見かけると「夏だなぁ」と思うものが現れました。
ヤモリです。 (苦手な方は、今すぐbackっ!)
どうやら寒くなると冬眠するようなので、気候があったかくなった証拠でもあるのでしょう。
ヤモリは漢字で「守宮」、もしくは「家守」と書きます。
家の周りの害虫を捕食してくれることからついた名前とのこと。
窓に張り付くヤモリは、獲物を虎視眈々と狙っている様子を家の中から見ることができます。
数十センチ先にいる小さな蛾をロックオンしたヤモリは、そろりそろりと気配を消しながら近づいて……パクリっ!!
思わず「おー」と歓声を上げてしまいますが、同時に一つのいのちが終わりを告げたことに気づきます。
どちらに主観を置くかによって異なってくる感情の変化に気づくことは、ありきたりの日常の中では難しいことのように思います。
そしてその変化に気づいたからといって、所詮は第三者の立場から捕食の現場を見ていた私の価値観に左右された主観であることに変わりはありません。
「よかったね」とか「可哀想だな」とか、薄っぺらい感想を述べることは、食物連鎖という縁起の中に自らを組み込まずに高見の見物を決め込んでいるからなんだなと思ったりしました。
さて、ヤモリに似た生物でイモリというのもいます。
ちなみにこちらは両生類で、ヤモリは爬虫類。
イモリは「井守」と書き、「井戸を守る」「井=田を守る」ものという意味で付けられたそうです。
まぁ、どちらも守ってくれると判断された生物なのでしょうが…なんともご都合主義のようにも思えたり。(笑)
でも、どちらも可愛い名前なので、気にしない気にしないっ。