またまた法話の途中ですが…。
本日1月16日は、親鸞聖人の御命日にあたります。
そして、今年は749回忌です。
親鸞聖人は90年のご生涯を求道と伝道に費やされました。
9歳で得度し僧侶となり、比叡山で厳しい修行を積みますが、20年後に山を降ります。
法然上人との出逢い、妻帯、越後への流罪、関東での布教、京へ戻り多くの書物を執筆、息子との義絶、そして入滅。
言葉にしてしまえば短く、90年のご生涯もあっという間の説明で終わってしまいますが、その年月は苦難と葛藤と共に、阿弥陀さまの御本願に出遇われた喜びに満ちたものだったはずです。
そして、親鸞聖人の動乱のご生涯の、その全てが、私たちをお念仏の道へと導き、差別することなく、決して見捨てず、必ず救うという阿弥陀さまの願いが、全ての人に掛けられているというみ教えを、私たちの元へと伝えるために歩まれたご生涯でした。
最乗寺では、昨年の10月に勤められた報恩講法要。
これは親鸞聖人への報恩謝徳のために営まれる法要で、京都の本山では【御正忌報恩講】と言い、8日間かけて営まれます。
その8日目が、今日1月16日のご命日であり、法要の最終日となります。
これは、友人のお坊さんからいただいた写真で、昨日の本山の様子です。
また、法要などの中継を西本願寺のホームページから見ることができます。
今日の11時までですが、お時間がありましたらご覧ください。
報恩とは、恩に報いること。
阿弥陀さまのみ教えを、親鸞聖人が90年のご生涯をかけて私たちに伝えてくださったということを忘れないことも、報恩の一つのあり方だと思います。
そして、その報恩の思いを胸に、来年の750回忌の御正忌報恩講法要までの間に営まれる、親鸞聖人の大遠忌法要の参拝を、皆さまとご一緒できればと思っております。