住職を訪ね思うこと
ただ。2020年にも一度習いましたがやはり難しく、本番のわさわさのなかでは着付けは無理と判断、「当日はなんとか着付けを探していただけませんか?」という話に。
アルバイトの着付けさんは、若い勉強中の僧侶でと思いましたが、「若い僧侶は袈裟は着ないから、着付けられない。ゲネプロはわからんが本番だけは保証するよ。いけたらわしが、万一葬儀が入れば、誰かしら知り合いに当たるから」と、ありがたいお言葉❗ すなわち本職の和尚さまが助けてくださるわけです。
住職は、「自分は仕事柄寺を離れられないので」と、御自身の書斎をまるでバーみたいな素晴らしい空間に作り上げ、気持ちを癒しているそう。
「やっとこの年でなれてきたけど、若いときは葬儀を一つすませると、三日くらい寝れなかったり、鬱っぽくなって」と、住職。真剣に人様の死に向き合ったら、そうなるだろうなあ。実はわたしが死にかけのとき、般若心経を写経して送ってくれました。いまも主人のクリニックに、額装してあります。
そんなことを思い出していると、「袈裟や、衣はまずきちんとたたんでおかないと着れないんだよね」と、丁寧に衣を畳む所作に、さらなる感動を覚えます。丁寧に心を込めるって、いいなあ。見習いたい。
「いまは、専業で食える寺はなかなかなくて、うちもボーダーライン(笑)。とわらう住職。でも、出きる範囲で応援するよ」と、いつもいろんな相談に乗ってくださいます。
住職は、音楽や映画が大好きで、昨日は日本のマニアックなインスト・グループのLPと、ニーナ・シモンや、ブリジット・フォンテーヌをきかせてくれました。
住職は座禅会などで地域のかたと親しみ、一年に一度、講演会と不思議なインストゥルメンタルのライブを開催します。「わかりにくいかもしれんが、それでよくて。わかりやすいメッセージの歌詞をきくと、そこに思考が固定されるでしょう? だから、それは不自由なんで、常に我々は判断を迫られているから、それから自由になってほしい」と。いかにも禅の世界を実践していて、尊敬します❗(だからわたしは、いつ迄も呼ばれないんだと、理解しました(笑)。下手だからじゃないのね!)
さて、そんなすてきな春のお寺ライブインフォメーションを、パンフレットに掲載いただけることになりました。そちらもお楽しみに❗
TAMASHIZUMEチケットは、サイトにてぜひお求めくださいね❗