最近、朝になると龍くんが外を見て、「今日は良い天気?」と聞いてきます。
私は晴れなら「良い天気」と答えて、雨なら「悪い天気」と答えてきました。
けれど、この数日は「今日は良い天気」と断言し、最後の疑問形がなくなりました。
天気を振り返ってみれば、晴れの日もあったり、雨の日もあったり、曇りも風が強い日もあり…。
なので最初は、「今日は曇ってるから、良い天気じゃなくて、ちょっと悪い天気だよ」などと訂正を入れていました。
でも、次の日もまた「良い天気」と断言することから始まるのです。
そうやって訂正を入れ続けているうちに、私はふと「日々是好日」を思い出しました。
「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」とは禅宗の「碧巌録」という著に出てくる言葉で、『白馬蘆花に入る』という本には、このような説明があります。
私たちの人生は雨の日もあり、風の日もあり、晴れの日もあります。
しかし、雨の日は雨の日を楽しみ、風の日には風の日を楽しみ、晴れの日は晴れの日を楽しむ。
すなわち楽しむべきところはそれを楽しみ、楽しみ無きところもまた無きところを楽しむ、これを日々是好日というわけです。
マラソンが嫌いだった私は、マラソン大会の日に雨が降ることを何日も前から願い続けました。
暑いのが苦手な私は、夏の照り付ける太陽の陽射しを憎悪の対象として認識しています。
何が良い天気で、何が悪い天気なのか。
よくよく考えれば、自ずと見えてくるものあります。
そう思うと、どんな天気を目にしても「良い天気」と言える龍くんの、都合に決して流されることのない明らかな目に、ただただ感服です。 (とりあえず息子を持ち上げておく・笑)
ちなみにこちらは、先日行った横浜みなとみらい。
ガスかかった生暖かい陽気でしたが、もちろん「良い天気」でした。