F沢さんとご一緒できない週が続いています。
実は彼女は二人が所属していた山岳会を今月いっぱいで退会することになったんです。
クライミングジムに通ったり、クライミング講習会に参加したりする中で、幾人かの実力ある仲間も出来たようなんです。
F沢さんは岩登りが本当に大好きになったようですし、上達したいという思いや将来の登山への夢も広がったようです。
もともと本番志向はありましたが、クライミング能力向上とともに具体的な本番の内容も広がったんだと思います。
無雪期の岩稜・岩壁は当然でしょうが、アイスクライミングや恐らくは冬季の岩稜・岩壁にも夢は広がっているんじゃないでしょうか?
さらには、日本国内だけではなくて、アメリカのヨセミテやヨーロッパアルプスやヒマラヤにも思いが徐々に浸透していってるような気もします。
僕がいま所属している山岳会は主に沢登りと雪山の会です。
ただ、僕が自分の年齢を考慮して選んだ会ですから、沢や雪山のレベルは推して知るべし、です。
クライミングのレベルも僕やF沢さんが一番上手いくらいですから、そのレベルは低いんです。
F沢さんがこの会から離れ巣立って行くのは極々自然な流れでした。
とは言え、寂しいですね。
ただ、山仲間でなくなった訳ではありませんから、今後も都合が合えばご一緒することもあるでしょう。
どんどん成長し、多くの充実した体験を積む彼女の姿を見るのが楽しみですね。
そのF沢さんが、昨晩8時ころに我が家の下まで来てくれました。
さっちゃんの夕食をいつもより早めに済ませたので、さっちゃんはもう布団の中でした。
それでも長く部屋をあける訳にはいきませんから、10分ほど暗い道路上で会う予定でした。
僕が預けていたザイル等の返却もありますし、僕が借りていた本の返却もあります。
F沢さんは僕とさっちゃんに和菓子をお土産にくれました。
僕も家にある本の中で山野井泰史の『垂直の記憶』を選んでプレゼントしました。
そして、邪魔になるかもしれないのですが、さっちゃんが昔撮った写真。
写真の会(海外、主にヒマラヤの山の写真中心)にも所属していたさっちゃんがその会の写真展に出品した大きな写真なんです。
家には何枚もあるのですが、剱岳八ッ峰五六ノコル付近の写真とネパールのランタンリルンの写真を選びました。
飾ってくれて、様々想いを巡らせてもらえれば嬉しいですね。
10分ほどの予定でしたが、結局20分も立ち話ししました。
部屋に戻ると、さっちゃんはずっと寝ていてくれたようです。
F沢さんは木曜日フルで一緒に行ける山仲間が出来ました。
僕より少し若い方ですが、講習会のコーチをするような実力ある方のようです。
で、以前何度か木曜日にご一緒したK田さんに声を掛けたのですが、いろいろと家庭の事情があって来れないみたいですね、残念!
F沢さんがいつも木曜日に来るようになってから、たったの半年間ほどのことでしたが、改めて一人になると実に寂しいですね。
でも、一人で天覧山に通っていた期間の方がずっと長いのです。
これからも地道に続けたいと思います。
時々はF沢さんも他の仲間ともご一緒できるかもしれませんしね。
▲10:54。この日も最初は最下部岩場からです。所定の位置に座って、インスタントチャイを飲みコロッケ1個を食べます。中央の光の中に亡霊のように浮かんでいるのが僕。後ろには岩場が見えます。
最下部岩場のトラバースをいつも10往復していますが、今の僕はそれを楽にこなせています。
完全にウォーミングアップになっています。
ですから、少しでも楽しみながら目標を立てながらこの10往復もやりたいと、考えました。
ですから、10往復にかかる時間を計って、それを早めて行くことを目標にしたんですね。
スマホにストップウォッチ機能があることを最近知りました。
スタート地点の地面に置いて、スタートと同時にセットします。
そして、まずは1往復。
僕は1往復1分ちょっとで行けていると思っていました。
かかっていても、1分台でと。
でも、1往復してスマホを見るとビックリ!
▲11:41。このタイムは10往復にかかったタイム。31分48秒55。1往復に2分はかからないと思っていた自分でしたが、1往復の際に見たスマホは3分以上を示していました。驚きました。自分の遅さにではなくて、自分の時間感覚にですけどね。「へぇ~っ! こんなにかかってたんだ!」ってな感じですかね。1往復平均は3分10秒855です。今後はこれが基準になりますね。
時間記録を採るので、岩場両サイドでも休息は取りませんでした。
横移動とは言えクライミングですから、全身運動です。
指、手、腕、脚、足、足指などのほか、体幹の筋肉を満遍なく使う運動です。
そんな運動を10往復するのには30分間もかかるんだということが分かりました。
スポーツジムで負荷をかけたバイクを30分間漕いだら結構な運動ですよね。
バイクは心肺機能と脚が主ですが、クライミングは全身です。
改めて、最下部岩場のトラバース10往復はいい運動だなぁと再認識しました。
▲12:08。トラバース岩に上がって来ました。昼食はインスタントのエスプレッソ・オレと塩くるみパン。涼しい季節、寒い季節のトラバース岩は天国です。南向きですから、冷たい北風からは守られ、日当りも良くていつもポカポカしています。
そんな天国環境の中で、トラバース開始した僕は苦労していました。
体が重い!
最下部岩場のトラバースを休憩なしに一気に10往復した疲労が影響してるみたいです。
左から右へ半往復して、右端で休憩しました。
体が重くて、いつ落下しても不思議ではない感じでした。
そんな中、1往復、1往復半、2往復、2往復半と何とか進むことが出来ました。
▲12:37。2往復半から3往復に向かう途中、この写真の状況で落下しました。これはその時の再現写真です。左手で掴むべきホールドをしっかりと掴むことに失敗して落下しました。この写真で右手が掴んでいるホールドの横を左手でも掴んでいたんです。腰が下りて沈み込んだ姿勢から反動で伸び上がるように体を上げて、左手が上のホールドを掴んで立ち込むんです。決して難しいムーブではありません。ここで失敗した記憶もありませんしね。
右端の2往復半から再スタートすることにしました。
ところが、またしても同じ場所で落下。
左手でホールドは掴めたのですが、左足の次のスタンスがすぐに見つからず、いい加減な場所に足を置いてしまいました。
結果、足が滑って落下。
いつも落ちないような場所で、2度も続けて落下するとは!
ショックです。
何となく体が重いその日のコンディションでは仕方がないか、という諦めの心持ちも少しありました。
ヤル気が萎んでいく中、何とかモチベーションを立て直して、再々度のトライ。
不思議で仕方ないのですが、またしても同じ場所で落下。
最初と同じように、左手でホールドが掴めませんでした。
肉体のコンディションもあるのでしょうが、どこか集中力が欠けているんだと思います。
こんな時は、もうこれ以上やらないに限ります。
こういう日もあるでしょう。
長い目で見て、成長していけばいいんだと思うことにしました。
▲13:04。下山して、麓の能仁寺の庭のツツジが狂い咲きしていました。本当にツツジという花は馬鹿な(可愛い意味で)花ですよね。真冬でも暖かい日が続くと、幾輪か咲きますもんね。これは単に馬鹿なんではなくて、子孫を残すための戦略なのかもしれませんね。秋でも冬でも花芽というか蕾を持ってるんですからね。寒い冬でも暖かさが続けば、花を咲かせることで受粉のチャンスを得ようとしているのかもしれません。暖かいと動きだす昆虫もいるでしょうから、そんな昆虫を引き寄せる確率は高まりますからね。
実は彼女は二人が所属していた山岳会を今月いっぱいで退会することになったんです。
クライミングジムに通ったり、クライミング講習会に参加したりする中で、幾人かの実力ある仲間も出来たようなんです。
F沢さんは岩登りが本当に大好きになったようですし、上達したいという思いや将来の登山への夢も広がったようです。
もともと本番志向はありましたが、クライミング能力向上とともに具体的な本番の内容も広がったんだと思います。
無雪期の岩稜・岩壁は当然でしょうが、アイスクライミングや恐らくは冬季の岩稜・岩壁にも夢は広がっているんじゃないでしょうか?
さらには、日本国内だけではなくて、アメリカのヨセミテやヨーロッパアルプスやヒマラヤにも思いが徐々に浸透していってるような気もします。
僕がいま所属している山岳会は主に沢登りと雪山の会です。
ただ、僕が自分の年齢を考慮して選んだ会ですから、沢や雪山のレベルは推して知るべし、です。
クライミングのレベルも僕やF沢さんが一番上手いくらいですから、そのレベルは低いんです。
F沢さんがこの会から離れ巣立って行くのは極々自然な流れでした。
とは言え、寂しいですね。
ただ、山仲間でなくなった訳ではありませんから、今後も都合が合えばご一緒することもあるでしょう。
どんどん成長し、多くの充実した体験を積む彼女の姿を見るのが楽しみですね。
そのF沢さんが、昨晩8時ころに我が家の下まで来てくれました。
さっちゃんの夕食をいつもより早めに済ませたので、さっちゃんはもう布団の中でした。
それでも長く部屋をあける訳にはいきませんから、10分ほど暗い道路上で会う予定でした。
僕が預けていたザイル等の返却もありますし、僕が借りていた本の返却もあります。
F沢さんは僕とさっちゃんに和菓子をお土産にくれました。
僕も家にある本の中で山野井泰史の『垂直の記憶』を選んでプレゼントしました。
そして、邪魔になるかもしれないのですが、さっちゃんが昔撮った写真。
写真の会(海外、主にヒマラヤの山の写真中心)にも所属していたさっちゃんがその会の写真展に出品した大きな写真なんです。
家には何枚もあるのですが、剱岳八ッ峰五六ノコル付近の写真とネパールのランタンリルンの写真を選びました。
飾ってくれて、様々想いを巡らせてもらえれば嬉しいですね。
10分ほどの予定でしたが、結局20分も立ち話ししました。
部屋に戻ると、さっちゃんはずっと寝ていてくれたようです。
F沢さんは木曜日フルで一緒に行ける山仲間が出来ました。
僕より少し若い方ですが、講習会のコーチをするような実力ある方のようです。
で、以前何度か木曜日にご一緒したK田さんに声を掛けたのですが、いろいろと家庭の事情があって来れないみたいですね、残念!
F沢さんがいつも木曜日に来るようになってから、たったの半年間ほどのことでしたが、改めて一人になると実に寂しいですね。
でも、一人で天覧山に通っていた期間の方がずっと長いのです。
これからも地道に続けたいと思います。
時々はF沢さんも他の仲間ともご一緒できるかもしれませんしね。
▲10:54。この日も最初は最下部岩場からです。所定の位置に座って、インスタントチャイを飲みコロッケ1個を食べます。中央の光の中に亡霊のように浮かんでいるのが僕。後ろには岩場が見えます。
最下部岩場のトラバースをいつも10往復していますが、今の僕はそれを楽にこなせています。
完全にウォーミングアップになっています。
ですから、少しでも楽しみながら目標を立てながらこの10往復もやりたいと、考えました。
ですから、10往復にかかる時間を計って、それを早めて行くことを目標にしたんですね。
スマホにストップウォッチ機能があることを最近知りました。
スタート地点の地面に置いて、スタートと同時にセットします。
そして、まずは1往復。
僕は1往復1分ちょっとで行けていると思っていました。
かかっていても、1分台でと。
でも、1往復してスマホを見るとビックリ!
▲11:41。このタイムは10往復にかかったタイム。31分48秒55。1往復に2分はかからないと思っていた自分でしたが、1往復の際に見たスマホは3分以上を示していました。驚きました。自分の遅さにではなくて、自分の時間感覚にですけどね。「へぇ~っ! こんなにかかってたんだ!」ってな感じですかね。1往復平均は3分10秒855です。今後はこれが基準になりますね。
時間記録を採るので、岩場両サイドでも休息は取りませんでした。
横移動とは言えクライミングですから、全身運動です。
指、手、腕、脚、足、足指などのほか、体幹の筋肉を満遍なく使う運動です。
そんな運動を10往復するのには30分間もかかるんだということが分かりました。
スポーツジムで負荷をかけたバイクを30分間漕いだら結構な運動ですよね。
バイクは心肺機能と脚が主ですが、クライミングは全身です。
改めて、最下部岩場のトラバース10往復はいい運動だなぁと再認識しました。
▲12:08。トラバース岩に上がって来ました。昼食はインスタントのエスプレッソ・オレと塩くるみパン。涼しい季節、寒い季節のトラバース岩は天国です。南向きですから、冷たい北風からは守られ、日当りも良くていつもポカポカしています。
そんな天国環境の中で、トラバース開始した僕は苦労していました。
体が重い!
最下部岩場のトラバースを休憩なしに一気に10往復した疲労が影響してるみたいです。
左から右へ半往復して、右端で休憩しました。
体が重くて、いつ落下しても不思議ではない感じでした。
そんな中、1往復、1往復半、2往復、2往復半と何とか進むことが出来ました。
▲12:37。2往復半から3往復に向かう途中、この写真の状況で落下しました。これはその時の再現写真です。左手で掴むべきホールドをしっかりと掴むことに失敗して落下しました。この写真で右手が掴んでいるホールドの横を左手でも掴んでいたんです。腰が下りて沈み込んだ姿勢から反動で伸び上がるように体を上げて、左手が上のホールドを掴んで立ち込むんです。決して難しいムーブではありません。ここで失敗した記憶もありませんしね。
右端の2往復半から再スタートすることにしました。
ところが、またしても同じ場所で落下。
左手でホールドは掴めたのですが、左足の次のスタンスがすぐに見つからず、いい加減な場所に足を置いてしまいました。
結果、足が滑って落下。
いつも落ちないような場所で、2度も続けて落下するとは!
ショックです。
何となく体が重いその日のコンディションでは仕方がないか、という諦めの心持ちも少しありました。
ヤル気が萎んでいく中、何とかモチベーションを立て直して、再々度のトライ。
不思議で仕方ないのですが、またしても同じ場所で落下。
最初と同じように、左手でホールドが掴めませんでした。
肉体のコンディションもあるのでしょうが、どこか集中力が欠けているんだと思います。
こんな時は、もうこれ以上やらないに限ります。
こういう日もあるでしょう。
長い目で見て、成長していけばいいんだと思うことにしました。
▲13:04。下山して、麓の能仁寺の庭のツツジが狂い咲きしていました。本当にツツジという花は馬鹿な(可愛い意味で)花ですよね。真冬でも暖かい日が続くと、幾輪か咲きますもんね。これは単に馬鹿なんではなくて、子孫を残すための戦略なのかもしれませんね。秋でも冬でも花芽というか蕾を持ってるんですからね。寒い冬でも暖かさが続けば、花を咲かせることで受粉のチャンスを得ようとしているのかもしれません。暖かいと動きだす昆虫もいるでしょうから、そんな昆虫を引き寄せる確率は高まりますからね。