さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

青梅丘陵のいちばん楽なコース、宮ノ平駅~青梅駅を歩きました。これからもさっちゃんはブランクを乗り越えて山歩きを楽しめると思います

2020-06-30 23:37:16 | 山登り
3ヶ月少しのブランクで心配なことがありました。
まずは体力です。
さっちゃんの山体力がこの長期のブランクで相当弱っていることが予測されます。
ですから、久し振りのハイキングのコースは本当に楽なコースにしました。
急登がなく、全コースが林道のような歩き易い山道になっています。

次に心配なのは山を楽しめるかどうかです。
このブランクで、さっちゃんは自分が山歩きが好きだということを忘れてしまっているかもしれません。
認知症では気分や嗜好そのものも変化することがありますから、体力はあっても嫌いになっているかもしれません。

そんなことを考えながら選んだコースが宮ノ平駅から青梅駅へ青梅丘陵を歩くコースでした。
青梅丘陵全体の3分の1か4分の1くらいしか歩きませんし、山道らしい山道もなく、林道のような道がほとんど。
駅で言えば、ひと駅の間を歩くだけです。


▲9:00。宮ノ平駅で下車しました。乗って来た電車が見えてますね。暑い時期ですから、本当はもっと早い時間から歩きたいのですが、さっちゃんをあまり早起きさせるわけにもいかず、この時間となりました。これでも秋や冬の山歩きに比べると、1時間は早いんです。


▲9:08。駅から最初、北西方向へ進みます。要所に標識があって間違えることはありません。振り返れば、この辺りだけが山道らしい狭い道でしたね。


▲9:16。林道を離れ、左の道へ入ります。この程度の道の傾斜がいちばん急な方でしたね。


▲9:21。山道と言ってもこれくらいの幅はあります。幅広の道なのでさっちゃんは僕と手をつなぎたがります。写真を撮る時だけ、手を離して、前に行ったり、後ろに下がったりしました。


▲9:31。以前ここまで来た際には、この写真のさっちゃんの後ろの山道を右へ登って行きました。普通の山道でした。以前の記憶がありましたから、今回このコースを選んだわけです。


▲9:45。青梅丘陵は標高の低い青梅市の里山、裏山ですから人の手が多く加わった山域です。杉などの植林が多いのですが、この写真の辺りでは豊かな広葉樹が広がっていました。


▲9:59。青梅丘陵のメインコースと合流します。ハイカーやランナーがたくさんいます。


▲10:07。以前も休憩したことのあるトイレのある広場です。さっちゃんは出発前に家でおしっこをしました。山歩き中に一度はおしっこするかもなと思っていましたから、ここでも「おしっこする?」と聞いてみました。結局、家に帰るまでしませんでした。ここまで、休憩に適した場所がありませんでしたから、ここまで歩いて来てしまいました。ここでさっちゃんと僕は朝食のサンドイッチ。


▲10:25。ここは青梅市街地のすぐ裏ですから、市民にとっての身近なお散歩コースでもあります。立派な休憩所が幾つもあります。僕たちは休憩したばかりでしたし、この先の休憩所でも人が多いので遠慮しました。ですから、今回は1回しか休憩しませんでした。


▲10:26。眼下には青梅の市街地が広がっています。


▲10:56。叢雨橋(むらさめばし)です。この橋の下がかつての青梅坂峠で、昔は主要な道だったそうです。


▲11:12。車止めのゲートがあり、駐車場にはたくさんの車が停まっています。青梅丘陵ハイキングコースの東の端っこ。


▲11:23。車道をずうっと歩いて来ました。この道は駅へと続いています。11時半には青梅駅に着きました。青梅駅からは電車も多く出ています。

さっちゃんはしっかりと歩いていました。
手をつなぐことを要求されるので、僕の自由度はかなり減りますね。
写真を撮ったり、調べたりしていると、僕はさっちゃんに怒られます。
最後の辺りでは、のんびり歩きたい僕を引っ張るようにしてさっちゃんが歩こうとするので、僕がさっちゃんの手を振りほどきました。
そのせいか、それからしばらくさっちゃんはプンプン、ツンツンしてましたね。

さっちゃんがこの山歩きを楽しめていたかどうかはよく分かりません。
笑顔はありませんでした。
でも、辛そうとか、嫌そうな表情もなかったですから、淡々と楽しんでいたんだと思います。
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牛乳パックを切り開く作業を今日は初めて僕ひとりで行いました

2020-06-29 23:31:43 | 出来なくなったこと
牛乳パックとさっちゃんが夜飲んでいる野菜ジュースのパックがたくさん溜まってました。
お昼過ぎにその切り開き作業をすることにしました。

以前はさっちゃんにも手伝ってもらっていた作業です。
認知症になってからもしばらくは、切り開く最初の部分だけに数センチの切れ込みの目印を入れておきさえすれば、後はさっちゃんがやってくれてました。
そのうち、底部分の切り開きには力を込めてハサミを使わなければなりませんから、だんだん難しくなりました。
ですから、最初にハサミを入れる長い1辺だけを切ってもらうことにしました。
さらに時が経つと、その最初の1辺も最後の底に近づく辺りは力が足りずに切れなくなりました。
それで、最初の1辺の半分ほどだけを切ってもらうことにしました。
そして、前回のこと、最初の1辺を切り始めること自体が出来なくなっていました。
ハサミの握り方、使い方も忘れているので、手を取って握らせて切ってもらおうとしましたが、力自体も弱くなっていてまったく切り進めませんでした。

ですから今日は、最初からさっちゃんには何も頼みません。
さっちゃんはテーブルの向かい側に座って、僕の作業を見てもいないようです。
関心もないようです。
けっこう溜まっていましたから、僕ひとりで30個ほどを切り開きました。

たかが牛乳パックの切り開き作業ですが、物事が次第に出来なくなっていくプロセスを見せてくれている気がします。
牛乳パックのどの辺を切ればいいのかは、最初に分からなくなる事柄です。
これには知識や経験が必要だったり影響して来たり、考える能力も大切となります。
でも、どこを切るかということを教えてあげれば、だいたい出来ていましたね。
しょっちゅう忘れますから、そのたびに教えてあげる必要はありますけれど。

それに続いて起きたことは、ハサミの使い方を忘れてしまうこと、使う力が弱くなっていくこと、このふたつが同時進行だったように感じます。
牛乳パックは比較的硬いですから、ハサミを使う力の弱さの方が目立っていたかもしれませんね。

例えば、着替える作業なども牛乳パックの切り開き作業とよく似ています。
まず出来なくなったり分からなくなったりするのは、どれを脱いで、何を着るかということ。
脱ぐものを教えると、脱ぐことは出来ます。
着るものを教えるだけでは着ることは出来ません。
Tシャツをズボンのように穿こうとすることはしょっちゅうあります。
どう着るのか? 裏表、前後ろ、着方、いろいろと忘れていることはたくさんあります。
知識、経験、思考力は認知症では早く失われるもののようです。
今現在のさっちゃんですが、例えばズボンを穿く場合、ほとんどを介助しなければ穿くことは出来ません。
裏表と前後ろを確認して、さっちゃんに正しい向きで手渡せば、後はすべて自分で穿けていたころもありました。
つまり、今はズボンの穿き方(ハサミの使い方のよう)があやふやになって来ているのです。
さらに、以前は立ったまま自分だけで穿けていたのですが、今は僕の支えが必要です。
最近は、ソファに座ってもらって僕がズボンを穿かせてあげることも多くなりました。
これは肉体的能力の衰えでしょうね。

こんなパターンを経て出来なくなっていく事柄が今後増えていくと思います。
生きていく上で欠かせない、食べること、飲むこと、寝ること、排便・排尿、それらにも同様の進行があるように感じています。
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3ヶ月ちょっとぶりの山歩き。蒸し蒸しする中、すごく平らなハイキングコースを淡々と歩きました

2020-06-28 23:52:55 | 山登り
山歩き自体のご報告は後日行うとして、今日はその前後の周辺情報を書いておきましょう。

土曜日青梅丘陵を歩いて来ました。
本当に久し振りなので、さっちゃんにどの程度の影響があるのか分かりませんから、まずは普段の散歩の延長程度のコースにしました。
僕が歩けば1時間ほどで歩けるだろうコース、さっちゃんでも2~3時間で大丈夫でしょう。
急登もなくて、本当に緩やかに登り、稜線に出たら林道のような幅広のハイキングコースをプラプラと歩くだけ。

結果をご報告しておけば、9時過ぎに歩き始め、1回の休憩を挟んで11時半には青梅駅に到着していました。
さっちゃんの足でも2時間ほどの短くて楽なコースでしたね。

朝の出発ですが、朝食抜きで7時45分には家を出ることが出来ました。
コンビニとパン屋さんに寄って、朝食と行動食を買います。
休憩を1回しか取りませんでしたから、行動食はほとんど残り、帰宅してからの昼食となりました。

この日の気候は蒸し蒸しと湿度が高かったのは確かですが、曇っていて、それほど暑くは感じませんでした。
青梅のこの日の最高気温は28.9℃、でも歩いていた時間帯の気温はせいぜい25~27℃でしたから、まあまあの夏日です。
それよりも12時ちょっとには最寄りの駅に帰り着き、28℃台の中を家路に向かう時がいちばん暑くて苦しかったですね。

帰宅すると、すぐにお風呂。
湯船にお湯を張ります。
待ってる間に、ほとんど手を付けなかった行動食のパンを少しだけ食べました。
さっちゃんは我が家のお風呂の湯船に浸かるのが久し振りでしたから、湯船への入り方を少し忘れているようでした。
何やかやと、手取り足取りでようやく湯船に入ってもらいました。
火曜日のデイサービスで入浴させてもらってるんですが、湯船には浸かってるのかな?
今度聞いてみることにしましょう。

すぐに出たがるさっちゃんを2度3度押しとどめて、それでも短時間でさっちゃんは上がってしまいました。
タオルで体を拭き、お風呂場を出てからは追いかけるようにしながらバスタオルで体を拭いてあげます。
下着を着て、さっちゃんは布団の中へ。
裸ん坊の僕はお風呂場へ戻って、体を洗い、顔を洗って、髪の毛も洗います。
念のため、さっちゃんが入って来れないように洗面所の戸を突っ張り棒で開かなくしておきましたが、さっちゃんは来ませんでした。

その後、僕はPCチェック等しましたが、やはり疲れていたのでしょう、さっちゃんと一緒の布団の中へ。
4時過ぎて目が覚め、さっちゃんと二人でスーパーに買い物へ行きました。
夕食は僕も疲れて面倒くさくなっていましたから、お味噌汁だけ作って、あとはスーパーで買ってきた惣菜1品。
小さな惣菜でしたから、納豆1パックに豪勢に玉子1個を入れたのも出しました。
夕食後、少しは録画したテレビ番組等観ていましたが、僕もさっちゃんがすでに寝ている布団で横になりました。
すぐにまた起きて、したいこと(ブログを書くとか)はあったのですが、目覚めたのは朝5時!
久し振りに歯も磨かず、寝巻きにも着替えずに寝込んでしまいました。
(さっちゃんはほぼほぼそうですけどね)
3ヶ月ちょっとぶりというのもありますし、蒸し暑い中歩くのは思いの外肉体を疲労させるようですね。

最後にトイレにまつわる事柄を書いておきます。
家を出る前に、さっちゃんがおしっこをしてくれたのは本当に安心材料でした。
これで、この日の山行中に多くても1度の排尿があるだけ、1度もないことも十分あり得ることとなったのです。
尿漏れパッドとその専用パンツを穿いてもらいました。
真夏では少々暑いんじゃないかなと思いますが、結局さっちゃんは何も言いませんでした。
何か感じていても言えないでしょうが、気持ち悪そうな素振りもなかったので、大丈夫だと思います。
結局、この日は山歩き中、外出中、排尿はありませんでした。

そして今朝のことです。
さっちゃんは7時ころ目を覚まし、起き上がってうろうろし始めました。
僕も起きて、トイレに連れて行きましたが、トイレではないようです。
僕は布団に戻りましたが、さっちゃんはまだうろうろしています。
僕はやっぱりトイレのことが心配で、さっちゃんを再度トイレに連れて行きました。
今度はトイレに入る雰囲気をわずかに醸し出しています。
(この感覚は何とも説明しがたいですけれど)
でも、さっちゃんは相変わらずすぐに便座に座りたがります。
ズボンやパンツを脱がされるのは嫌がって抵抗するのに、便座には早く座りたがるのです。
その時僕は、座ろうとするさっちゃんを腰のあたりで抱き上げて、宙に浮かせました。
その状態で手をかけていたズボンとパンツを一気に脱がせて、腰を抱きかかえたまま、さっちゃんを便座に降ろしたんです。
僕的にはナイスプレーなんですが、さっちゃんとしては酷く腹立たしいことですよね。
さっちゃん、しばらく僕に対して怒りまくっていましたが、静かになりました。
どうやら息んでいるようです。
ぽと、ぽと、と落ちる音がします。
排便です!
13日ぶりです!
苦しむ様子もなく、スムーズな排便でした。
山を歩く運動の好影響ならいいな、と思います。
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とりあえず便座に座ってもらうやり方にも問題があることが分かりました

2020-06-26 23:55:01 | トイレ・排泄
認知症の症状というものはすぐそばに居てもその変遷を的確にはなかなか捉えられないものです。
気付かないうちに、いつの間にか、そんな風になっていた、と感じることが如何に多いことか!
言葉の変遷ひとつにしても、意味ある言葉をしっかりと話し、会話も成立していた時もあれば、
今現在はごくごくたま~に意味ある単語が混ざる程度で、会話は成立しません。
それが今後はどうなるのでしょう?
意味ある単語すら混ざらなくなるのか?
今はよく喋りますけれど、まったく喋らなくなってしまうのか?
このブログを書く意味も、その時その時のさっちゃんの姿を書き留めておくことにも意義があると、最近感じます。

ところで、数ある認知症の症状の中でトイレ絡みの出来事は以前から比較的具体的に記録してきたと思います。
トイレにまつわる失敗談がどうしても多くなりますが、それだけ本人にとっても僕にとっても衝撃やショックが大きいので書き残しちゃいますよね。

今日の話題もトイレの中での話。
尿意を覚えても5~10分は我慢できていた頃から、尿意即排尿と言ってもいいくらいの現在まで、順調に(笑)進行してきました。
家にいる時でも、尿意を訴えてからトイレに行く間で少し漏らしてしまうことが続いていました。
そういう状況に対して、僕も対策を講じたわけです。
つまり、尿意を訴えていなくてもトイレの便座に座らせる、です。

このやり方には当然当たり外れがあります。
時間的にそろそろ出てもいいな、とか
これから出かけるから、その前におしっこをしておいてくれると助かるな、とか

そんな感じで、とりあえずさっちゃんを便座に座らせるんです。
この方法はけっこう上手くいっています。
記録を取っているわけではありませんから、主観的な印象ですが、半分以上でおしっこをしてくれていると思います。

ただ、この方法には大きな問題点があります。
それはこうです。
さっちゃんには尿意がないわけですから、便座に座る意味が理解できないのです。
便器のそばまでは来てくれますが、さすがにズボンを脱がし、パンツまで下ろそうとすると嫌がりますよね。
当然です、降ろされないように両手で押さえて抵抗します。
その抵抗の大きさも、かなり大きいと僕も諦めますが、さほどの抵抗がなくて座ってくれることも多いいんです。

この件で今朝ちょっと困ったことが起きました。
デイサービスに出かける前に、おしっこをしておいて欲しかったので、さっちゃんを呼びました。
便座に座るまでは中程度の抵抗でした。
でも、便座に座ってからが抵抗が激しかったですね。
さっちゃんは座ったままで立ち上がったりはしなかったのですが、言葉で僕を罵るような感じでした。
さっちゃんの目の前に座っている僕に、「出て行け!」みたいな言葉を浴びせ掛けたりしました。
まあ、ここまでもないことではないので、いいのですが、この後の出来事は困りますし、今後が心配です。

しばらく待っていると、おしっこが出ました。
僕はさっちゃんに笑顔を向けて手をパチパチパチと叩きます。
そして、トレペで拭こうとすると、さっちゃんがなおも怒っていて、両足を固く閉じているのです。
拭けません。
少し力を入れて、両足の間に僕の右手を入れようとするのですが、隙間を作ってくれません。
それどころか、そのまま立ち上がろうとさえするんです。
僕はさっちゃんの体を押さえて、留まらせます。

このままという訳にもいきませんから、僕は少々強引に右腕を両足の間に差し込みました。
僕の足も使って、さっちゃんの両足を開いて、2度3度トレペで拭きます。
僕もこんな強引なやり方はです。
でも、拭かないわけにもいきませんし。

今後、こんな行動が頻発するとちょっと大変ですよね。
別の対応方法を考えなければならないかもしれません。
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今日の僕はさっちゃんに対して優しい気持ちがぜんぜん持てませんでした

2020-06-25 23:52:28 | 気分や思い
今日の僕はさっちゃんにとっては悪い夫でした。
朝から晩まで、さっちゃんを虐めていたようなものです。

どんな虐めだったか、事細かには書きませんけれど、まあだいたい次のような事柄です。
●さっちゃんに向ける顔の表情が一日中冷たい。
●一日中纏わり付いて来るさっちゃんを体をぶつけるようにして遠ざける。
●怒って僕をぶって来る(ぜんぜん痛くはない)さっちゃんの手を強く払う。
●突っ張り棒で開かないようにして洗面所に立て籠もる。
 →1回は幕営用マットを持ち込んで、不貞腐れて寝て、
  もう1回はお茶1杯をゆっくりと飲み終わるまで雑誌を読んでいました。
●「うるさい!」「あっち行け!」「何でそんなことするの!」、、、、大声を上げてさっちゃんに怒鳴りつける。


他にも思い出せない酷いことをたくさんしてしまいました。
何よりもいちばん酷い仕打ちはさっちゃんに向ける僕の表情の冷たさだったように思います。
どうして今日は一日中こんな感じであり続けたんだろう? 
僕自身にもそれはよく分かりません。
やってる僕自身の心境はと言うと、反抗期だった中学生の頃の心境に似ているように感じました。
さっちゃんに悪いことをしてるなぁ、こんなことしたら駄目だよなぁ、とは分かっていてもやっちゃうんです。
これまでもそんなことはしょっちゅうありましたけれど、一日中続いたことは初めてですね。

さっちゃんに食べてもらう時の介助とか、トイレや着替えでの介助はいつもと同様に行いました。
そんな時にさっちゃんを怒らせてしまうと大変ですからね。
そこには僕の打算が働きます。
散歩にも一緒に出かけて歩きました。
ずうっと手をつないで歩きましたよ。
さっちゃんの長所は嫌なことも引きずらずに忘れてしまうことですから。

夜の11時ころまで、僕の不穏は続きました。
さっちゃんの寝巻きへの着替えを強引に力ずくでやってしまったのが、今日最後の虐めでしょうか。
本当にこれは僕の「不穏」ですよね。
冷静に自分を見つめる、そんな自分も常に居たのですが、さっちゃんに対するとどこかに吹っ飛んでしまっていました。

原因のひとつは欲求不満の蓄積だと思います。
もちろん多々ある原因のうちのひとつ。
例えば、山の自然へ浸りたい、そんな欲求が高まって来ています。
登山を始めて以来40年間ほどで、こんなに長期間山に入らなかったことはありませんね。
さっちゃんと山へ行くと、いろいろなストレスがかかるので僕自身はなかなか自然に浸ることができません。
緊急事態解除後、もう何回山登りを計画しようと思ったことでしょう。
でも、さっちゃんと行くのは余計に心労が蓄積されそうで、二の足を踏んでしまっていたのです。
もうそんなことを言ってる場合でもないようです。
僕の心が山の自然に飢えきっていて、心が疲れて癒しを求めているようなんです。
とにかく1回、山へ行こう。
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言語リハビリの時のさっちゃんは暗くて重い感情に支配されがちに感じます

2020-06-24 23:48:48 | 言語リハビリ
水曜日は言語リハビの日。
今朝のさっちゃんの出発までの様子は可もなく不可もなし、ってな感じ。
朝食は3分の1ほど食べ、薬も半分ほど飲み、トイレでおしっこはして、歯磨きは相変わらず非協力的。
ゆとりのある時間に家を出て、予定していた電車に乗れました。

今日のさっちゃんにはとりわけ不穏な様子も見られず、T田先生に会って部屋に入って、椅子に座るまでも順調でした。
ちょっと心配な点があると言えば、俯きがちで元気がないという点。
先生がリハビリに導入しようと、身近な話題からさっちゃんに話しかけていくんですが、さっちゃんの反応は薄く、目も伏せがちで、先生のことをあまり見ません。

いつものようにさっちゃんは何やら喋り始めました。
先生の話しに合わせているのだか、無関係に勝手に喋ってるんだか、それは不明です。
ただ、その喋りは陰々滅々、聞いてるこちらも落ち込みそうな雰囲気。
時々何となく分かるフレーズが出て来るのですが、
「私は何にも出来ない。何にも分からない」とか
「あの人(僕のこと)に聞いて」とか
そんなニュアンスが微かに伝わってくる気がします。

先生がさっちゃんをリハビリに引き込もうとする努力も、ことごとく無視・無反応で応じるさっちゃんによって、水泡に帰します。
しかも、静かに暗かっただけのさっちゃんが「帰ろう」と言い出し、反抗の芽が見え始めました。
先生もこれ以上留めておくのは無理そうだと感じたのでしょう、「今日はここまでにしましょうか」とも。
ただ、「帰ろう」と言って椅子から立ち上がったさっちゃんですが、前々回のように部屋から出て、病院からも飛び出して行きそうな勢いはありません。
椅子のそば、部屋の中にとどまっています。

そこで先生が「ちょっと外の空気を吸ってみましょうか?」と、さっちゃんを部屋の外へ連れ出しました。
部屋の外と言っても、まだリハビリのトレーニングルームなんですが、運動器具などがある部屋を抜けると、そこは屋上のような場所でした。
「天気がいいと向こうに富士山が見えるんですよ」
「あの建物はコンビニやパン屋さんがあるところですね」
「あのパン屋さんは人気だそうですよ。食べたことあります?」

などと普通の会話をしてくださいました。
さっちゃんの表情も心なしか和らいだような気がします。

また部屋に戻って、「ふじのやま」を歌いました。
先生と僕は大きな声を出して歌いました。
さっちゃんのも微かに動いています。
ほんの小声ですが、声も出ています。
たったこれだけのことですが、嬉しく感じました。
T田先生にとってもそうだろうと思います。

今日は再開後3回目のリハビリでしたが、さっちゃんにとって言語リハビリとはいったい何だろう? と考えることがあります。
リハビリメニューがこなせなければ、リハビリできていると言えないのでしょうか?
そうならば、再開後もその前もさっちゃんはリハビリできていないことが多いですよね。
例えば、先生が「ねこ」と発語して、さっちゃんが「ねこ」と言う。
こんな訓練がありますけれど、今のさっちゃんは「ねこ」と言ってくれません。
でも、それはさっちゃんの反抗だったり怠惰だったりが原因なのでしょうか?
そうではないと思います。
さっちゃんの認知症、それに伴う失語症の病状がそのレベルに来ているせいだと思います。
さっちゃんの意識のどこかでは「ねこ」と言いたいのだと僕は信じています。
でも、言えない病状があるのでしょうね。

水曜日の言語リハビリの1時間は、さっちゃんにとって真面目で真剣な1時間だとさっちゃん自身感じていると思います。
僕には見えないところで、さっちゃんも必死にリハビリしようとしているのだと思います。
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本当に久し振りに湯船に浸かりました

2020-06-23 23:09:27 | 僕の自由時間
火曜日は僕の自由に出来る時間が少しはある日です。
数日前から3ヶ月ぶりに天覧山でひとり岩トレをしようかとか、青梅丘陵を一人だと全部歩ききれるかなとか、考えていました。
でも、天気予報、とくに午前中がいまいちだったので、出かけないことに。
来週は歯医者さんですし、本格的な自由時間の活用は再来週からかな?

そんな中、僕が今日やりたかったことは入浴、それも湯船にゆっくりと浸かることでした。
さっちゃんが認知症になって、介助することが増えたので、僕は入浴するとしてもほとんどがシャワー。
昔は、毎日ゆっくりと小1時間もお風呂に入っていました。
湯船にも前後2回に分けてトータル30分近くは浸かっていたと思います。
さっちゃんとハイキングに行った日は家で湯船に浸かっていたんですが、ここのところ新型コロナウイルスの影響でハイキングにも行けていませんでしたしね。
さっちゃんがいる時にお風呂に入っていると、お風呂のドアの外にすぐさっちゃんは来て、ドアを開けようとするんです。
ゆっくりとお風呂に入ることは出来ません。
そういう時はごく短時間でシャワーで済ませるのです。

今朝は4時45分に起こされてしまいました。
さっちゃんがありえないほど早く起き出したのです。
自然に目が覚めたという風でもなく、これはおしっこだな? と感じ、トイレに急いで連れて行きました。
直感は当たり、おしっこでした。

今朝は6時半に目覚ましをかけているのですが、その1時間半ほど前に起きてしまって、どうも調子が狂ってしまいます。
アラームが鳴り、5分ごとに続けて鳴るアラームを数回バンと叩き、やっと起きましたが、体が妙に重たく感じます。

さっちゃんは朝食も半分以上食べ、薬は全部飲み(すごい!)、歯磨きには相変わらず非協力的ですがね。
さっちゃんを無事に送り出し、のんびりと残りの朝食を食べ、テレビを観て、PCチェックしました。
10時過ぎていましたが、何となく疲れているので、ちょっとだけ布団に横になって、体を休めようと思いました。
眠ってしまいました。
目覚めると、今の時刻が気になります。
普通、昼間にちょっと寝ても30分くらいで目が覚めることが多いいんです。
だから、11時くらいかな?
それとも意外とよく寝た感じなので12時くらいなのかな?
で、時計を見てみると、な、な、なんと! 13時!
2時間半も寝てしまったんですね!

お昼ご飯は前の晩のカレーライスの残り。
それから自転車でスーパーに買い物しに行きました。
帰って来ると、3時半。
あと1時間もすればさっちゃんが帰って来ます。

お風呂の湯船を洗って、お湯をためます。
結局、湯船には10分ほどしか浸かれませんでした。
でも、久し振りにお湯に浸かることができました。
気持ちがいいですね。

今日はこのブログを早く書き終えました。
これからお風呂に入ります。
さっちゃんもぐっすり眠っていますし、お風呂は追い炊きするだけですしね。
ではでは、気持ちいいだろうな~ぁ!

(追記)
40~50分ほど、温湯で半身浴できました。
気持ちいいです!
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晩ご飯のカレーライスをさっちゃんは食べてくれませんでした

2020-06-22 23:53:04 | 食事・食器
今日の晩御飯はカレーライス、1週間ほど前に作って、ルーの半分を冷凍しておいたのです。
今日はご飯3合を炊く日だったので、カレーライスにしたのです。
カレールーの素がなかったのをルーの素を入れる段階で気付き、とろみをモロヘイヤで付けてみたカレーでした。
その目論見は見事的中して、とろみはいい具合に付いたんです。

その後、カレールーの素も買っておいたので、今日はそれも加えてもっとしっかりしたとろみをつけ、味もまろやかにするつもりです。
実際、とろみもよりしっかりつき、味わいも豊かになったと思います。

さっちゃんに出すカレーライスは前もってライスとルーをしっかりと混ぜ合わせておきます。
自分でライスとルーをスプーンに適量ずつ入れて口に入れることが出来ないからです。
他には茹でたブロッコリーとキウイ、そしていつもの野菜ジュースです。

食事の時に、さっちゃんはよく「これは何?」といった感じで僕に聞くんです。
ですから、「キウイだよ」とか「ブロッコリーだよ」とか答えてあげます。
でも、しばらくするとまた「これは何?」と聞いて来て、それを箸でつついたりするばかりで、さっぱり食が進んでいません。
僕はいちいち答えるのが馬鹿らしくなってきて、ただ「食べな」としか言わなくなります。

前回はまずまず食べてくれたカレーライスにも何やらブツブツ文句なんだか、何かを喋っています。
スプーンは使わずに箸でつつくように少しだけ食べましたが、「もう食べない」みたいな言葉を発して、席を立ってしまいました。
ブロッコリーは食べず、キウイだけほんの少し食べました。
野菜ジュースには見向きもせず。

こうなると、さっちゃんはよほどのことがないと食べません。
時間が経って気分が変わると食べてくれることもあります。
しばらくしてさっちゃんが起き出して来たら、ひょっとして食べてくれるかもしれません。
そんな期待も抱いていましたが、布団に潜り込んださっちゃんは、その後珍しく一度も起き出して来ませんでした。
ですから、夕食もさっきで終了。

食欲よりも眠たさが勝っていたんでしょうか?
カレーライスの味も苦手になったんでしょうか?
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今はウエットティッシュを使っています

2020-06-21 23:54:35 | 生活の一場面
さっちゃんは自分からは絶対に手を洗おうとしません。
洗おうとしないというか、手を洗う行為や意味を忘れているんだと思います。
トイレから出た時、食事する前、僕が手洗いの場所に連れて行かなければ、洗うことはありません。
手を拭くことも忘れているようで、これも自分からは拭こうとしません。
いや、拭こうとはするのですが、自分の服を触ったりしているんですね。
洗面台ならその右にさげてある手拭き用のタオルを自分から使うことはありません。
僕がそのタオルをさっちゃんの前で広げてあげて見せてあげて、やっと気付いて手を拭きます。
タオルでの手の拭き方もいい加減で、しっかりとした拭き方は忘れてしまってるようですね。

さっちゃんの手洗い事情がこんな感じになっていましたから、以前からウエットティッシュがあった方かいいなと考えていました。
で、購入しようと思い立ったのはどれくらい前だったでしょうか?
とにかくすでに新型コロナウイルスの災厄が蔓延していて、近所のどの店を覗いてもウエットティッシュなんて見当たらなくなっていました。
時々、ドラッグストアに入ってみたり、スーパーのコーナーを探してみたりしても、一切見当たりませんでした

それがいつだったでしょうか?
5月末だったか、6月に入っていたか? あったんです!
コンビニだったかドラッグストアだったかは忘れましたが、ありました!
その商品棚にほんの2、3個。
ノンアルコールですが、緑茶カテキン配合の除菌もうたっているウエットティッシュ。
詰め替え用の45枚入りでしたが、たったこれだけでしたがやっと購入できました。

その1、2週間後、今度はいつも行っているスーパーの生活品コーナーで円筒型のウエットティッシュが見つかりました。
アルコールタイプの除菌が出来るウエットティッシュです、120枚入り。

まだ最初に購入したノンアルコールタイプのが少し残っているのですが、食事前には必ず使っています。
ウエットティッシュでの手拭きだけで大丈夫なのか? 
水での手洗いと両方やった方がいいのでしょうが、ひとつだけならどちらがいいのでしょう?
ただ、水での手洗いは忘れることも多いので、ウエットティッシュの方が忘れにくいですね。
今後使っていく中でだんだんと使用法を確立して行ければと思います。
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3ヶ月ぶりに催された失語症グループリハビリの集いは、さっちゃんの静かな “不穏” のため欠席となってしまいました

2020-06-20 23:54:04 | 言語リハビリ
本来ならば一昨日の木曜日に書くべき内容なのですが、木、金と二日とも疲労なのか不調なのか、夜中の時間に起きて書くことが出来ませんでした。
早めの10時ころに布団に入って、30分ほど体を横たえてから起きて書こうと思ったのですが、そのまま寝てしまいました。
二日とも目覚めたのは真夜中、起き出して書く元気はありませんでした。

金曜日の夜は疲労と言うよりは不調だと思います。
原因は明確です。
金曜日は歯医者さんで右奥下の親知らずを抜歯したせいです。
口腔外科のお世話にならずに、無事にわりとあっけなく抜歯が出来たのですが、麻酔が抜けるにつれ当然ながら痛みが襲ってきます。
我慢できないほどでもなかったのですが、無理に我慢することもありませんし、痛み止めの錠剤を飲みました。
昼食は食べる気分ではなく、その後痛み止めを飲んで、痛みが引いている状態で夕食の準備をしました。
夕食後しばらくすると、痛み止めの効果が薄れてきたのか、再びジンジンと痛み始めました。
今日は抜歯の影響はほとんどありませんね。
完調とまでは言えませんが、痛みもさほどなく大丈夫です。

さて木曜日の件ですが、この日は3ヶ月ぶりに開かれることになった失語症グループリハビリの日でした。
デイサービスや病院での言語リハビリの時と違って、朝の早い時間にバタバタと出発準備する必要はありません。
午後1時半からですから、我が家を正午前に出ればいいのです。
普通に起こして、普通にのんびりと朝食を食べて、薬も飲める時に飲んで、歯磨きもチャンスがあればすればいいのです。
着替えたり、髪を梳いて輪ゴムで結んだり、そんなこともさっちゃんの気分次第でどうにでもなります。

ところが、一昨日の木曜日はどういうわけかすべてに上手くいきません。
起きるには起きるのですが、どこか嫌々な感じが付き纏います。
仏頂面な顔つきのまま椅子に座ってるのに加えて、目の前に置かれた朝食をチラッと見ることすらしません。
さっちゃんは甘酒が好きなようで、最近は朝も甘酒に牛乳も加えたものを飲んでもらっています。
普段ならよく飲んでくれる甘酒牛乳すら口を付けようとしません。
おかずをフォークで口元に近づけたり、甘酒牛乳のコップを手に持たせて飲むように仕向けますが、無駄に終わるばかり。

機嫌が悪いというほどには見えませんし、そんなに怒ったり苛ついていたりもしていません。
どうして何もしてくれないのか分からないのです。
さっちゃん、静かに “不穏” なんです。

トイレに連れて行っても、中まで入ってくれません。
トイレの内側から僕が手を引こうとすると、振り払います。
出かける前に一度おしっこをしておいてくれると、実に安心なんですけどね。

朝食を食べなくても、薬を飲まなくても、歯磨きをしなくても(する方が珍しいですが)、おしっこをしなくても、髪を梳かなくても、家を出ることは出来ます。
でも、着替えをしてくれないと、これはちょっと難しいでしょうね。
それにこの “不穏” な雰囲気。
もし一緒に家を出ても、一緒に歩いてくれるでしょうか? 一緒に電車に乗ってくれるでしょうか?

僕は担当者の方に今の状況を説明し、この日の集いに欠席するとメールしました。
とても残念です。

このさっちゃんの “不穏” ですが、木曜日一日中続きました。
怒りや激しい反抗などがあるわけではなく、実に静かな “不穏”なんですが、“不穏” には変わりありません。
さっちゃんが僕が言うことを何にも聞いてくれないので、僕だってさっちゃんのことを冷たく無視しちゃいます。
とは言え、無視できないこと、ほったらかしには出来ないことも多々ありますよね。
トイレに行ったら介助は必須ですし、水分を摂ってもらったり、食事をしたり、食事中の介助もありますし、
スリッパ、タオルケット、枕カバー、今日の新聞、ティッシュの箱、さっちゃんが変な場所に置くたびに戻しておかねばなりません。
結局やることは普段とさほど変わりはないのですが、さっちゃんとは冷戦状態のようなものなので、ツンツンした感じでの対応になるのです。

こんな状態がずうっと一日中続いたので、本当に疲れ切ってしまったんでしょう。
さっちゃんがこんなに長く同じような気分が続くことも珍しいことです。
普段なら時間が経過すれば普段の平穏なさっちゃんに戻るんですけどね。
平穏が長く続くんなら大歓迎なんですが、“不穏” が長く続くなんて最悪ですよね。
翌朝は普通のさっちゃんでした。
ホッとします。
コメント
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