週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
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築地本願寺

2012-06-26 00:47:46 | ひとりごと

 

昨日は研修会のため、久しぶりに築地へ行ってきました。

 
これまで「別院」と呼んで慣れ親しんできた場所が、4月の宗法改正に伴い、名称が「本願寺 築地別院」から「築地本願寺」に改められました。
 
もちろん、変わったのは名称だけではありません。
首都圏の中心にある本願寺としての役割と機能が、従来以上に大きくなりました。
そして、部所の改編もあったようで、長い間お世話になっていた職員さんたちのほとんどが自坊に戻られることになり、築地に行くのも少し寂しい気持ちが大きいような気がします。
 
それでも研修会に出られるのは嬉しいものです。
今回は刑務所で教誨師をされている僧侶のお話を伺うことができました。
 
収容されている人と向かい合ってはいても、自分と相手の間に確かな線引きがあるのではないという意識を持つ。
自分が善人だから罪を犯さないのではない。
ただ、罪を犯す縁に触れなかったというだけのこと。
縁が整えば、自分もまた罪を犯してしまうかもしれない存在であるという自覚のもとに教誨する。
 
「歎異抄」にある親鸞聖人のお言葉を用いながらのお話は、刑務所という閉ざされた空間の中で、己の罪の重さの分だけの日々を過ごす人たちが、私と違う世界にいるわけではないという事実への気づきを改めて促してくれました。
 
やっぱり研修会はいい刺激になりますね。