Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

ハイブリッド

2020-01-11 20:56:19 | 
ハイブリッドと言っても、モーターを使った燃費の良い車であありません
生物学で言うところの「混成」でありまして、早い話が「雑種」だったりします。
まずは↓のこの世の物とは思えない美しい蝶の画像をご覧下さい(画像は無断借用しております、スマンこって)


ベアティフィカやファルキドンといった青系のアグリアスの特徴である青~金緑のグラデーションと
クラウディナ系の特徴である前翅に大きく広がった赤が混在しています。
このような個体が自然界で採集されればただごとではありませんが、この個体は人工的に交配された「ハイブリッド」(混成)です。
ちなみに、この個体はどちらもペルーのアラタヤ産の、クラウディナ・ルーゲンスとベアティフィカ・ラショームという種類の組み合せのようです
左がウチにあるクラウディナ・ルーゲンスで、右の借り物の画像がベアティフィカ・ラショームです


今回紹介したハイブリッド・アグリアスはネットの虫専門のオークションに出品されているものですが
自然界でこのような異種間の交雑は百万分の1以下でしか発生しないようで、この人工交配された個体にしても
異種を強制交配(非常に難しいらしい)し、その有精卵の中から無事に誕生した個体を飼育(雑種第一世代F1)
その中で極めて両種の個性が強く現われた、ごく稀な個体なんだと思います。
ちなみに、このF1世代をの雌雄を育て、この間に生まれた卵がかえれば、F2世代の誕生となり、さらに累代飼育が可能となれば
大きな可能性が生まれるわけですが、基本的にF1世代の雑種は生命力と言う点では弱い部分があるとか。

ワタシは生物学や遺伝はさっぱり判りませんが、いかに美しいとはいえ、人工的に作り出された(神がサイコロを振らなかったとでも言うか)個体には
何か素直に受け入れられない部分があるように感じています。





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2 コメント

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遺伝子操作 (遅生)
2020-01-11 21:47:37
交配ですか。レオポンみたいなもんですね。
これが金になるとなったら、それこそ遺伝子操作で、新種の蝶が作られてしまいそうですね(*.*)
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遅生さんへ (酒田の人)
2020-01-11 23:45:38
今回の個体はアグリアスの中での交配ですが、他にもアグリアスと近い種類である「ルリオビタテハ」とのハイブリッドも作られているようです。
ただ、今のところこうした人工的に作られた個体は、天然で得られた変異の大きな個体よりは安く取引されているようです。
マニアは珍品が好きですが、「作り物」をどう評価するかはそれぞれの価値観やこだわりに左右されるようです。
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