我が家の桜が満開です。
我が家のと言っても、我が家はアパートで庭はありませんから、ベランダから手が届くほどの近くで咲く桜のことです。
▲2023年3月28日14:52。今日は少し陽の差すこともありましたが、雲の多い一日でした。満開になってから気温の低い日が続きましたから、落花せずに美しさを保っています。
さっちゃんが入院することがなければ、この桜を目にすることが出来たのにと、残念です。
さっちゃんと僕は毎年、多摩川土手の桜を見に散歩していました。
さっちゃんが認知症になってからは、尚更そんなお花見を大切に思っていました。
ところが、昨年は最初の誤嚥性肺炎で入院中。
お花が終わったころ、I老健へ入所しましたから、自宅に戻ることはありませんでした。
一昨年の2021年は桜の時季に何度も散歩をしました。
▲2021年3月29日14:29。2020年までは青梅丘陵のあちこちをハイキング出来ていたさっちゃんでしたが、2021年からはそんな体力もなくなりました。散歩も1時間近くなると、腰が曲がって来て辛そうでした。でも、その後のことを思うと、歩けているだけで素晴らしいですし、嬉しいですね。
▲2021年4月2日16:56。桜の花びらが散って、地面を覆っています。綺麗ですね。この場所はさっちゃんのお決まりの散歩コースの途中にありました。このころのさっちゃんはどういう訳かは分かりませんが、ただでさえ乏しい表情の中から笑顔が消えていました。
昨日のことですが、僕は自転車に乗って買い物から帰って来てました。
「今年もさっちゃんとお花見が出来ないなぁ」と、自転車を漕ぎながら僕は思っていました。
「ずう~っとさっちゃんとお花見して来たのになぁ」と、思いました。
過去のさっちゃんとのお花見の1シーン1シーンが脳裡に浮かびます。
自転車を走らせながら、僕は涙が滲んでしまいました。