7月末から8月にかけてヤフオクに出品され、多くの品が高値で落札された「土江田コレクション」ですが
ワタシが土江田氏について知ったのは、↓の「小さな蕾」2001年2月号でした。
この骨董雑誌で特集記事として土江田氏と陶芸家の野田芳直氏の対談と、お二人のコレクションが掲載されています
「古伊万里蒐集事始」と題された特集記事は、当時古伊万里初心者であった私には大きな影響を与えてくらたように思います。
その中で土江田氏はこれから蒐集を始めるという人へ次のような言葉を贈っています
「素晴らしいものを見て感動するというか、感性を磨くというか、審美眼を高めて欲しいと思います。
最初は失敗もありますよ、それは。数を集めればいいとか、使えればいい、というのではなく
せっかくこの世界に入ったんだから、どんどん上を目指して欲しいですね。」
今読むと、まさに金言であるように思います。
ちなみに野田氏は「自分の心境に合ったもの、財力にあったものを精一杯」と語っています。
ま~、この文章を目にしてから20年以上、思うようにはいかず、三流コレクターから進歩していないのが現実ではありますが・・・。
私もです。
と同時に、世の中には似たような人がいるもんだと思い、意を強くして、ガラクタ集めに拍車がかかりました(^.^)
尤も、私の方がはるかに雑多で何が何やらわけがわからなくなっていますが(^^;
ただ、今、自分の半世紀にわたる骨董蒐集における心がけというか方針について振り返ってみますと、土江田氏と野田氏が言っていることと同じような気持ちで蒐集にあたっていたように思いますね。
コレクターというものは、同じ様なことを考えてコレクションをしているのだな~と思いました。
↑ で遅生さんも言われていますように、「世の中には似たような人がいるもんだ」と思いました(^_^)
遅生さんも、酒田の人さんも、多分、同じ様な気持ちで蒐集に当たられているのだと思います(^-^*)
今になって読み返してみると、蒐集に対するスタンスとはこういったものなんだと納得するものがあります。
ワタシの場合も、蝶標本とかコインとか寄り道しながら蒐集を続けていますが
蒐集好きとはそんあものなのかも知れないと思うようになりました。
ワタシの場合はその半分が関の山です。
せっかくこの世界に入ったから、どんどん上を目指す、という点では
ドクターさん、ミーコさん、いにさん、猫の蔵さんといった「太明庵」で出会った方々
さらにこのブログを通して知り合うことのできた遅生さんに
大きな刺激を受けたように思います。
土江田氏の言葉は、コレクションを続けている人に共通するものなんでしょうね。