さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんの末の妹さん、K子さんと一緒に面会しました

2023-06-29 23:22:47 | 面会

許されている面会は2週間に1度。

前回から2週間経過して、今月2度目の面会を今日してきました。

さっちゃんのいちばん下の妹さんのK子さんと二人で面会して来ました。

予約した2時になると、ベッドが運ばれて来ます。

パッと見ての最初の印象は「髪が短くなったな」というもの。

前回も短かくて散切り頭に感じましたけれど、今日はまるで坊主頭です。

ずっとベッドで寝ているので、髪なんて関係ないと言えばそうなんでしょうけれど、前髪だけはもう少し伸ばしておくとか、工夫は出来ないものでしょうか。

 

さっちゃんにとって自分の妹弟は特別な存在なんでしょうね。

K子さんに対しても、前回のN子さん同様、目の前の人が誰だかが分かっているような雰囲気でした。

目を見開くだけではなく、K子さんの方を見つめているのです。

さらに、何やら語り掛けてるような感じで言葉を発します。

さっちゃんは妹さんに対して何かを伝えたいのでしょうね。

僕の姿を目で追うようなことはありません。

僕の記憶はさっちゃんにとっては人生の中では新しい記憶なんでしょうね。

子供の時からの古い記憶にはかないません。

 

▲14:05。見ての通り、坊主頭でしょ。サッパリし過ぎですよね。

 

▲14:06。K子さんがさっちゃんの掌を擦ってくれます。さっちゃんはK子さんの方へ顔を向けます。

 

右足が曲がったままになってしまっていますが、布団をどけて見てみました。

90度に曲がっているとの話でしたが、もう130度近く曲がったままになっています。

20年以上前に、右膝の骨折をした際に、リハビリを頑張ったさっちゃんでしたが、130度までしか曲がるようになりませんでした。

ですから、これ以上は曲がらないのでしょうが、何故曲がったままに固定されてしまうのでしょう?

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さっちゃんの妹さんのN子さんと一緒に面会しました

2023-06-14 23:59:36 | 面会

5月25日(木)の前回の面会から3週間が経ってしまいました。

本当なら先週面会したかったのですが、6日に接種したワクチンの影響が意外と残って、今週まで延びてしまいました。

それと、東京在住のさっちゃんの妹さん2人から面会同行の希望がありましたから、さっちゃんのすぐ下の妹さんと2人で面会に出かけました。

面会回数は月に1回から2回に増えましたが、人数はたった2人まで、時間もたったの15分間だけです。

 

面会の予約時刻は3時でしたから、T病院1階の待合室で2時半ころ集合の約束でした。

雨でしたから、僕は歩きで病院へ。

ちょっと遅れて、2時40分過ぎに落ちあいました。

必要な手続きをして、予約時刻の前には病棟の階へ。

 

▲15:14。今日のさっちゃんはこれまでで一番目をしっかりと開けてくれました。それは妹のN子さんが来てくれたからだと思います。認知症ですから古い記憶の方がより残っているのでしょう。自分の妹だと、分かっていたのかもしれません。N子さんの方へ眼を向けて、しっかりと見つめているようでした。何やら話しかけようともしているみたいです。こんなさっちゃんの姿は長らく見たことがありませんでした。N子さんに来てもらって良かったと思います。今日はさっちゃんの左手もN子さんにずっと握っていてもらいました。

 

月に1回のリハビリテーション実施計画書へのサインをしました。

いつも驚いてしまうのですが、身長145cm、体重22.2kg、BMI10.6です。

PTさんと話しましたが、リハビリの回数を増やすことにしたそうです。

リハビリと言っても、いつもお腹の前で組んでいる両腕を動かす程度のようですが。

さっちゃんは何故だかその位置から両腕を動かそうとはしません。

胃瘻からの栄養補給の際、腕がとても邪魔になりますし、着替えの際も同様だろうと想像できます。

また、右膝が90度に曲げられたままになっているそうです。

これは以前は無かったことですが、そう言えば前回ころから足が曲がっていたように思います。

膝下にクッションなどを入れて、体位交換するケースがありますから、僕はそれかと思っていましたが、膝自体が固まってしまっているんですね。

 

▲15:01。さっちゃんはしっかりと目を見開いてくれていました。その目は何を見ているんだろう? そんな想いを懐くと心が泣きそうになってしまいます。

 

面会時間は非情にすぐ終了してしまいます。

まだ、雨が降り続いていました。

僕は近くの駅までN子さんを送り、帰宅しました。

さっちゃんにとっては今日は良い面会だったと思います。

僕にとってはちょっと寂しい面会でしたが。

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『Life is Climbing』を観て来ました

2023-06-10 22:31:37 | 映画

さっちゃんと僕は一緒に山へ沢へ行くことになって、互いを深く知るようになりました。

登山が共通の趣味でしたから、登山や自然やクライミングにまつわる映画はよく一緒に観に行ったものです。

僕は今でもそんな映画が公開されると、観に行ってます。

 

昨日の金曜日はHTさんと天覧山で岩トレする予定だったのですが、岩場が濡れていますから中止にしました。

ですから、近所の映画館のHPを覗いてみると、なんと! 『ライフ・イズ・クライミング』という映画が上映中なんですね。

全盲のクライマー小林幸一郎(コバ)が彼のサイト(視覚)ガイド鈴木直也(ナオヤ)とともに繰り広げる冒険物語です。

すごく魅力的なテーマでしたから、すぐ観ることに決めました。

 

観ての感想ですが、素晴らしいドキュメンタリーでした。

大自然の中でのクライミングシーンが2場面あるのですが、そのシーンで2回とも泣いてしまいました。

クライミングの映画もたくさん観て来ましたが、クライミングシーンで泣いた映画は初めてです。

全盲のコバのクライミングシーンには、命を燃やし滾らせている喜びや、

哀しみの苦痛やどうしようもない怒りや無力感などの、ありとあらゆる感情が混ざり合い入りくんでそこに在るのです。

そんな容易には表現できないような感情の迸りを、コバのクライミングシーンを観ながら、こちらも共感するのです。

ほんの一部しか感じ取れていないんだとは思うのですが。

 

クライミングシーン以外も押しつけがましくなくて、ナチュラルでいいですね。

登場人物全員の心優しさがほんのりと感じられて、観ながらこちらも嬉しくなります。

ナオヤもこのドキュメンタリーの主役の一人です。

コバとの人間関係が友情にまで昇華されているようで、観ていて心地よいですね。

 

この映画と出会って、視覚障害者のフリークライミング世界大会があることを初めて知りました。

パラクライミングなんですね。

2028年のロサンゼルスパラリンピックで追加競技の候補になったそうです。

クライミングのゲレンデや沢登りで聴覚障害者のグループに会うことはありましたが、視覚障害者とはありませんでした。

クライミングは視覚に頼る部分が大きいですから、全盲のクライマーの存在自体が信じられないことですし、奇跡ですよね。

日本でもこの映画をきっかけにして、パラクライミングの存在がもっと知られるようになるといいですね。

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僕は一昨日、6回目の新型コロナウイルスワクチンを接種しました

2023-06-08 14:14:04 | 新型コロナウイルス

6月6日(火)、僕は6回目新型コロナウイルスワクチンを接種して来ました。

1回目の接種が2021年6月18日でしたから、2年間で6回接種したことになります。

数多く接種したものですね。

何の科学的根拠はないのですが、こんな短期間に数多く接種すると、自分の体にもあまり良くない影響が出て来そうな気すらして来ますよね。

4回目までは全てファイザー製と記されていますが、5回目もコミナティ(2価:BA.4/5)と記されているのでファイザー製ですね。

6回目の今回はオミクロン株対応モデルナスパイクバックス(2価:BA.4/5)でした。

僕としては初めてのモデルナ製です。

 

心配なのは副反応。

これまでの5回は全て倦怠感が酷くありました。

何もする気にならず、と言うか、体を動かすこと自体が大変で、翌日は一日中布団の中でした。

今回も同様だろうと思っていたのですが、倦怠感はさほど感じませんでした。

その代わりに、筋肉痛が酷かったですね。

その筋肉痛ですが、激しい運動をした後の、普段感じるような筋肉痛とは明らかに違います。

日曜日に沢の遡下降をしましたから、腕や肩周辺の上半身の筋肉痛が激しくなるのは理解できます。

でも、いつもの筋肉痛とは様子がまったく異なりました。

皮膚と言うか、筋肉表面も痛いんです。

それにインナーマッスルなのでしょうか? 体の奥の方も痛い感じがします。

布団の中で寝返りを打っても、皮膚表面が痛いんです。

こんな感じの表現しづらい筋肉痛は人生で初めての経験ですね。

 

ですから、朝食だけは何とか作って食べましたけれど、夕食は作る気になれなくてカップ麺で済ませてしまいました。

重い倦怠感は無かったとは言え、不思議な筋肉痛で体を動かすのも気乗りせず、結局これまで同様1日中じっとしていました。

これまでの5回とは異なる副反応でしたから、後遺症が残ったらどうしよう、と少しも不安感が無かったかと言うと嘘になります。

でも、今日は筋肉痛も収まって、今日中には通常の体調に戻ることと思われます。

それはそうと、さっちゃんのワクチン接種はどうなっているのでしょう?

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水無川本谷の遡行をさっちゃん中心で実践しました

2023-06-02 15:41:51 | さっちゃんの山日記 1988年

2023年1月23日(月)、部屋の片付けをしていると、さっちゃんの山日記が見つかりました。1988年のおよそ半年分です。さっちゃんが山行記録をメモ程度に書き残していたり、日記のように書いていたことがあることは知っていましたが、こうやって改めて見つかりましたから、元気だったころのさっちゃんを知ってもらうためにも、公開しようと思います。(青字は僕の書き加えた文章です。人名等は書き替えています)

 

1988年4月17日(日) 水無川本谷

 

水無川本谷        ○○(僕の姓)、M田

少しうすら寒く、降りそうな気もしたが、いつものように沢だから・・・・と言って、3人で出かける。10日ほど前の雪、それに雪解けで、水量多いかなぁと思っていたが、それほどでもない。

のんびり歩く。沖源あたりで呼ばれているような気がして振り向くと、O原、O庭、U野の3人ではないか! (O原さんとO庭さんは僕のお師匠さん) ずっと前(昨年)も偶然出会ったが、なかなか良いものだ。O庭さん、今年は体調悪く、あまり山行はしてないと聞いていたが、元気そうで安心する。今年はじめて逢ったのではないだろうか。彼等は沖源でトレーニングとか。林道(登山道)を歩いて来たらしい。

今日は少し寒いが、歩くと汗びっしょりになる。本谷は特に難しいとは思わないが、長いので体力トレーニングには良い沢だ。

しばらく話をして、我々は先が長いので別れた。上部に行くにつれ、ところどころ雪があるが、たいしたことはない。F8の巻き道はいちだんと荒れ、注意して登る。F9リードしてみようと思ったが、濡れるので今回はやめて巻く。易しいが、樹木を使ってプロテクションを取り、リードの練習。

堰堤を越え、詰めは右へとる。木の植わってあるすれすれのところを上へ上へ、途中上部、笹の中のケモノ道を詰めると、20分程で稜線にでた。こちらの方が良いと思う。

稜線は案の定、が多い。途中、ドロンコ道あり、ツルツル足を滑らせながらも、尻もちすることなく下山。

大倉バス停にはちょうどバスが待っていたので飛び乗ると、またもやO原パーティーと合流。渋沢で寿司屋に入る。値段が高く、山帰りには贅沢。二度と行かないだろう。

今回の沢は、自然を使ってプロテクションの取り方、リード、自分を主体にしてもらった山行であった。F2、F9、さっちゃんリード。(自然を使って、と言うのは樹木等の利用のことだと思う。この日はさっちゃんにリード等任せたのだと思う)

出合10:20ー沖源出合12:10~12:50-F914:05-稜線ー戸沢16:35~16:50-大倉バス停18:05

 

2023.06.02 追記

さっちゃんはゲレンデや岩登り本番など、乾いた岩場は得意でしたが、沢登りでの滝の登攀はあまりしたがりませんでした。ルートを読む力が必要ですし、ピンもあまりないことが多いので。でも、この日は自分の苦手克服の目的だったんでしょうね。

渋沢の馴染みのお店は『いろは』でした。駅前開発される前は、『いろは』は実に狭い店でした。狭いスペースに狭いテーブルが幾つも置かれ、山屋さん達がぎゅうぎゅう詰めで入っていました。ご主人が採って来る山菜料理が美味しいお店でした。

当時は『いろは』の他には寿司屋さんくらいしかなかったと思います。『いろは』が満席で入れなかったので、仕方なく寿司屋さんに入ったのでしょうね。

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