ご飯は炊かなくちゃならなかったんですけど、忘れてしまって、2分間チンすれば食べられる白飯を使いました。
最近、こんな時のために2食分を買い置きしてあるんです。

さ~て、夕食です。
寝ているさっちゃんを起こそうと、寝室の戸を開けると、さっちゃんはもう立ち上がっていました。
食卓の席に座ってもらい、ウェットティッシュで手を拭きます。
さっちゃんの前におかずを並べて箸を持たせました。

さっちゃんは食べようとしません。
さっちゃんの右に僕が座って、僕が食べさせてあげようと介助しますが、さっちゃんは食べようとしません。
時間を置いて、何度も試みますが、さっちゃんは食べようとしません。
僕もけっこぅしつこく繰り返しましたが、さっちゃんは食べようとしません。
食事は終わりにして、寝てもらおうと、席から立ち上がらせようとしましたが、動こうとしません。

僕はさっちゃんをそのまま放っておくことにしました。
さっちゃんのおかずと玉子かけご飯を対面に移動し、僕が食べることにしました。
焼酎のお湯割りも飲みながら、僕はその夕食を食べます。
時々、さっちゃんにおかずのひとつを箸でつまんで口元に運び食べてもらおうとするんですが、さっちゃんは頑なに拒否します。

僕の夕食がほとんど終わったころ、さっちゃんの手を引くと立ち上がって寝室まで来てくれました。
寝巻きに着替えてもらって、さっちゃんは寝ました。

1時間も歩いた後なので、お腹が空かない訳はないと思うんですが、 さっちゃんは食べないと決めたら梃子でも食べません。
夕食は食べてくれませんでしたけれど、今日機嫌のいいことが多いさっちゃんでした。
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土曜日の僕はどうしてもだらだらと過ごしてしまいがちです

2021-05-29 23:30:00 | 今日一日の暮らしぶり
火曜日、木曜日、金曜日と、僕としては緊張した日を送ります。
朝も6時に目覚ましを二つもかけて早起きをしています。
兎に角、さっちゃんを無事にデイサービスへ送り出さなくてはなりません。
ぐ~たらな僕には過重なミッション。

その反動でしょうか、金曜日の夜からは解放され過ぎて生活リズムの羽目も外れてしまいます。
昨日の夜も、結局僕は眠りに就いたのは夜中も過ぎた3時ころ。
デイサービスのない日でも、7時半には目覚ましを鳴らすことにしているのですが、それもなし。
久し振りに寝たいだけ寝る、起きる時刻に制限を設けないことにしました。

とは言え、さっちゃんには起こされてしまいます。
5時過ぎに、さっちゃんは起き出して、僕はトイレに連れて行きました。
少しおしっこが出ました。
8時ころに再度さっちゃんは起き出しました。
でも、今回はおしっこの感じはありません。
さっちゃんは寝室の中を歩き回ったり、ソファに座ったりしています。
8時半ころに、何となく排便があるかもしれない雰囲気を感じたので、僕はトイレに連れて行きました。
でも、今回は空振り。

その後も、さっちゃんは家の中をウロウロとしていました。
僕もたまには布団から出て、さっちゃんの様子を確認します。
予想もつかない場所に座っていたり、物を移動させたりしちゃいますからね。

たま~に布団にも戻って来るさっちゃんでしたが、今日の僕は布団からなかなか出ません。
さっちゃんに翻弄されながらも、時々眠りに落ちていました。
10時ころに再度目覚めた僕の隣りにはさっちゃんがいました。
でも、さっちゃんは上半身を起こします。
起き上がろとするさっちゃんに僕は絡み付いて、起き上がれないように邪魔をします。
しばしそんなことをして、さっちゃんの邪魔をするんですが、あまり続けるとさっちゃんが怒り出しますから、その直前で止めるんです。
さっちゃんはまたウロウロし始めていますが、トイレではもちろんないですし、出かけたいモードにもなっていません。
起きている理由はよく分からないのですが、放っておいても大丈夫そう。
僕は再度眠りに落ちました。

次に僕が目覚めた時は、さすがにもう起きなければと思いました。
正午近くにはなっているだろうな、と思いました。
ところが、時計を見てみるとビックリ!
1時半を過ぎています!
さっちゃんはと言えば、僕の隣りで寝ていました。

僕はついに起床し、いつもの朝食を作って食べました。
しばらくはまだ、さっちゃんが起きては来ないと思ったからです。
その後、さっちゃんを起こして、さっちゃんの朝食(?)。
薬もちゃんと飲みました。

その後は、PCチェックをしたり、食器を洗ったりすると、すぐに夕方になってしまいます。
6時過ぎてから、散歩に出かける準備を始め、6時半前に家を出ました。
さっちゃんはどういう訳か、散歩に出かけることが理解できなかったようで、玄関へ向かう僕の後を付いて来ません。
玄関に置かれた自分の運動靴を見ても、履こうとしません。
僕がさっちゃんの足首を掴んで、靴まで引っ張って来ないと駄目でした。


▲18:39。今日の夕焼けはまあまあですかね。とりわけ鮮やかなことはありません。中央の山は御嶽神社のある御岳山とその周辺の山々。左の山は大岳山。


▲18:43。陽は山に沈んでしまいましたが、空はまだ明るく青いですね。


▲18:44。この時間になると、散歩の人も自転車に乗る人も随分少なくなっています。気温もちょうど良く、風は吹いていなかったのですが、風とも呼べないほどの空気の動きがあるのでしょう、肌に心地よく感じられます。

家に帰り着いたのは7時15分ころでした。
それから夕食の準備をしたんですが、今日も準備は簡単です。
買っておいた惣菜のポテトサラダ、残っていたお味噌汁、冷凍してあるご飯とおかず。
おかずは牛すじ肉、里芋、大根、人参の煮物です。

ところが、さっちゃんはひと口も食べようとはしません。
僕が何度も食べ物をさっちゃんの口に近づけると怒り出してしまいます。
僕もそんなさっちゃんの態度には腹が立って「食べなくていいから、もう寝な」と言って、寝室に連れて行きました。
その時布団に入れて以降、さっちゃんは起き出して来ません。
いま、11時半。

心配です。
何故こんなに食べてくれない日が多いのでしょう?
散歩に出かける前に、さっちゃんに体重計に載ってもらいました。
「載って」と言えば載ってくれる訳ではありませんから、体重計に載ってもらうのには苦労します。
ひょっとしたら30kgを切ってるのではと心配でしたが、まだ31kg以上はありました。
でも、軽すぎですね。
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昨日の様子とは打って変わって、今日のさっちゃんは僕に優しく、可愛いとも感じるほどの振る舞いでした

2021-05-08 23:55:09 | 今日一日の暮らしぶり
今朝6時ころ、僕はさっちゃんに起こされました。
トイレへ行き、おしっこをしました。
次にさっちゃんが起き出したのは、7時過ぎのこと。
僕は布団の中からさっちゃんの様子を観察するんですが、トイレへ行く雰囲気ではありません。
さっちゃんはしばらくは寝室内を歩き回っていました。
その後、戸を開けてダイニングにも行くようになりましたが、結局寝室に戻って来ました。

僕はアラ-ムを7時半にセットしておいたのですが、さっちゃんはそのアラームを別の場所に持って行こうとします。
そろそろアラームが鳴りそうな時間なので、持ち去られる前にセットを解除しておきます。
そのうち、さっちゃんは僕を起こそうとします。
一緒にどこかへ出掛けるので、僕にも起きろと言っているようですね。
アラーム通りの7時半でも僕にとっては早起きですから、6時と7時に起こされた身としては、8時過ぎまでは寝たい思いが強いんです。
さっちゃんは僕を小突いたり揺すったりしますけれど、昨日のように僕に対して怒りの感情はないようでした。

そのうち、さっちゃんは布団に戻り、僕ももう少しだけ眠りに就くことが出来ました。
僕は9時ころに目が覚め、前日の朝食からの食器洗いをしました。
その後、僕は朝食を終え、さっちゃんが起きて来るのを待ちました。

何時ころだったでしょうか?
10時ころだったでしょうか?
さっちゃんが起きて来て、着替えをします。
着替え中、僕の目の前のさっちゃんの表情は優しげです。
着替えにも協力してくれ、スムーズに着替えることが出来ました。
さっちゃんの表情が優しいと、僕もさっちゃんの目を真っすぐに見て、笑顔も自然と浮かびます。

さっちゃんが椅子に座って、朝食のスタート。
最初はさっちゃん用飲み物、経腸栄養剤+甘酒+牛乳、を飲んでもらいます。
昨晩残ったのはすぐに飲み切ってしまったので、また作ってさっちゃんに持って行きました。
昨日の朝食べなかったオートミールを今日食べます。

僕はさっちゃんの右隣りに座って、スプーンでオートミールを掬って、さっちゃんの口元に運びます。
さっちゃんはスプーンでオートミールくらいは食べることが出来るんですが、僕が食事介助しています。
その理由3つほどあって、
①朝飲まなければならない5種類あって、それをオートミールと一緒に飲ませなければならないため。
さっちゃんは薬だけを飲み込むことが出来ないからです。
薬の粒も大きいままだと、気付いて出してしまいますから、ハサミで2つや3つに切り分けているんです。
②デイサービスに行く日など、朝食に時間を掛けられないからです。
③スプーンで食べられるといっても、超へたくそです。
スプーンを水平に保つことが出来ませんから、必ずスプーンの中のものが少しは落ちます。
スプーンでものを掬うこと自体もなかなか上手くは出来ません。


今朝のさっちゃんは椅子を僕の方へ向けて、僕の顔を見ながら食べてくれました。
昨晩のさっちゃんの晩ご飯風景は昨日のブログに書きましたけれど、ずっと背中を向けていましたよね。
テレビは点いていましたが、テレビは見ずに、僕の方ばかりを見ていてくれました。
顔を見つめ合って食べる朝食は本当に楽しい時間です。
当然のことですが、オートミールとヨーグルト、完食です。

朝食を終え、さっちゃんはやっぱりどこかへ出掛けたがっている様子です。
そんなにしつこく僕に求めては来ませんでしたから、僕を困らせることはなかったんです。
僕がいつもの自分の椅子に座っていると、さっちゃんは僕の右太腿の上にちょこんと座りました。
僕がさっちゃんを右太腿の上に座らせることはありますけれど、さっちゃんが自分から座ることは滅多にありません。
な~んか、今日のさっちゃんは可愛くて愛おしさに溢れています!
太腿に腰掛けているさっちゃんを僕は両腕で抱きしめて、幸福感に浸っていました。

その内、出掛けたがっていたさっちゃんの希望に応えようと、散歩に行くことにしました。
10時半過ぎだったでしょうか。
この散歩自体は、基本周回コースよりも短い、途中で引き返してくるコースになってしまいました。
気温が高いことは分かっていたんですが、思っていた以上に暑ぐるしかったからです。

その後も、さっちゃんと僕は仲のいい夫婦のように過ごしていました。
(まあ、実際に仲のいい夫婦でしたし、今も夫婦なんですけどね)
穏やかで、笑顔もときおり浮かぶ時間を過ごしていました。

夕方5時過ぎたころ、今日2度目の散歩に出かけました。
散歩道の脇の花壇に白いマーガレット(多分)がたくさん咲いていました。
さっちゃんは少し立ち止まり、その白い花にそっと手で触れました。
自分からそんな風にすることは珍しいことです。

河川敷には今の季節、白くて小さな野ばらがたくさん咲いています。
その花を見つけて、さっちゃんは「綺麗ね」と言いました。
これも自分で見つけて自分から言うのは本当に珍しいことです。
今日のさっちゃんは野の花々にいつもよりも心を向けていたように思いました。

家も近くなってきたころ、道路脇に同じマーガレットの花がたくさん咲いていました。
さっちゃんは先ほどと同じように、その白い花に手を添えます。
そして、今回は1輪の花をむしり取ってしまいました。
庭の主さん、ご免なさい。
僕はさっちゃんの襟のボタン穴にマーガレットを差しました。
家に戻って、マーガレットをテーブルの上に置きました。
しばらくすると、さっちゃんはそのマーガレットに気付いたんです。
さっちゃんの様子から、そのマーガレットがあのマーガレットだと分かっているようでしたね。
捨てるのがしのびないと感じているようなさっちゃんでしたから、台所に飾っておくことにしました。

そうそう、お花に関してはもうひとつ不思議なことがあります。
散歩コースでゴールの100mほど手前にピンクのツツジが咲いているんです。
盛りはとうに過ぎてしまっていますが、盛りのころは僕が必ず指差して、「綺麗なツツジだね」と言っていたんです。
さっちゃんはここ数日間、その盛りは過ぎて、しおれた花が数輪残っているだけのツツジを毎回指差すんです。
短期記憶は残り辛いとは言いながらも、何故か強く印象付けられる記憶もあるんでしょうかね?
不思議ですし、さっちゃんの心がとても愛おしく思える現象です。

これで晩ご飯も順調ならば最高の一日だったのでしょうが、そうは行きませんでした。
行者にんにくの玉子とじを作ったのですが、やっぱりと言うか、さっちゃんには硬すぎたようですね。
豚バラ肉も加えたんですが、それも硬かったようです。
さっちゃんは上の入れ歯と下の自分の前歯4本で食べています。
もっと細かくしておけば良かったのかもしれません。
お味噌汁も大根葉を入れたので、おそらくそれが硬かったんでしょうね。
よく煮込んだんですがね。
繊維が嚙み切れなかったんでしょう。
途中で食べることを止めてしまいました。
玉子かけご飯も3分の1くらいは食べてくれましたが、それ以上は拒否。
買って来てあったマカロニサラダもとばっちりを受けて食べてくれません。

まあ、こんな時は仕方ありませんね。
寝巻きに着替えて寝ることにしました。
さっちゃんは穏やかに眠りに就いてくれました。

今日は二人で過ごす時間が多かったですから、録画を見たり、事務的仕事を片付けたりは出来ませんでした。
さっちゃんが寝てからの今の時間が、今日初めての僕の自由時間です。
とは言え、今日はとても幸せな一日だったと言えると思います。
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昨日の晩ご飯、さっちゃんにはまた食べさせてあげることが出来ませんでした・・・・懺悔

2021-05-01 22:44:31 | 今日一日の暮らしぶり
一昨昨日(28日)のブログの中で、さっちゃんの晩ご飯を抜いてしまったことを書いたばかりでした。
それが昨日も再び同じ過ちを起こしてしまったんです。
さっちゃん、ご免ね。

昨日からさっちゃんは怒り気味でした。
と言うのも、目覚めてすぐにトイレへ連れて行ったんですが、そこで久し振りの失敗をしてしまったのです。
その失敗自体は大したことではありません。
便座に座る前に、ほんの少しだけおしっこをトイレの床に漏らしてしまっただけのこと。
ただ、さっちゃんには便座に座り続けてもらって、床を拭いたり、ズボン下やリハパンやらを脱がさなければなりません。
さらに、パッドをセットした新しいリハパンを穿いてもらわなければなりません。

そんなことに時間がかかってしまいますから、さっちゃんの機嫌は少しずつ悪くなってしまうんです。
その不機嫌はトイレを出て、新しいズボン下を穿いたり、服を着てもらう時に益々酷くなりました。
服を着せようとする僕を、そうはさせまいと抵抗します。
全然痛くはありませんが、僕を叩いたりします。
それでも何とか着替えてもらって、ダイニングのテーブルに着いてもらいました。

朝食のオートミールを食べてもらおうとしますが、口を開けてくれません。
何度か試しても駄目でしたから、僕は諦めてさっちゃんの髪を梳いてあげたりしていました。
少し時間が開いたので、再度朝食を食べてもらおうとします。
今度は口を開けてくれました。
2口、3口食べてくれましたが、それ以上は食べてくれません。
そのうち迎えのスタッフさんから電話が入り、さっちゃんはデイサービスへ。
薬もデイサービスで飲んでもらうことになりました。


夕方、さっちゃんがデイサービスから戻って来て、いつものようにそのまま散歩へ行きました。
陽も長くなりましたから、いつもより長いコースを歩きました。
途中、ちょっとだけ河川敷の中の藪の小道も歩きました。
藪の小道ではさっちゃんは独りで歩かなければなりません。
狭いので僕と手を繋いで歩けないのです。
さっちゃんはどうやらこの小道で疲れが増したようですね。
疲れと一緒に、僕への不満も増したようです。
手を繋いでくれない僕への不満です。

この小道から普通の道に戻って以降、さっちゃんは明らかに不機嫌でした。
何故か怒っていて、僕と手を繋ぐことを嫌がったりします。
腰も酷く曲がって、前傾姿勢で前のめりでつんのめるような歩き方です。
明らかに疲労もしているのでしょうから、さっちゃんと手を繋いで歩こうとするんですが、しばらくするとさっちゃんは手を離そうとするんです。
家に到着するまで、そんなことの繰り返しでした。

家では室内着に着替えてもらって、そのまま布団の中へ。
僕もしばらくは何かの用をしていましたが、ちょっとだけと思って、僕も布団の中へ。
途中、さっちゃんが起き出して、寝ている僕を突いたり叩いたり、逆に優しく撫でてくれたりします。
タオルケットを持って行こうとしたり、スリッパを持って来たりもします。
僕もいちいちそれに対応せざるを得ません。
でも、そのうち僕は寝てしまったようです。
さっちゃんも寝てしまったようです。

そして、僕は目が覚めました。
7時は過ぎてしまっただろうな? とは思いました。
起きて、晩ご飯を作ろうか、と思いました。
お味噌汁は昨日作った分が残っています。
ご飯は冷凍してあります。
メインのおかずは下ごしらえは終わっていて冷蔵庫に入れてあります。
後は煮るだけです。
ヨーグルト、塩麹、ターメリック、にんにく、しょうがを混ぜ合わせたものに、鶏肉とジャガイモとセロリが入っています。

ダイニングに行き、時計を見ました。
9時過ぎていました!
晩ご飯は諦めました。
その後、僕はけっこう遅くまで起きていましたが、夕食用に買っておいたコロッケだけを食べました。

さっちゃんは一度も起きることなく、今日の11時ころまで寝続けました。
16時間ほど途中目覚めることなく寝続けたのですね。
朝食(昼食?)をしっかり食べ、薬も飲みました。
そして今、昼の1時ですが、さっちゃんはまたぐっすり寝ています。
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いろいろあった今日一日ですが、概ね平穏な一日だったと言えるのではないでしょうか?

2021-04-24 23:58:15 | 今日一日の暮らしぶり
毎週そうなんですが、金曜日の夜緊張感から解放されて、少々だらしなくなってしまう僕です。
火、木、金はさっちゃんをちゃんとデイサービスへ送り出さなくてはなりません。
さっちゃんが戻って来るまでの時間も有意義に活用しなくてはなりません。
水曜日は言語リハビリがあって、病院通いはいつもですが、とても疲れてしまいます。

そんな4日間が終わって、土、日、月はそれなりにやることはありますが、さほど責任は伴いませんし、基本のんびりと過ごせます。
ですから、金曜日の夜はどうしても気が緩んでしまうのです。
昨日もそうでした。
僕はだらだらと夜を過ごし、結局、眠りに就いたのは夜中3時を過ぎていました。

そんなに遅く寝ても、多分8時ころには目が覚めるだろう。
いくら遅くても9時には目が覚めるだろうと思っていました。
ところが、さっちゃんが5時過ぎに起き出したんです。
僕もやっぱり目が覚めてしまいます。
さっちゃんをトイレに連れて行きました。

こんな中途半端な時間に目が覚めてしまいましたから、8時や9時に目覚めるのは難しいかもとは思いました。
でも、まさか11時を過ぎるとは!
しかも、またさっちゃんが起き出したせいで、僕も目が覚めるとは!

さっちゃんは5時過ぎに起き出して、トイレでおしっこをしたばかりですから、何故起きたんだろう、と僕は不思議でした。
しばらくは布団の中からさっちゃんの様子を観察していました。
だいぶん時間が経って、さっちゃんが寝室から出て行きそうになったので、僕も起きて、さっちゃんをトイレに連れて行きました。
でも、すでに手遅れで、おしっこは出てしまっていました。
僕もすぐに起きて、早くトイレに連れて行ってあげれば良かったですね。

僕はそこでもう起きることにしましたが、さっちゃんは再び布団の中へ。
台所の流しには木曜日の夕食からの食器が溜まっています。
まずは金曜日の朝食の食器まで洗って、僕はコーヒーを淹れました。
さすがにこの時間ではいつもの僕の朝食は無理です。
コーヒーと肉まん1個で僕の朝食(昼食?)は終了。

さっちゃんの朝食(昼食?)の準備をし、さっちゃんが起きるのを待ちます。
テレビの音量を普通の大きさまで上げ、寝室のカーテンを開け、ダイニングとの間の戸を開けたままにします。
それでも、さっちゃんは目覚めませんでしたから、結局は僕が起こしましたけどね。
すでに、正午は過ぎていました。

オートミールとバナナを牛乳で煮たのが、さっちゃんの朝食。
それと75gのヨーグルトです。
今日はしっかりと食べてくれました
当然、薬もしっかりと飲んでくれました。

さっちゃんはその後も布団の中にいることが多かったですね。
僕にとっても、さっちゃんが寝ていてくれた方がいろいろな用事をすることが出来るので有難いのです。
でも、それはちょっと安易だなと反省する部分もあるのですがね。

途中、2時ころだったでしょうか?
起き出して来たさっちゃんは、布団に戻ることを拒否して玄関へ行きました。
昔のように玄関を開けようとドアの鍵やらチェーンやらをガチャガチャといじくりまわすことはありません。
今はもう開け方は分からないでしょうし、開けようとトライすることもないみたいです。
ただ玄関のドアの取っ手を掴んで、玄関に突っ立っていました。
サンダルも履かずに、靴下のままで突っ立っていました。
僕もそんなさっちゃんを放っていましたから、さっちゃんはじっと静かに長い時間突っ立っていました。

10分、20分、どれくらいさっちゃんは玄関に突っ立っていたでしょう?
そのまま放っておいたら1時間でもそのままでいそうな雰囲気です。
まあ、それではあまりなので、僕はさっちゃんの元へ行き、コンクリの玄関から板の間へ上がってもらおうとします。
さっちゃんは玄関のドアの取っ手と玄関にさげている長めの暖簾を手で強く握りしめていました。
両手とも簡単には離しそうにありません。
まずは暖簾を握りしめている左手から。
1本1本、指を開くように剥がして、暖簾から離しました。
凄く強い力で握り締めていました。
ドアの取っ手を掴んでいる右手はもっと大変でした。
最後は力ずくです。
さっちゃんをダイニングの椅子に座らせ、汚れた靴下を新しいのに穿き替えてもらいました。

さっちゃんは家の外に出たかったんでしょうね。
どこかへお出かけしたかったのでしょうね。
ちょうどその時、僕はNHKの『AIでよみがえる美空ひばり』の録画を観ていました。
僕に近寄って来たさっちゃんを椅子に座っている僕の右太ももの上に座ってもらって、一緒に観ました。

さっちゃんは僕の太ももに座るのが好きなようです。
僕もさっちゃんを座らせるのが好きです。
僕の右太ももに座っているさっちゃんの腰に右手を回して、抱きかかえるようにするのです。
僕の右手は、さっちゃんのお腹を直接触ることもあります。
その右手はさっちゃんのおっぱいに伸びることもあります。
高齢のせいか、認知症のせいか、さっちゃんは何も感じませんけれど・・・・
高齢にはなっても、認知症にはなっていても、さっちゃんと僕は夫婦であり、恋人同士なんだと思いたいのです。

ほんの少しでも感じてくれればどれだけ嬉しいことか! といつも思います。
若いころや壮年のころは、そんな感覚は自己満足的な愛欲や性愛の側面が強かったものです。
でも、今になって思えば、触るという刺激を与え、その刺激で感じてくれる。
これは本当に深い深いコミュニケーションなんだな、と分かります。
愛し合っている者同士の最高に深い心の通い合いがそこにはあるんだと分かります。

もちろん、性的ニュアンスの強い行為でなくても構いません。
ハグだってそうですし、額や鼻先を引っ付けあったり、手を繋ぐことだってそうですよね。
このような行為に対しては、さっちゃんは反応してくれることが多くあったりしますね。
そんな時、僕は無上の喜びを感じます。
性的反応が皆無になったさっちゃんに対してだからこそ、僕はそのようなコミュニケーション方法の意味深さを教えられた気がします。

その後、さっちゃんは布団の中へ、僕は豚の角煮を作り始めました。
僕は豚バラ肉が好きで、よくブロックで買うのですが、さっちゃんが豚バラ肉を噛めなくなって来ましたから、豚の角煮を作り始めたんです。

そして夕方、さっちゃんと僕は散歩に出かけました。
すでに、5時45分でしたから、多摩川土手からの夕焼けを期待して、今日はいつものコースを逆回りで歩くことにしました。


▲18:13。湧水の流れ沿いの遊歩道を経て、多摩川土手に来ると、18時を少し過ぎていました。西の空全体が凄く綺麗に焼けることもあるのですが、今日は狭い空がほんの少し焼けただけでした。でも、その色は綺麗ですね。右の山は奥多摩の大岳山。


▲18:24。今日の日の入り時刻が18時22分だそうですから、日没直後の光景ですね。凄い時は空の雲も全部が紅く輝くのですが、どういう条件下でそうなるんでしょうね?

帰宅後、ご飯を炊き、お味噌汁を作って、いつもよりは遅い晩ご飯。
お味噌汁は半分ほど残しましたが、玉子かけご飯、豚の角煮(いわし団子と魚河岸あげも加えました)、買った惣菜のポテトサラダは全部食べてくれました。
食後は、トイレに行き、おしっこで濡れたパッドを替え、口を幸運にも2回水で漱いでもらい、でも、口を開けることは拒否。
スポンジブラシで口腔をこすったり、入れ歯を外したりは出来ません。
寝室に行って、寝巻きに着替えてもらって、布団に入ります。

このままさっちゃんが起き出して来ず、眠りに落ち続けてくれたら、その後はすべて僕の時間です。
もうすぐ12時ですが、今のところさっちゃんは寝続けてくれています。
今晩は昨日の夜のように遅くまでは起きていないつもりです。
火曜日の朝は早く起きなければいけませんから、明日、日曜日の朝もそれなりには早く起きておかなければなりません。
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