雨が降っては、境内の草木が緑を濃くしていっています。
その中でも、特に生き生きしてきているのはシダです。
小さい頃は、シダをオジギソウと思っていて、触っても葉を閉じないことに首を傾げていました。
一言でシダといっても、その種類は本当に様々で、幾多もの系統に分かれていてます。
写真のシダのように見た目だけでシダ植物と分かるものも多いのですが、コケのようなシダ植物もあったりして、見た目だけでは分からないものも多いのが特徴と言えば特徴です。
たとえば、一般に山菜と言われている「ワラビ」や「ゼンマイ」も、シダ植物の一種。
でもワラビやゼンマイを食べて、シダを食べてるなんて思ったことありませんよね。(笑)
最乗寺の境内にシダ植物が多いのは、シダの大家と言われた今は亡き前坊守の影響が多大にあります。
生前は、室内で温度管理がされたケースの中で、珍しいシダを育てていたのが印象的です。
境内の植物のことなら、前坊守に聞けば何でも分かるくらいの専門家でした。
そのころは、住職も坊守もあまり興味がなかったようですが、今では二人に聞けばきちんと植物の名前が返ってきます。
そしていつか私も………たぶんそうなることでしょう?(笑)