今日は現場監理の日。
なのに
朝から大雪で
1時間遅れで海野宿を出発
途中、所員nanaちゃんと、
うちの事務所に入りたいと先日面接に来たY君を現場見学に誘いまして、
(更に、うちの7歳息子も連れて)
皆で現場行きました。
道中は、こんなに吹雪いていました(焦)
わぉ~
すっかり真冬に逆戻りです・・・
峠越えが、、、怖かった。。。
さて、なんとか現場に到着。
予定の時間よりも1時間以上遅れてしまいました。
ら
現場には親方はおらず、
今日はお休みだとかで
お弟子さんが一人、ドロドロになっている床下で
頑張って仕事をしておられました。
より一層、床下には水が溜まってます
ですので、
建物周囲に水を逃がす工事(暗渠)も
基礎工事と同時進行でやります。
【暗渠(あんきょ)】
上部が閉じられているか、地中に埋設された水路。
取り急ぎ、工事用に仮設的に暗渠を施してありまして
水が結構、流れておりました。
さて、揚前工事ですが、
今回の工事では、建物全体を揚げることはしません。
工事部分が、建物の一部であることから
建物全体を持ちあげることが出来ないのです。
(なぜなら、既存のままにしたい壁まで痛めてしまうからです。)
ですので今回は、
部分的に、少しずつ
揚げて、降ろして、揚げて、降ろして
を繰り返しながら
必要な部分の基礎工事をしていく手法をとります。
今日は、南側壁面のみ、少し揚がっておりました。
既に基礎コンクリートも打ってありました。
↑ ジャッキ2台で、南面を持ち上げています。
揚前工事に使うジャッキ(揚栓)です。
こちらのジャッキは1台、10トンまで揚げることが出来ます。
親方の先代からの道具なのだそうで、
昭和48年製と書いてありました。
もちろん手動式のものです。
こちらは、箱ジャッキ。
道具そのものが格好いい
職人さんに聞けば、
油圧よりも手動の方が微調整が効くし、
なにより、道具を通して手に伝わってくる感覚で
荷重のかかり方など判るとのこと。
確かに!です。
機械モノは便利ですが、
あくまで道具を使うのは人ですし、
最後は、人の感覚こそが勝ると
私は信じています。
もちろん、誰にでも出来るわけではなく、
鍛え抜かれた感覚でなければなりませんけども。
それから、床下から何やら鉢みたいなものが
出てきました!
もしかして、お宝?!
と思ったのですが
残念ながら
お宝は入っていませんでした。
炭が入っていたようです。
聞くところによれば、
大黒柱を建てる時に
大黒柱の近くに炭を置く ということが
北信地方では行われていたようです。
この鉢も、大黒柱から1尺程のところから
出てきました。
さて、来週には御影石の布石が
現場に搬入されるそうなので、
いよいよ、布石の敷設工事へと進みます!
部分的に持ち上げることは、ちょっとずつならば、大丈夫です。
(地震による建物の変形に比べれば、そこまで変形させてませんので)
構造躯体にダメージを与えない程しか揚げてないので、ジャッキで建物を支えている程度に等しいです。
建物を浮かせているだけという感じです。
我が家の修理の時も、全体を持ち上げることが出来ない状況だったので、同じように部分的に揚げて、降ろしてを繰り返して、基礎工事やりました。
ただ、このやり方だと、一気に基礎工事をすることが出来ないため、時間が結構かかります・・・
上がる部分と上がらない部分の境目が壊れてしまうことは無いか、心配になってしまうのはシロウトだからなのでしょうね。
初めて見る(聞く?)作業なので興味深々です。