元禄あたりまでの伊万里と、それ以降の伊万里では相場という面で差があるのは確かのようで、18世紀中頃までの品を業者さんは
特に大きな時代的特徴を持たない品については、「元禄染付」として扱っていることが多いように感じます。
今回の品もそんな、「元禄染付」として売られていた品です。
「染付花唐草に鳳凰文六寸皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/96/7919ca52ce0224276c02d947f5d19a5a.jpg)
二種類の文様、「花唐草」と「鳳凰」が描かれています
正直なところ中期伊万里では、「花唐草」も「鳳凰」も珍しい文様ではありません、しかし、この二つの文様の組み合わせは
意外に珍しいのではないか?、そんな思いで購入に踏み切ったように記憶しています。
鳳凰文は伊万里は一般的に多く見られるデザインで、特に特徴はありませんし、時代なりの描き方ではあります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/08/75146f9f13abc5a6abefa43866557ea4.jpg)
さて、花唐草文なんですが、これは何やらハートのような形になっており、これはちょっと変わっていますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e8/581eda12204ccc311d67253f732c5fcd.jpg)
この品、表だけ見れば「元禄染付」でもOKな気がしますが、裏面を見るともう少し時代が下がることが判ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/30/d0fa40ce25ecd0b877356155f29054ea.jpg)
裏面の唐草だけで時代を判定するのは問題ありですが、明らかに元禄期の品のような丁寧さはありません
良くて享保あたりか?、というのがまともなところだとは思いますが、ちょっと特徴的な文様の構成の品ではあります。
特に大きな時代的特徴を持たない品については、「元禄染付」として扱っていることが多いように感じます。
今回の品もそんな、「元禄染付」として売られていた品です。
「染付花唐草に鳳凰文六寸皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/96/7919ca52ce0224276c02d947f5d19a5a.jpg)
二種類の文様、「花唐草」と「鳳凰」が描かれています
正直なところ中期伊万里では、「花唐草」も「鳳凰」も珍しい文様ではありません、しかし、この二つの文様の組み合わせは
意外に珍しいのではないか?、そんな思いで購入に踏み切ったように記憶しています。
鳳凰文は伊万里は一般的に多く見られるデザインで、特に特徴はありませんし、時代なりの描き方ではあります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/08/75146f9f13abc5a6abefa43866557ea4.jpg)
さて、花唐草文なんですが、これは何やらハートのような形になっており、これはちょっと変わっていますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e8/581eda12204ccc311d67253f732c5fcd.jpg)
この品、表だけ見れば「元禄染付」でもOKな気がしますが、裏面を見るともう少し時代が下がることが判ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/30/d0fa40ce25ecd0b877356155f29054ea.jpg)
裏面の唐草だけで時代を判定するのは問題ありですが、明らかに元禄期の品のような丁寧さはありません
良くて享保あたりか?、というのがまともなところだとは思いますが、ちょっと特徴的な文様の構成の品ではあります。
唐草模様の日本的アレンジで唯一成功したのは、花唐草ではないでしょうか。
鳳凰がこの世に舞い降りて、パッと幸せの花が咲いた・・・そんな感じがします。
それを鳳凰と組み合わせるというのも意表を突きますね。
しかも、文様はそれだけで、他には何も描かないというのも、スッキリしていていいですよね(^-^; 食器という概念を超えますね(^-^;
裏面をみると、ちょっと時代下がりのようにも感じますが、窯元によって、作りがいろいろとあるのでしょうから、一概には言えないかもしれませんね。
こういったイレギュラーなデザインの品を見つけると、何故か購入したくなるんであります
花唐草と蛸唐草は伊万里を代表する連続文様ですが、やはり盛期の花唐草の繊細さは別格です
この品は時代を考えると、良く頑張っているように感じます。
確かにハート形というのは珍品かも知れません。
様式化された文様を組み合わせながら、独自の個性を見せるデザインは、当時の職人のセンスを感じますよね~。